防寒のために隙間風を塞ぐ

防寒のために隙間風を塞ぐ #

APtrikes125は運転者が風を受けるのを防ぐボディを持ち、基本的にはバイクより寒さに強い乗り物だ。

サイドカバーの取り付けで、さらに寒さに強くなる。

サイドカバーを取り付けると気が付き、気になるのは、隙間風。

意外とボディの隙間から隙間風が吹き込んできていることに気が付く。

フロントガラス下からの隙間風対策 #

まずはフロントガラス下、ダッシュボードとボディの継ぎ目から吹き込んでくる隙間風の対策方法。

ここからの隙間風は顔に当たるので、対策しているかどうかで体感上の寒さにかなりの差が付く。

ただし、雨天時にフロントガラスの曇りを取るディフューザー効果が期待できるので、適宜開け閉めできるようにし、恒常的な対策にはしない。

材料として、100円ショップのセリアで扱いのあるレクタングルクッション2つ。

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同じくセリアで扱いのあるLADIES SOCKS(ハイソックス SIZE 22〜24cm)を2つ(2組)使用。セリアにあるハイソックスには短いものと長いものの2種類あり、長い方を使った。

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レクタングルクッションからは中綿を取り出して使用。

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LADIES SOCKSは直線部分のみを切り取って使用。

44cm+44cm+15cmで100cm超分を用意する。

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それぞれの中に中綿を詰め(パンパンにならないよう、多少緩いぐらいが適切)、それを縫い合わせて1mちょっとの細長いクッションに仕上げる。

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筆者はミシンを使って縫い合わせたが、手縫いでも十分できる範囲だ。

ソックスの生地は切断すると端がめくれ上がるように丸まってくるため、都度矯正できる手縫いの方が綺麗に仕上げられると思う。

完成したクッションをダッシュボードとボディの継ぎ目部分に詰め込むように設置して完成だ。

ここからの隙間風は夏季や雨天において貴重な空気取り入れ口となるため、完全に塞いでしまうのは都合が悪い。

季節・天候に応じて塞いだり開けたりできるように、このような選択を取った。

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ハンドルポスト部からの隙間風対策 #

次なるはハンドルポスト部からの隙間風。

ここからの隙間風もフロントガラス下からのものに匹敵するほど影響が大きいため、対策すると違いを実感できる。

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ここにも、フロントガラス下部同様、セリアのLADIES SOCKSを使用した。

手法もフロントガラス下部同様だが、長さは40cm程度に抑えた。また、輪になるようスナップボタンを取り付けた。

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ここに輪にした40cmの中綿入りLADIES SOCKSを巻き付けても、ケーブルの内側が塞げない。

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30cm程度に切り詰め、中綿を詰めたLADIES SOCKSを用意。内側に詰め込んだ。

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ハンドルポスト部で左右1組、1足分のLADIES SOCKSを使うことになる。

両サイドからの隙間風対策 #

続いて、両サイドからの隙間風のシャットアウトを試みる。

ここからの隙間風は足の方に当たり、ボトムスはあまり着込むことがないため地味に寒さを感じる。

これに関しては、Facebookグループ「APtrikes125 のある生活」で出口氏が発表されていた方法を取り入れさせていただいた。(ここでの紹介を含め本人の了承済み)

出口氏が考案したのは、バックアップ材の利用だ。バックアップ材はシーリングの際に使う部材で、低密度ポリエチレンでできた、断面が円形のクッション材のようなものだ。

個体差がある部分なので合わない場合もあるかもしれないが、筆者は出口氏が使った断面の直径が10mmのものを使い、それで用が足せた。バックアップ材にはいろいろな太さのものがあるので、現状に応じて選択してほしい。

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これを割り箸のような棒2本で隙間に詰め込んでいく。筆者は割り箸1本しか用意していなかったので、もう一本の割り箸の代わりにハサミを使った。

先端が細いと詰め込み時にバックアップ材に刺さってしまうので、ある程度横に広い方がいい。割る前の割り箸のようなものがいいかもしれない。

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割り箸を使って両サイドの隙間にバックアップ材を詰め込んでいく。

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隙間が狭い部分では詰め込みに難儀するので、一組の割り箸を突っ込んで隙間を確保した状態で、残りの割り箸で隙間に詰め込む。

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写真の部分はエッジが立っていてバックアップ材を挟み込むのが難しく、筆者はここにバックアップ材を詰め込むのを断念した。

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ここだけはヘッドライトを外し、裏側からテープを貼るなどで隙間塞ぎをした方がいいだろう。

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あるいは、バックアップ材に切れ込みを入れて、エッジにモールのように取り付けるのもいいかもしれない。