バックミラーをNinja 250用に交換

バックミラーをNinja 250用に交換 #

APtrikes125のバックミラーは折り畳みできて便利。

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バイク用駐輪場の利用時、ゲートを通る際にバックミラーが折り畳みできることで難を逃れたことは一度や二度ではない。

都心でAPtrikes125のメリットを最大化するのに、折り畳み可能であるバックミラーの存在は欠かせない。

1mの車幅に折り畳み可能なバックミラーの組み合わせが醸す可能性は、絶妙なものがある。

そんなAPtrikes125のバックミラーだが、角度の保持力が弱く、振動や風で角度が変わってしまうことがあるのが玉に瑕。

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この欠点をどうにかするのがすべてのAPtrikes125オーナーに課された課題となる。

対策方法は様々あるが、ドレスアップを兼ねた、バイク用の折り畳みできないバックミラーへの交換が大半を占めるため、前述のようなメリットを重視する筆者は、それをスポイルする選択肢には食指が伸びないでいた。

そんな中、有力な情報がFacebookグループ「APtrikes125 のある生活」に寄せられたので筆者も真似をしてみた。

それは、Ninja 250用のバックミラーへの交換という、グループ所属K氏考案の選択肢だ。グループ内を「ニンジャ250」で検索すると当該コメントが出てくる。(クローズドグループなので配慮)

Ninja 250用のバックミラーは安い中華製の互換品が市販されており、そのミラーはミラー部のボールジョイントに加え根元に関節が一つあって、それによって折り畳みが可能となっているのだ。

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左右2本セットで2,000円台で買え、かなり安い。

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また、カウルへの取り付け部の二つあるネジ穴のピッチがAPtrikes125純正バックミラーのそれとほぼ同じで、ポン付け可能ともなっている点も重要だ。

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これだけの条件を備えたバックミラーは、他にはないのではないだろうか? 素晴らしい発見である。

純正同様に取り付けが可能なので、交換は基本的に簡単だ。

Ninja 250用バックミラーの品質 #

取り付けのネジ穴のあるベース部分、アームの部分はアルミ製でしっかりしている。

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ボールジョイントから先、ミラーのケース部分はプラスチック製だ。

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ミラーのケースには水抜き穴が設けられている。

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筆者の車体はエンジンマウントを調整し、エンジンの振動をある程度吸収するようにしてあるということはあるが、純正バックミラーのようにアイドリング中に振動でブルブル震えてしまうことはない。

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折り畳み用の根元の関節、角度調整用のボールジョイント共に一定の固さが確保されていて、走っていて角度が変わってしまうとか、振動で像が見えづらくなるといったこともない。

至って普通に使えて完動的……もとい感動的だ。

Ninja 250用バックミラーの視野角 #

APtrikes125用純正バックミラーの美点の一つに、自動車のバックミラーのような、大きく四角い形状がもたらす視野角の広さがある。

Ninja 250用のバックミラーの視野角はどうだろうか。

ミラーの総面積を比較すると、やはり純正のものが大きい。

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しかし、左右幅については、Ninja 250用のバックミラーの方が広い。

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実際の視野角についてはその通りの結果で、Ninja 250用のバックミラーの方が左右幅が広い分、左右が広く見渡せ、自車の真後ろまでカバーしようと自車の車体後ろ半分をミラーの視野角内に収めても、隣の車線まで見渡せてなかなか良好。

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ただし、上下の視野角については純正とは比べるべくもないほど狭く、バックする際には自車付近の地面方向が見えず、かなり使い勝手に差が出てしまう。

純正バックミラーだと上下が広い分リアフェンダーまでミラー越しに確認できるが、Ninja 250用のバックミラーの場合は覗き込むようにしないとそこまでのカバーは無理だ。

このような感じで、普通に走っている分にはNinja 250用のバックミラーで困ることはないものの、バックする場合は横から顔を出して後ろを確認することが多くなるだろう。

筆者の場合、サイドカバーを取り付けており、夏は運転する際に側面を解放するので支障はないのだが、冬はサイドカバーを閉じてバックミラーを頼ることになるので、何か対策が必要になるかもしれないと思っている。

