スパークプラグの交換 #
スパークプラグはドライバーズシート下、車体右側にある。
走行距離10,000km以内で交換。スパークプラグは300円程度と安いので、健常なうちに交換した方がいいだろう。
新車にはTORCH製(中国製)のプラグが装着されている。特に問題ないが、NGK製に交換する人が多い。
以前はLG製が付いてきたそうだ。
APtrikes125用プラグ
標準タイプ(Alive Plus指定品)
- NGK DPR8EA-9 4929
低熱価タイプ
- NGK DPR7EA-9 5129
熱価とは、スパークプラグが受ける熱を発散させる度合いのことを示す。
記号 | 意味 |
---|---|
D | ネジ径φ12、六角対辺Hex18.0mm |
P | 絶縁体突き出し |
R | 抵抗: レジスター |
8 | 熱価: 8 |
E | ネジ長: 19.0mm |
A | 追記号 |
-9 | 火花ギャップ: 0.9mm |
熱価は2(低熱価)〜10(高熱価)の8段階なので、DPR7EA-9も、DPR8EA-9も全体からすると高熱価(冷え型)に属する。
DPR7EA-9 | DPR8EA-9 |
---|---|
低熱価 | 高熱価 |
焼け型 | 冷え型 |
ホットタイプ | コールドタイプ |
プラグの温度が高くなりやすい | プラグの温度が高くなりにくい |
くすぶりにくい | 過熱しにくい |
過熱しやすい | くすぶりやすい |
低速走行、短距離走行向け | - |
イリジウムIXの該当品
- NGK DPR8EIX-9 4274
イリジウム系のプラグはカブると火花が飛ばなくなり、また碍子が割れやすいため、サバイバビリティが低い。
その一方で純正指定されているでもない限り性能がアップすることもないので非推奨。
イリジウム系プラグへの根拠なき信奉を「イリジウム神話」と称し、冷笑の対象にもなるそうだ。
レッカーの憂き目に遭う可能性が少なくないAPtrikes125に、障害点を増やすのは得策ではないだろう。
互換品として指定のあるMotoDXグレードはなし。
交換には、18mmのプラグレンチが必要。下掲のプラグレンチなら、サイドカバーを外さなくともプラグが外せるので便利だ。
車載用に便利なプラグレンチ
- キタコの3ウェイプラグレンチ(ショート)
スパークプラグの交換方法 #
交換はプラグキャップを引っこ抜き(引っ張れば抜ける)、プラグをプラグレンチで外す。
古いプラグの碍子の焼け具合をチェックし、適正な焼け方かどうかをチェック。
- プラグが白く焼けた状態(焼けすぎ)は温度が高くなっていることを示し、キャブレターのメインジェットの番手を上げる、ないしはプラグの熱価を上げる対策が必要とされる。
プラグの碍子の焼け色 | 状態判定 |
---|---|
白色 | 焼けすぎ |
灰色〜茶色 | 良好 |
黒色 | くすぶり |
- 新しいプラグをプラグレンチで締め込み、元の通りプラグキャップをはめて完了。