ひとりぶろぐ

価値ある情報をユーザー視点で発信するブログ

6インチ高解像度電子ペーパー読書端末Iriver Story HDでオライリーのPDFを表示させてみた

      2011/12/06

O’Reilly Japan Ebook Storeアップグレードで、DRM有り版電子書籍からDRM Free版に乗り換えできる(権利関係の調整ができていない本もあるようで、全部ではない)ようなったのを記念して!? 結構マイナーなのかもしれないXGA(1,024×768)の解像度を持つ電子ペーパー読書端末Iriver Story HDでオライリーのPDFを表示させてみました。

O’Reilly Japan – Ebook Storeリニューアルのお知らせ – Sales Information O'Reilly Japan - Ebook Storeリニューアルのお知らせ - Sales Information

(続きは[Read More]から)Iriver Story HDのスクリーンサイズは6インチで、Kindle(DXを除外) / SONY Reader(PRS-T1等)と同じ大きさです。

スクリーンサイズが同じである一方、Kindleの解像度がSVGA(800×600)なのに対し、Iriver Story HDはXGA(1,024×768)の解像度を持っています。

文字の大きさの対比のために、50円玉を置いて撮影してみました。

Iriver Story HDにオライリー本(232mm×182mm)を表示させると、当然のことながら小さく表示されます。

SVGA機のKindle, PRS-T1では横位置でも読むのを諦めましたが、Iriver Story HDでは果たして?

最初にファイルを開くときに3秒から5秒待つほかは、基本的には、ページ送りはサクサクとしていてストレスはありません。

縦位置

3Q〜4Qぐらいに表示されるキャプションでも、高解像度が効いて判読は可能。しかし、かろうじて判読できるというだけで、快適に読めるわけではありません。
本機にはコントラスト調整機能が無く、PDF閲覧時にはズームアップ機能が働かないので、そっちで頑張るのも無理。

今回オライリーの電子書籍はDRM Freeになったわけですから、画像化の上、余白を削除、コントラストを上げるなどの調整をすることはできるでしょうが、こう小さいと、縦位置では6インチという物理的な大きさの限界にぶち当たっていると感じます。

横位置

横位置では、ページを半分ずつスクロールさせて読んでいくことになります。

細い明朝体でも、切れ切れになってしまうことが無く、SVGA機との差を如実に感じます。

「まあ、これなら読める」と思う人は多いでしょう。若ければ余裕!?

本文は5Q〜6Qという程度になりますが、ここまで小さい文字の本は普通存在しません。あたかも、行送りのちょっと広い契約書の裏面を読んでいるかのようです。

らくらく読めるということはないですが、SVGA機で感じる絶望はありません。

画像化の上、余白を削除、コントラストを上げるなどの調整をすれば、かなりアリでしょう。

表示は美しいが入手経路が限られる

スクリーンサイズ以上の本は文字が小さくなって辛い。そう分かっていても、電子ペーパー読書端末が好きな人は、本機に手を出さずにはおれないでしょう。

EPUBなどで10Q〜12Qぐらいの通常サイズの文字を表示させると、もう全くドットは見えず、レーザープリンタの出力のようです。

最近液晶を見ているのが辛くなって、電子ペーパーへ退路を見い出しているmoyashiですが、その意味では申し分ない性能です。

ちなみに、Iriver Story HDは、Iriverが日本を撤退したこともあって、国内では売っていません。また、日本へ発送してくれるところも限られているようです。

Iriver Story HDにはGoogle Booksに対応したWi-Fi有りのアメリカ版(Google版)と、Wi-Fi無し版がありますが、日本ではGoogle Booksから本を買えないとのことで、安いWi-Fi無し版で十分かと思います。

Wi-Fi有り版にはGoogle Booksのためにブラウザが搭載されていますが、Google Booksのみで使うことを想定しており、その外のサイトを見るには何とかしてGoogleから外に出るリンクを見つけて抜け出すといったような妙な使いこなしが必要とのことで、実用性は低いと思います。

DRM Free版への乗り換えを済ませたら、加工に挑戦してみようと思います。

 - Geek, ガジェット, 電子書籍