排気パイプの延長(〜2023年式)

排気パイプの延長(〜2023年式) #

2023年式までのAPtrikes125は排気口が車体の真ん中辺りにあり、信号待ちなどの停車中に排気ガスが車内に上がってきて不愉快だ。

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排気口にホースを取り付け、車体の後方から排気するようにするとかなりマシになる。

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ちなみに2024年式のAPtrikes125からは車体の後方から排気するように変更されているので、このようなことをする必要はない。

この2024年式の仕様変更は、排気ガスが臭い問題と、マフラーが折れる問題の一挙解決を狙ったものになっている。しかし、マフラーが折れる問題の有効な対策になっているかどうかを確かめるには、もう少し時間を要するだろう。1年経過して折れる報告がなければ効果ありと見ていいと思う。→2024年5月頃、2024年式のサイレンサーを支えるマフラーハンガーのゴムブッシュが切れ、サイレンサーが地面に接触するという事例が発生。やはり中国製のゴムの品質を体現するインシデントが発生してしまった。そのケースでは、支えるマフラーハンガーの国産への交換が行われたようだ。2024年式の要確認ポイントだ。

筆者はその用途に以下のホースを使っている。長さは1mでぴったりだ。

規格外径内径長さ耐熱
AN1020.32mm14.22mm1m148.9°C
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  • Shineyoo AN10 ナイロン メッシュ ホース 3層構造 耐圧 耐熱 耐油 耐腐食性 車用オイルクーラー オイル 燃料 ガソリンホース フューエルホース 長さ1M
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1年経過して真夏も経験しているが、とくに熱に起因する問題は起きていない。

排気効率への影響を懸念して太いものを使う人もいるが、パワーにこだわりがないこともあって、個人的にはその影響も感じない。サイレンサーの排気口が外径14mm、内径は当然それ以下なので、延長排気パイプの内径はそれより少し太いぐらいだ。

ホースを排気口に固定するのに使用したホースバンド(同等品)。16mm〜25mm対応のものだ。

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ホースは、左のスイングアームに結束バンドで固定すればOK。

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結束バンドが切れても落下しないように、結束バンドは複数使うのがいいだろう。

2023年式までのAPtrikes125の場合、強度が不足しているマフラーが振動で折れる可能性があり、扱いに気をつけなければならない。

用心深い人は延長排気パイプと排気口の間を柔らかいシリコンパイプで繋ぎ、延長排気パイプがマフラー(サイレンサー)に与える影響が少なくなるようにしている。

2023年式までのAPtrikes125におけるマフラー折れ問題対策はAPtrikes125における一大テーマとなっている。

筆者も万全を尽くしているが、そのうち解説を書くつもりだ。

結果が出るまで時間がかかる問題なので、対策しても、その評価がなかなか難しい。

専用パーツ #

3Dプリンターが利用可能なら延長排気パイプの取り回し用に筆者が作成した以下のパーツが使える。データは無料で公開している。

延長排気パイプ用のサポートだ。

マフラーに無理な力がかからないように、あえて緩く作っている。

サポートを固定するのに使用した耐候性の結束バンドはこれだ。

3Dプリンターでの出力について #

出力方向が重要だ。アップロードしたSTLファイルは出力方向を調整した上で作ってある。

フィラメントはABSを使った。

extend_exhaust_pipe_support_01.stl、extend_exhaust_pipe_support_02.stlは3組出力する。

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キャリアに取り付けるextend_exhaust_pipe_support_03.stl、extend_exhaust_pipe_support_04.stlは1組出力する。

組み立て、取り付けについて #

ネジの緩みを気にしなくていいように、結束バンドを使って取り付けるようにした。

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フェイルセーフで片側2本ずつ使うようにしている。

まず車体の中央側(奥側)に来る方の2本の結束バンドを、適正な長さに調整するためにダミーフレーム(extend_exhaust_pipe_support_dummy.stl)を使って取り付けて準備する。

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車体の奥側は作業しにくいので、先にやっておくわけだ。

作業は地面に寝っ転がりながらやることになるため、レジャーシートを用意。

出力した3組のextend_exhaust_pipe_support_01.stl、extend_exhaust_pipe_support_02.stlは、写真の位置に取り付けるといい感じではないだろうか。

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筆者はマフラーの折損対策をガチガチにやっているのでこの程度だが、各自のマフラー周りの状況に応じて補強を増やすのはやっておいた方がいいかもしれない。

フレームと延長排気パイプとの距離が開くサイレンサー付近においては、ベルトのようなものを使って吊り下げ式にするなどだ。

マフラーはスプリングでフローティングされているエンジンマウント側に固定されているもので、車体のフレームとは別の動きをするということを忘れないようにしないといけない。

パイプ末端でキャリアに固定するextend_exhaust_pipe_support_03.stl、extend_exhaust_pipe_support_04.stlは、写真のような感じで取り付けることを想定している。

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リクエストがあったので、延長排気パイプ用のサポートに、マフラーカッターへの対応を想定したパーツ(extend_exhaust_pipe_support_03_for_muffler_cutter.stl)も用意した。

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末端を38mmに拡張して終わるものだ。

筆者は装飾に興味がなく使わないので未検証だが、Amazonを見たところ38mmにしておけば付けられるものが多い印象だ。

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採用例のあるシリコンチューブ #

マフラーの排気口からの延長排気パイプへの採用例として、シリコンチューブがある。

シリコンは熱に強く、またサイズもぴったり(内径14mm、長さ1m)のものが買える。

筆者が使ったパイプより恐らく軽いため、マフラーへの負荷も低いものになっていると思われる。

これを選択するのもいいだろう。

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  • Yesallwas シリコーンチューブ 1M長 内径 14mm 外径 18mm シリコーン チューブ 透明 ゴムチューブ クリアチューブ ウォーターホース ホース パイプ エアーポンプ パイプ (14mmX18mm 1M)
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