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ふわふわモチモチの水戸屋本店「ちちぶ餅」秩父でしか食べられない絶品の和菓子

      2016/05/09

水戸屋本店「ちちぶ餅」

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関東の奥座敷、秩父は諸般の事情で思い入れのある町。繰り返し訪れていますが、行くと必ずお土産として買ってくるお菓子があります。

それは、創業明治8年の名店、水戸屋本店の名物「ちちぶ餅」。

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つぶし餡を餅でくるんだもの、という点では大福と同じなのですが、餡と餅のバランスが餅寄りで、なおかつ餡の甘さが控えめ。

餅がふわっふわに柔らかく、大福の求肥ぎゅうひより大分軽さを感じます。つまんで宙におけば垂れてきそうなほどの柔らかさが数日持続するという点で、大福と一線を画しています。

食感の微妙な軽さから、餅が微細な気泡を含んでいるような印象を受けます。また、それほど似ているというわけでないのですが、いつもジャガイモ餅を連想します。なにしろ大福とは似て非なるものです。

一口食べてその柔らかさに驚き、二口食べてその餡の控えめな存在感に感心し、三口目にその餅の柔らかさをめつすがめつ口の中でもてあそんでいるつもりが、そのおいしさにたまらずゴックンと飲み込んでしまい、ハイおしまい。

今の一つは夢か幻か? と二つ目に思わず手が伸びます。

水戸屋本店は120年もの歴史を持ちますが、「ちちぶ餅」は約50年前の誕生と比較的最近のこと。秩父の観光振興に官民一体で取り組んだ際、大福餅を改良して販売し、人気を呼んだことに端を発するそう。

表面の「ちちぶ餅」という焼印が、一味違うその味わいを主張しています。

ちちぶ餅

断面を見てもらうために二つに割ろうと思ったのですが、伸びに伸びて結局切れず終いでした(笑)。

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この柔らかさが災いして、店頭で見てもちょっと不細工。2個入り、3個入りの「ちちぶ餅」は簡素なビニール包装の中でペチャっとつぶれ気味な居住まいなので、どうにもおいしそうな感じに見えないのですが、それこそがこの度を越した柔らかさの証。

ちちぶ餅は日持ちの関係からか通販はやっておらず、秩父に出向かないことには買うことができません。

秩父に立ち寄りの際は、ぜひぜひお買い求めください。

比較的早めにカビが回ります。そうなってガッカリする前に、待つ家人がいなければ、ちょっとお行儀が悪いですが、帰る道すがらのおやつに食べてしまうことをおすすめします。

水戸屋本店「ちちぶ餅」データ

価格 250円(2個入)、380円(3個入)、760円(6個入・箱入)
店名 水戸屋本店
住所 埼玉県秩父市本町1-22
地図
TEL 0494-22-1237
営業時間 9:00~19:00
定休日 火曜日

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