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Boston Dynamics社の人型ロボット・次世代Atlasの新映像がすごい!開発中止のBigDogは序章に過ぎなかった

      2016/03/01

次世代Atlasが感じさせる2足歩行ロボット実用化へのカウントダウン

生々しい動きをする四つ足のロボット、BigDogで一般への知名度を上げたロボット研究開発会社Boston Dynamicsが、昨日2016年2月23日に公開した映像が凄いんです。

そこに映っているのは、同社が開発する最新の人型ロボット、次世代Atlas。

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今回のAtlasは、バッテリーを内蔵して単独で行動が可能。電動(※BigDogには発動機で動くものがありました)かつ油圧アクチュエーターで動作する次世代Atlasは、身長175cm、81Kgと非常に人間に近い存在。白い外装が装着されるようになり、先代のDRC Atlasより頭一つ分身長が低くなりました。

脚部はバラバラの部品から組み立てるのではなく、3Dプリンタで出力した一体成型の部品を使い、アクチュエーターや油圧ラインはその構造内に埋め込まれています。

サーボ弁は航空宇宙用のものを流用する代わりに、大幅な小型化、軽量化を実現したカスタム品を使用。

山野を含む屋外や、屋内で活動できるように設計された次世代Atlasは、ボディと脚部に取り付けられたセンサーでバランスを取ります。

そして、頭部に内蔵されたLIDAR(レーザーによる画像検出と測距センサー)、立体センサーで周囲の地形を読み取り、障害物を回避、ナビゲーションを支援。

同社のロボットに特徴的な油圧アクチュエーターの、柔らかく生々しい動きで仕事をスムーズにこなす様は、感動と共に不気味さを感じさせます。

人間が人に近いロボットを見たときに、その近似度が一定以上になると、急に嫌悪感を感じるようになります。嫌悪感を感じる近似度の領域を「不気味の谷」と呼びますが、次世代Atlasの動きには、やはり生き物のそれを感じるのですね。

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出典: 不気味の谷現象 | Wikipedia

注目の動画は以下。

動画プレビュー

人ほどの身長しかない次世代Atlas。器用にドアを開けます。ドアの認識に2次元バーコードを必要とするようです。

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山野の未整地を、バランスを崩し、そして立て直しながら歩く。BigDogの面影を感じます。

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人と伴走伴歩する。これもBigDogで見た光景ですね。

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4.5Kgの荷物を棚に積み上げる。狭い場所でも器用な身のこなしです。

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荷物を持ち上げている最中に、研究者からはたき落される。荷物分の重心をずらしているはずですが、不意に落とされてもバランスを取っています。

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さらに強く突き飛ばされ、体制を崩すも立て直します。

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最終的に、強烈な突きで転倒させられますが、自分で起き上がって復帰します。

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すべてが自然で、スターウォーズのドロイドを見ているかのようです。BigDogの開発中止の報を聞いたときには大きな喪失感にとらわれましたが、これからはAtlasシリーズがその穴を埋めてくれそうです。

これからの発展にも目が離せませんね!

ロボットが日本のお家芸とは、もはや言えない?

日本のアシモに代表される2足ロボットは、あらかじめ人が用意した手順に従い、関節に組み込まれたステッピングモーターの直線的な動きをまとめ上げて動いているイメージですが、Boston Dynamics社の油圧アクチュエーターベースのロボットは、たわみ、軋み、歪みながらも状況に応じて帳尻を合わせるような、生物的な動きをします。

それぞれに適った用途があると思うのですが、創作物を通してロボットに人類の友達の姿を見てきた日本人としては、Boston Dynamics社のロボットに親近感を感じてしまいます。

Boston Dynamics社のパトロンはDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)やGoogleで、かけている予算の規模差は比較にならないとは思うのですが、日本のロボット開発にも、こうした目を見張る成果を期待したいところです。

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