後部座席用USBソケットの取り付け #
後部座席に人を乗せることが多いので後部座席用にUSBソケットを取り付けた。
場所は、運転席のスライドレール下だ。

ここにスライドレール固定用のM8ボルトがあるので、そこに共締めするように取り付け用のマウンタを作った。
3Dプリンター用のデータは以下で公開している。
- Built-in USB socket mounter for APtrikes125


使われているM8ボルトが長いので、既存のM8ナットを外さず、その上から取り付けられる。
つまり取り付けにはM8ナットだけが必要だ。

3Dプリンターが使えない場合は、エーモンのUSB電源ポートのように粘着テープで取り付けやすいものを使うといいだろう。
この製品は、後述する空きACCポートをそのまま使う場合、配線の加工がまったく不要なので好都合だ。
Type-C版もある。

- エーモン(amon) USB電源ポート MAX2.1A 1ポート出力用 2880
配線 #
運転席下左側に空きACC電源(12V)のギボシ端子メス(配線:黒)がある。(写真はすでに接続してしまっていて空いていないが)
ACC電源とは、キーをオンにしたときだけオンになる電源のことだ。
ここからUSBソケット用の電源を引っ張ってくる。

ちなみに、近くにあるもう一つの空きギボシ端子メス(配線:緑黄)は、バックギアを入れたときにだけオンになるバックランプ用(?)の空き電源だ。
USBソケットはAPtrikes125純正のものを流用した。

これが取り付けられていた場所にはもう少し高機能なものを取り付けたので、純正のものが余っていたのだ。
- Kaedear(カエディア) バイク USB 電源 急速 充電 デュアル 2 ポート 充電器 QC3.0 アルミ製 デジタル LED 電圧計 12V-24V DC12V 車/バイク/オートバイ/ボート/マリン/RV/トラック/ゴルフカート/ATV/SUV KDR-L4-Black (ブラック)
USBソケットの裏側には+とー端子がある。

空きACC電源をそのまま使う場合 #
空きACC電源をそのまま使う場合の配線は以下のようになる。

筆者はギボシ端子に以下のものを使っている。
- Litorange ギボシ端子 360個セット 絶縁スリーブ カバー付き オス メス セット 配線接続 汎用 防水 自動車 バイク 修理 加工 弾丸コネクター
USBソケットに使われている端子は250型の平型端子だ。
- 平型端子セット 480個 金色のオス/メス セット 110型 187型 250型 絶縁スリーブ カバー付き 接続 圧着 ファストン 端子 コネクター 自動車 バイク スピーカー
バッテリーに接続するのにはO端子、U端子(クワガタ端子)を使う。筆者はバッテリーの端子のネジを完全に外すのが面倒くさいのでU端子(クワガタ端子)を使って割り込ませている。
- 端子セット 棒端子セット hyrb ワイヤーエンドスリーブ 圧着端子 裸圧着端子 丸形先開形端子 電線接続用 420pcs
圧着には普通の電工ペンチが使えるが、筆者は圧着工具のSN-48Bを使っている。
- アイウィス(IWISS) 同時圧着ペンチ ラチェット式 ファストン端子 0.5-1.5mm2中型端子対応 SN-48B
配線には0.75SQのダブルコードを使った。
- エーモン(amon) ダブルコード 0.75sq 6m 赤/黒 3467
リレーを介してバッ直回路を組む場合 #
筆者は実際には空きACC電源をそのまま使うのではなく、リレーを介してバッ直にした。


この方がより多い電流を流せる。
- エーモン(amon) リレー 4線(4極) DC12V・240W(20A) 3235
- エーモン(amon) ミニ平型ヒューズホルダー DC12V・180W/DC24V・360W 15A(MAX) 3367
接続は以下のような感じだ。
分かりやすさのために図ではダブルコードになっていないが、USBソケットに至るところにダブルコードを使った。

0.75SQの配線を使った場合は80W以下まで流せるので、ヒューズホルダーには5Aのヒューズを入れた。


リレーは以下のようにイグニッションコイルと共締めにして取り付けた。

バッテリーとの接続。U端子を他の端子といっしょに割り込ませた。

配線の取り回しは以下のような感じだ。

ボルトの位置に個体差あり #
最初に作ったパーツは採寸した右側には取り付けられたが、左側はボルトの位置が線対称にはなっておらず、取り付けられなかった。
その後、データ修正してボルト穴を長穴にして猶予を持たせ取り付けられるようにした。

おまけ: ケーブルフック #
必要になったので、USBケーブルフックの3Dプリンタ用データ(usb_cable_hook.stl)もいっしょに公開しておいた。どこかに両面テープで貼り付けて使う。
