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「SoundPEATS Q9A」aptXの音質に感動!生活防水Bluetoothイヤホンのレビュー

      2016/06/23

コストパフォーマンスに優れたスポーツ向けおすすめBluetoothイヤホン「SoundPEATS Q9A」

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スマートフォンに接続しているイヤホンは有線ですか?

僕は音質の面からずっと有線イヤホンにこだわっていたのですが、無線のBluetoothイヤホンを使うようになって、手放せなくなってしまいました。

ランニングなどのスポーツ中は、特にケーブルが邪魔になりますから重宝します。

今回は、そんなBluetoothイヤホンの「SoundPEATS Q9A」を紹介します。

「SoundPEATS Q9A」は、Bluetoothオーディオ機器を中心に製品展開をしているSoundPEATSのBluetoothイヤホン。

生活防水になっていて、スポーツの際に使うのに適した製品です。2016年1月時点で4,000円を切る価格設定でコストパフォーマンスに優れています。

Bluetooth 4.1+EDR
対応コーデック SBC / aptX
対応プロファイル HFP1.6 / HSP1.2 / AVRCP1.4 / A2DP1.2
通信距離 見通しのいい場所で10m
ノイズキャンセル CVC6.0(マイク)
バッテリ持続時間 待機約145時間 / 通信時約6時間
充電所要時間 約2時間
サイズ L40 × W24 × H32mm
重さ 19.0g

パッケージ内容

それでは、パッケージから見ていきましょう。(SoundPEATSサンプル提供品)

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パッケージの中には、

  • 取り扱い説明書
  • 充電用MicroUSBケーブル
  • ジッパーバッグ
  • キャリングポーチ(メッシュのもの)

が入っています。

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キャリングケースの中には、

  • クランプ(留め具/クリップ)
  • イヤーピース(S/M/L)
  • 長さ調節用クリップ
  • Q9A本体

が入っています。安価な割に、付属品が豊富ですね。

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本体構造について

続いて、Q9A本体の構造を見ていきましょう。

弧を描いたイヤーフックが本体を囲むように取り付けられた、耳掛け式のBluetoothイヤホン。このイヤーフックのおかげで、ランニングのようなスポーツ中でも、ずれることが少なくなっています。本体の重量は19グラム。

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イヤーフックは、シリコンゴムのような柔らかい素材でできています。

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耳穴内に挿入するカナル型。イヤーピースで密閉状態を作り出し、遮音性が高い構造になっています。

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ボタンとその機能について

右側のユニットに、メインスイッチが集中しています。使い方はBluetoothイヤホンの標準的な作法に則っています。

ボタン 短押時の機能 長押時の機能
ボリュームアップ 次の曲
中央 電話を取る/電話を切る 電源を入れる/切る(3秒)
ボリュームダウン 前の曲

中央のボタンの機能としては、ほかに着信拒否(長押2秒)、リダイヤル(2回短押)、Bluetoothペアリング(長押8秒)があります。

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Q9Aを着けたまま電源を入れると「Power On」、そのままペアリングモードに入ると「Pairing」、接続完了すると「Connected」と女性の音声でしゃべってくれるので、状態が確認しやすくなっています。

ボリューム操作時の挙動について

Bluetoothオーディオ機器には、二つの機器の間でそれぞれボリューム管理をするものと、Bluetoothオーディオ機器側からは接続先のボリュームをコントロールし、ボリュームは接続先で一元管理するものの二つがあります。

Q9Aは後者で、iPhoneとの接続中にQ9Aのボリュームボタンを操作すると、iPhone側のボリューム変更が実行されます。個人的には、こちらのタイプの方がシンプルで好きですね。

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電源周りとマイクについて

左側のユニットには、ゴムで栓がされた状態のMicroUSB端子があります。ここから充電が可能です。

また、こちらのユニットに通話時に使うマイクが搭載されています。MicroUSB端子の横に見える穴がマイクです。ノイズキャンセリング機構としてCVC6.0を搭載、という記述がありますが、これは騒音を消してリスニングしやすくするための機能ではなく、通話時にこちらの声が相手に伝わりやすくするためのものです。

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普通のMicroUSB端子なので、使いなれた充電環境が流用可能です。

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Q9Aはリチウムポリマーバッテリを搭載。待ち受けで約145時間、音楽/通話での使用で約4〜5時間バッテリが持続。充電は、2時間ほどで完了します。

実使用での電池持ちは、3〜4時間といったところのようでした。バッテリの残量がギリギリまで減ると、ウルトラマンのカラータイマーのような音が間欠的に鳴って予告します。

iOSの場合はバッテリ残量をステータスバーや通知センターウィジェットの「バッテリー」で確認可能です。

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Bluetooth接続について

中央のボタンを8秒押し続けると、ペアリングモードに入ります。

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iPhoneとのペアリングは、「設定>Bluetooth」を表示しておけばQ9Aがリストアップされ、ワンタップで完了しました。

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Q9AはBluetooth 4.1、プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPの4つ搭載。音質、音声の制御、通話、ハンズフリー通話が可能となっています。技適を通過しており、日本で安心して使えます。

コーデックとしてはaptXに対応しており、対応しているOS XやAndroid端末では高音質なサウンドが楽しめます。iOSデバイスではSBCが使われるようです。

使用感

Q9Aを初めに装着するときに、どういう向きになるのか分からず戸惑いましたが、写真のようにイヤーフックが上に来るように装着します。

操作に使うボタン類は、右耳のユニット上部に来ます。ボタン類の操作は分かりやすく、一度で慣れました。

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実際にランニングで使ってみましたが、僕の耳ではイヤーフックとカナル型の構造によってよくフィットし、19グラムと軽いことも手伝ってずれる気配はありませんでした。