Ninja 250用バックミラーの折り畳み機構について #

純正バックミラーの弱い保持力には困ったものだが、折り畳み機構自体はなくてはならないものだと思っている人にとって、Ninja 250用バックミラーの折り畳み機構の実際が気になるところだろう。

折り畳みの機能を司る根元の関節は、基本的に全展開、全格納の2ポジションとなっていて、両端にノッチがあってそこで固定される構造になっている。

折りたたみ用の関節にはばねのようなものが仕込んであり、折り畳みに際してネジを緩めたりといった追加の操作は必要ない。

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展開状態

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格納状態

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ミラーの角度を調整するボールジョイント部分をいじらないようにアーム部分だけを持って操作すれば、調整後の角度を維持したまま折り畳みができる。

運転席に座ったままでも折り畳みが可能で、バイク用駐輪場の狭いゲートを通るためにバックミラーの折り畳みが必要、という場合でも、いちいち降りずに操作できるのは純正同様で安心だ。

しかも、折り畳むことで角度の調整がやりなおしにならないメリットもある。

折り畳んだ後の車幅は、折り畳みの関節部分がサイドに飛び出すが、純正バックミラーと同程度なので、Ninja 250用のバックミラーに交換したがために今まで通れていたところが通れなくなってしまった、といったようなことは起きない。

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Ninja 250用バックミラーの問題点 #

純正バックミラーの欠点を解消するとともに、純正バックミラーの美点である折り畳み機構をスポイルしない選択肢としては素晴らしいNinja 250用バックミラーだが、あえて欠点を挙げるとすれば、前述の通り純正バックミラーと比較した際の上下方向の視野角の狭さ、それによるバック時の問題が一つ。

それに加え、アーム部分は純正バックミラーのように前後方向に曲がらず、アルミ製で丈夫なため、何かにミラーを引っかけた場合にボディ側が負けて割れることになる点が挙げられる。

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これは、すり抜けしてきたバイクにミラーを引っかけられた場合、何らかの理由で車体が横転した場合も同様だ。

純正バックミラーであれば、どちらの場合もミラーが倒れるだけで済み、ボディまで被害が及ぶことはありえないため、潜在的な欠点になるかと思う。

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地方で乗っていて、せせこましいところに突っ込んでいくことがなかったり、すり抜けのバイクに遭遇することがまれ、という場合には杞憂かもしれないが、都心だとちょっと気になる点かもしれない。

Ninja 250用バックミラーの取り付け #

まずは純正バックミラーの取り外し。

純正バックミラーは2本のボルトで固定されている。

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表側はM6のフランジボルトで8mmのソケットレンチが必要。

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裏側はM6のフランジナットで10mmのソケットレンチが必要。

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バックミラー取り付け位置には個体差があって、筆者の車体では右側の裏側、ナットの一つは突起との干渉があり、ソケットレンチが使えず難儀した。

10mmのソケットレンチの代わりに小型のモンキーレンチが何とか使えたので、それで難を逃れた。

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作業に当たっては、ネジ穴位置がやっかいなことになっていないか確認しておいた方がいいだろう。

純正バックミラーを外すと、真ん中からボディ固定用のトラスねじが出てくる。

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純正バックミラーはこのねじをかわす構造になっているが、Ninja 250用のバックミラーは、このトラスねじと干渉してしまう。

筆者は、このトラスねじを超低頭キャップボルトと交換し、干渉を回避した。

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超低頭キャップボルト M6 x 25mm

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超低頭キャップボルトに交換さえすれば、ワッシャー、ゴムワッシャーはそのままでも大丈夫なはずだ。

電食の関係で、可能ならボルトは鉄製のものがいい。あるいは、全部ステンレスで統一する選択肢もある。

純正バックミラーを外すとミラー跡が気になるので、コンパウンドで清掃して綺麗にする必要を感じるだろう。

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バックミラー取り付け用のボルト、ナットは純正のものを流用した。