バックライト常時点灯時計の利用

バックライト常時点灯時計の利用 #

APtrikes125のインナーカバー右側にある四角い窪みにぴったりはまる時計の情報がFacebookグループ「APtrikes125 のある生活」に投稿された。

※写真は後出の改造後のもの。

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時刻、カレンダー、気温が同時表示でき、バックライトが付いているのでスペック的にも申し分ない。

APtrikes125で普通の時計を使おうとして困るのは、夜見えないことだ。バックライト付きは時計探し必須の条件にしたい。

価格は2024年12月現在1,000円程度だ。

筆者は既にダイソーの「温湿度付デジタル時計(ホワイト、9.5cm×2.8cm×6.3cm)」を使っており満足していたのだが、商品の詳細をよく見てみると、周囲が暗くなるとバックライトが常時点灯するとある。

なおかつ、バックライト用の電池が独立した作りになっているのに興味をそそられ、購入してみることにした。

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天面にある照度センサー穴のあるスヌーズボタンを押すと、バックライトが明るく光る。

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しかし、明るく光るのは数秒で、すぐ消えてしまう。

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周囲が暗くなると確かにバックライトが常時点灯する。ただし、スヌーズボタンを押したときの数分の一の明るさ。

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バックライト用電池を外部電源化すれば、それだけでひとまず常時点灯にはできそうだが、どうにかスヌーズボタンを押したときのような明るさでバックライトを常時点灯できないだろうかと考えた。

分解とバックライトUSB電源化改造 #

この時計は簡単に分解が可能だ。

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照度センサーの穴のところにCDSとシルク印刷のある部品がある。しかし、CdSではなく、フォトダイオードではないかと思う。

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バックライトの光源は液晶からかなり離れた位置にあるLEDで、バックライト一体型液晶ではない!

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光源のLEDは、間隔をあけて3灯ある。

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LED光源を液晶の背面から投射するための空間がたっぷり設けられている。

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液晶背面の反射板・兼・バックライトディフューザーは液晶に貼り付けられておらず、ただ重ねて置いてあるだけ。

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非常に改造向きの構造といえる。

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この空間にUSB電源で使えるダイソーのテープライトを仕込むことにした。

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ケーブル側から3灯残して切断する。

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よく見るとハサミを入れる場所が指定されているので、その場所で切断する。半田付けは必要になるが、リールに残ったLEDテープももちろん別用途で使用可能だ。

(これは5V品なので、APtrikes125で使うなら12V品を別途用意した方がいいかもしれないが……)

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ケーブルの根元にある熱収縮チューブを外す。

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さらに、ケーブルの被覆を5cm程度剥く。

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このような感じに加工する。

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これを、写真のように背面左下から差し込む。

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小さく細い結束バンドを2本用意。

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結束バンドでLEDテープを固定する。真っ直ぐ固定したいところだが、粘着は夏溶けるのが嫌だし、接着剤での固定もやりづらいので経年劣化の少ないこのような固定方法にした。

ホットボンドがあれば、ホットボンドがいいかもしれない。

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新たに設置したLEDテープの配線を写真の位置にセットし、LED基板を戻す。

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LEDからのUSBケーブルを引き出すための窪みをケースに作る。3mmのドリルとニッパーで加工した。

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USBケーブルに結束バンドを巻き付ける。

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これをケースに作った窪みの内側にセット。引っ張られてちぎれないようにストッパーにするわけだ。

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スヌーズボタンを外してケースを閉じる。

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これで、バックライトをUSB電源で延々と点灯させることができるようになった。

時刻、月日、温度が同時表示でき、なおかつバックライトが常時点灯できる時計というのはなかなかないので、価値のある一台になったのではないかと思う。

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実際に搭載してみた #

ケーブルをたばね、インナーカバーの四角い窪みに嵌め込んだ時計の横の隙間に押し込む。

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これでケーブルが整理されるとともに、時計が上下左右に動かなくなる。

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キーをオンにすると時計のバックライトが点灯するようになりいい感じだ。

バックライトが明るすぎると感じる場合は、抵抗を300Ωぐらい挟むか、あるいは、ダイソーのテープライトは色が選べるので、青などの相対的にまぶしくなさそうなものを選ぶ手もあるかもしれない。

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スヌーズボタンを外す意味 #

この時計をインナーカバーの四角い窪みに嵌め込むとスヌーズボタンが押しっぱなしの状態になるはずだ。

どうも、スヌーズボタンを押したままだと温度計の更新が止まってしまうようだ。

ちゃんと検証してなくて申し訳ないが、もし温度計の表示が更新されない場合はスヌーズボタンを外してみてほしい。