イヤーフックタイプでは耳が痛くなることが心配されますが、柔らかい素材のイヤーフックということもあり、これまでの使用では痛くなっていません。

僕は眼鏡をかけていますが、Q9Aを使う際は一度眼鏡を外し、Q9Aの上から眼鏡をかけると安定しました。その逆では、後述しますがイヤーチップSに交換したこともあって、耳穴から浮いてきてしまいます。

季節的にQ9Aに汗が付着することはほとんどありませんが、走っている間に雨に降られることもありますし、日常防水になっているということで、取り扱いに安心ができます。

通話においては、若干こちらの声が小さくなる傾向があるようです。

カナル型ということで、装着すると外の音が聞こえにくくなります。信号のない交差点を通過する際は、目視での安全確認を念入りにやる必要が出てきます。

付属する3サイズのイヤーピース。標準では写真中央のMが装着されています。サイズ的に、僕はMでぴったりでした。

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音質について

カナル型は耳の形によって個人差が大きいので評価が難しいという点はまず承知ください。

音質は、iPhone 5sとの組み合わせ、イヤーピースM装着の状態で、低域がブーミー。一方で高域はおとなしい、といった印象を受けました。iPhoneなので、コーデックとしてはSBCが使われているはずです。

カナル型かつ高域の解像度に優れるBA型(バランスドアーマチュア)のSONY XBA-3(現行はXBA-300)との比較では、やはり高域の伸びに不満を感じるものといえます。XBA-3は有線かつ価格帯が全然違うので、比較はナンセンスですが。

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そこで、イヤーピースをSに交換。これで低域のブーミーさが少なくなり、大分バランスの取れた音になってきましたが、まだ高域に曇りを感じます。

そこで、iOS標準のイコライザー機能「設定>ミュージック>イコライザ」を使用。高域を強調する「Treble Booster」を適用したところ自然な感じになりました。低域を落とす「Bass Reducer」の方を好ましいと思う人もいるかもしれません。

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さらに上を目指すために、任意のイコライザカーブを描いて音質補正ができるアプリ「EQu」を使ってみました。

下掲の画像のようなイコライザカーブを適用し、高域を強調、低域を抑えめにしてみました。ある一定以上の高域はカットされている感じが残りますが、自分の好みにマッチさせたので、落ち着いて聴いていられます。Q9Aのドライバの素性はよいのではないか、という印象を受けるまでになりました。

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EQu – 高品質イコライザーApp
カテゴリ: Music
販売元: Elephant Candy(サイズ: 8.3 MB)
全てのバージョンの評価: (720 件の評価)

aptXだと全く世界が変わる

Q9A自慢のコーデック、aptXが試せないものかと、MacBook Proとの接続を試してみました。

OS X 10.10.5では、デフォルトでaptXが有効でした。Optionキーを押しながらメニューを表示すると、これらの情報が確認できます。

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そして、音質ですが……。SBCの時とは全く違って、高域がグンと伸び、全体的に解像度が上がっています! 実にシャッキリとして、イコライジングなどの小細工の必要を感じません。

無線でこの音質か! と素直に感動を覚えました。

イヤーピースこそSに交換していますが、これで全然問題なし! これなら「高音質」と言って差し支えないでしょう。全く印象が変わりました。

aptXに対応しているAndroid携帯なら、かなりよい結果になりそうです。

付属品について

二つのユニット間をつなぐフラットケーブルに付ける二つの付属品。

少々長めで余るフラットケーブルを、下掲の写真のようにつづら折りにする長さ調節用バックル。

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そして、服などにとめておくクランプ(留め具/クリップ)が付属しますが、バックルで調節した後はクランプの方は使いようがありません。

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バックルの方は調節がなかなかうまくいかず難しいものの、長ささえ調節できてしまえば頭の後ろにフィットさせることができます。

ランニング中にフラットケーブルが暴れなくなるので、非常にありがたいものですね。

総括

ランニング中はKOSS PORTAPROを使っていましたが、音質的にはゴキゲン(昭和)なものの、やっぱりケーブルがまとわりつくのが面倒でした。

ワイヤレスかつ生活防水なのは素晴らしい! ケーブルが邪魔にならず開放感がありますし、スマートフォンを入れるケースに防水型が使えるようになって、スマートフォンに汗が付着することがなくなりました。

夏場は走っている最中に雨に降られることがまれにありますが、そういう場合でも安心して走り続けられます。

音質的にはコーデックにSBC使用時、イヤーピースのSへの交換やイコライジングが前提になることは含み置いた方がいいでしょう。しかし、イコライジングさえしてしまえば問題はなくなります。

aptX使用時は、格段に音質が向上します! aptXが使用できる環境では、両手を挙げておすすめできます。Android携帯がaptX対応なのに、BluetoothイヤホンがaptXに非対応なら、間違いなく買い換える価値はあります。

Q9Aは2016年1月現在約4,000円と、最安値チョイ上の同クラスの中では少し高めの価格設定ですが、全体的な品質としては相応のものがあると感じました。

スポーツ向けのBluetoothイヤホンをお探しの方、aptXに対応したAndroid携帯オーナーには、おすすめできる製品です。

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