フロント・リアガラスのコーキングにコート材を塗る

フロント・リアガラスのコーキングにコート材を塗る #

APtrikes125のフロントガラスやリアガラスを固定し止水するコーキング剤は、紫外線で激しく劣化する。

劣化すると粉を噴き、そこを触ることで指が黒く汚れたり、雨が降るとその汚れが雨水で下に流れ、ボディを黒く汚すようになる。

最近のロット(2023年式のどこかから、もしくは2024年式からと思われる)では、コーキング剤が改良されており、今回取り上げるような問題は起こらなくなっているようだ。
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APtrikes125を人力で押したり引いたりするときに、ちょうど指をかけるのがこのコーキングの辺りなので面倒だ。

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コーキング剤にはどうもゴム系の素材が使われているようで、例によって再生品の低品質に由来する問題ではないかと思われる。

その対策として、元々の低品質コーキングへのシリコン系コーキング剤の上塗りがオーナーの間で行なわれている。

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コーキングを綺麗にやる自信がないのでコート材に逃げた #

しかし、コーキング剤は仕上がりが腕に左右される。プロは美しく仕上げるが、そうでなければどうだろう?

筆者はそれが気になって、これまで実行できないでいた。

その代わりの選択肢として、以下のようなコート材を使ってみることにした。

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瓶に入った液体で、付属のスポンジに付属の不織布を巻いて塗るよう指示がある。

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標準の手順から逸脱し、筆で塗る #

テストにちょっと塗ってみると噴いた黒い粉を巻き込んで周囲のボディが激しく汚れる。

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そして、コート材によって強化されたタール状の黒汚れが乾くとなかなか落ちなくなる。

このコート材による強化黒汚れは、3Mのシール剥がし材(オレンジオイル配合)で落ちることを確認。

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そこで、スポンジはやめて筆を使うことにした。

まず、水を含ませた洗えるペーパータオルでコーキングの表面を一度綺麗にする。ゴシゴシやると黒汚れが広がって大変なことになるので、コーキングに沿って一筆書きのようになぞるだけだ。

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当然のごとく、噴いた黒い粉が付着する。このときにコーキング周囲のボディを場所によっては黒く汚すと思うが、それを綺麗に拭き取っておく。

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100均で塗料皿となるものと、2cmほどの幅の筆を買ってきた。筆者はセリアで購入した。

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この塗料皿にコーティング剤を出して作業に備える。

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塗料皿から筆にコーティング剤を取って、マスキングなしでいきなり塗っていった。スポンジと違い、塗る範囲のコントロールが簡単で、大変調子よく塗布することができた。

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塗ったところは黒光りするので、塗ったところと塗っていないところの区別は付く。

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筆があらぬところに飛び出すと、そこが黒く汚れてしまう。そうなったら適宜拭き取る。

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ボディー側ははみ出さないように丁寧に。窓ガラス側は黒いので、ちょっと失敗しても目立たない。

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マスキングをしなかったが、ボディ側のエッジの部分を丁寧に塗ったらとくに問題なかった。

マスキングが不要だったので、1枚当たり5分から10分ぐらいと楽勝で施工が完了した。

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塗った後30分経過して触ってみても、指には黒汚れが付いて不安がよぎったが、数日経過して触ってみると指にはほとんど黒汚れが付かなくなった。乾燥には時間がかかるようだ。

乾燥までの数日の間に雨に降られるとそれがボディや窓ガラスに垂れてきて面倒くさいことになるので、天気予報を確認してから作業に入った方がいいだろう。

筆者はそのことを知っているくせに雨の前日に作業をしてしまったので、95Lのゴミ袋で養生しておいた。

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コート材が乾燥し、いよいよ待望の雨が降ったが、ほとんど黒汚れがボディに付かないことを確認した。

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全く黒汚れしないというわけではなく、薄らと汚れは付いたが、施工前とは比較にならないほどマシになった。

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筆塗りをしたリア側も、ゴミ袋による2〜3日の養生の後、雨に降られたが、効果に問題はなかった。

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コントラストを強調した写真だが、うっすらとあるぐらい? これ以上の汚れが普通の車でもあるので、筆者は問題視はしない。

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2024年1月22日にフロント側にマスキング+キッチンペーパーで最初の施工をして現在2024年5月26日だが、その4カ月間効果は持続していた。

今回5月26日に、はじめてリア側を今回説明したようにマスキングなし+筆塗り施工。フロント側はついでにマスキングなし+筆塗りで2回目の施工をしたが、フロント側は筆がはみ出ても周囲が黒く汚れず、雑に作業できるため、簡単に施工できた。

一度施工してしまえば、その後のメンテナンスは簡単に終わらせることができるということだ。

結果 #

このコート材はAPtrikes125の劣化したコーキングにも効果があった。

ただし、1週間程度の晴れ予報を確保できたタイミングで施工することが望ましい。

施工後すぐに雨に降られると、強化されたタール状の黒汚れの後処理に苦労させられる。

このコート材には紫外線による劣化を防止する効果があるため、まだコーキングが劣化していないAPtrikes125に半年毎に施工すると、黒汚れの発生を免られる可能性がある。

コーキングの上に塗装する選択肢も #

APtrikes125に使われているコーキングは建材用で、元々紫外線に弱い。その上から塗装するのが本来の使い方ということだ。

ゆえに、その上から塗装してしまうのが対策となるそう。

マスキングが大変だが、コート材より長期間にわたる効果持続が期待できる上、シリコンコーキングを自分でするより美観が保てるのはメリットだ。