メーター下へのクランプバー(マルチバー)の取り付け #
APtrikes125の運転席周辺の収納の貧弱さへの対策として、メーターとキーシリンダーの間にパイプを渡し、そこに取り付けものをするという、Facebookグループ「APtrikes125 のある生活」やYouTubeで梅小路氏が披露したノウハウがある。
当該のノウハウについては2:00から。
TG80を使ったクランプバーの取り付け #
そのノウハウを応用した、O氏によるパイプ取り付け方法が同グループで公開され、それに感銘を受けて真似させていただくことにした。

パイプの取り付けに、TG80というパーツを使うことがミソとなっている。

パイプ取り付け側とステー側の2ピース構造になっており、取り付け角度の制約はなく、90度回転させて使うことも可能だ。ステー側のネジ穴が長穴になっているのも都合がいい。

AliExpressでも扱いがあるが、あまり安くない。
- バイクステー 取り付けステ Caferレーサーチョッパーのための2個のユニバーサルハンドル22ミリメートル7/8" パイプマウントオートバイのヘッドライトブラケットスポットライトホルダーチューブクランプ ハンドルバー ホルダー バイク (Color : TG80 22mm 2 pcs)
同グループは非公開グループゆえに詳細は伏せるが、同グループを「TG80」で検索すると当該投稿が見つかる。
ここに取り付けるパイプはハンドルパイプと同じ太さ22.2mm(7/8インチ)のものが望ましい(そもそもTG80が直径22mmのパイプ専用)が、意外と入手が難しいサイズでもある。まずホームセンターに行っても手に入らない。19mm、20mmの次は25mmになるはずだ。
ネットで直径22mm、長さ1mのパイプという条件で探してもなかなかない。以下に挙げるアルミパイプか、ステンレスではない鉄パイプになるのではないかと思う。筆者は以下のアルミパイプを使用した。
- 泰豊 アルミパイプ 22mm × 1.0mm × 1m
送料を払うのが嫌であれば、東急ハンズに置いている可能性がある。



パイプの切断 #
入手したパイプは適切なサイズに切断する必要がある。
パイプは、左右のアルミフレームの間隔より1cm短いぐらいが適切な長さだ。筆者所有の車両では、左右のアルミフレームの間隔が785mm。筆者は780mmにカットした。

パイプカッターという誠に便利な工具があり、それがあれば切子一つ出さず、やすやすと切断可能だ。ダイソーでも売っている。


- SK11(エスケー11) ステンレス用パイプカッター 切断能力 6~38mm PC-38S
パイプは左右のアルミフレームの間隔より短くして、セッティングの自由度、取り付け時の作業性を確保する。

TG80の取り付け場所 #
TG80は、以下の写真のボルトと共締めして取り付ける。

ここに使われているフランジボルトは、頭が対辺8mmのM6ボルトだ。

長さは筆者所有車両では右が長さ16mm、左が長さ20mmだった。

裏側はボディ固定用の金具にナットが溶接された構造になっており、ボルト緩め時のナット共回りや、ナットの落下を心配する必要はない。

TG80のステー側の厚みは6mm。

これを共締めするため、純正のフランジボルトより長い、長さ25mmのM6フランジボルトを用意した。こちらの頭は対辺10mmになっていた。

- キタコ(KITACO) フランジ付六角ボルト M6xP1.0x25MM 汎用 ユニクロ 2PCS 0900-062-02004
取り付けに使うボルト(下掲写真赤丸)だが、外すときはいいが、TG80と共に共締めしようとすると裏側の金具が車体前方にずれてネジ穴が合わなくなり、難儀すると思う。ボルトを外した瞬間ボディが車体前方方向にずれ、ままならなくなるのだ。
サイドミラーを取り外さないとならず面倒臭いが、サイドミラー裏にあるボルト(下掲写真青丸)を外し、金具をフリーにして先に取り付けに使うボルト(下掲写真赤丸)を締め、後からサイドミラー裏にあるボルトを締めるという手順でやることをおすすめする。
サイドミラー取り外しの面倒さから無精をするとボルトやボディ固定金具のねじ穴を舐めて、余計面倒な事態に発展する可能性がある。

サイドミラー取り外しについては以下の記事を参照のこと。
- 関連記事: バックミラーをNinja 250用に交換
TG80、パイプの取り付けの実際 #
TG80の取り付け角度は少しだけ自由になるが、筆者はキーシリンダーと接触ギリギリになるようにした。こうすることで、フロントインナーカバーとパイプとのクリアランスを少しでも多く確保しようとしている。
曲がっているように見えるのは、そもそもフロントインナーカバーが曲がって付いているからだ。



ボディの共振を抑える効果が出ていると思えるほど、ガッチリ固定できる。

筆者の場合、取り付けたパイプにさらにクランプバーを取り付けた。


- Kaedear(カエディア) バイク マルチバー クランプバー ステー ハンドル バー オートバイ スマホホルダー クランプ 径22mm 長さ203mm ハンドル径 32.0/28.6/25.4/22.0mm 二柱構造 クランプバーマウント KDR-H4W-S (シルバー)
これによって、理想的な位置、角度でドリンクホルダーを取り付け可能となった。

- 関連記事: ドリンクホルダーの取り付け
ハンドルとの干渉とその回避 #
純正ハンドルのままだとハンドルを左右に切った際にハンドルがパイプ上部を覆う形になり、パイプ直上に取り付けものをすることができない。

ハンドルをセパレートハンドルに交換し、絞ってある場合はハンドルを左右に切った場合の干渉が回避できる。
ハンドルの干渉が回避できるとメーター左右のスペースが有効活用できるようになり、筆者が取り付けた追加のクランプバーも上に回すことができるようになって、今回の施策をより有効化できるようになる。
- 関連記事: ハンドルをセパレートハンドルに交換

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逆を言うと、ハンドルを絞る改造を併行しないと、ハンドルと干渉しない、下にぶら下げるようなものしか取り付けできないため、その結果に「思ってたんと違う」という印象を抱くことになる。
デティール写真 #
筆者は今回の施策実行前にパイプとインナーカバーとの隙間がどの程度確保できるのか気になったので、角度を変えて撮影した写真を掲載しておく。


メーターパネルがある中央部分は、左右より確保できるパイプとの隙間が小さい。


