テーブルに短い脚を取り付ける
キャンパー アルトピアーノ(CAMPER ALTOPIANO)に付属のテーブル。
テーブルには床まで届く長さの脚が付いているため、使えるのはダイネットモード時のみという制約がある。
しかし、キャンパー アルトピアーノ(CAMPER ALTOPIANO)をしばらく使っていると……、
- ベッドモード
- ベッドモードにした後、運転席側を背もたれとして起こした「座椅子モード」
- ダイネットモードにするためにどかす必要のある床板を置いたままにした「半ダイネットモード」
……でもテーブルが使いたくなる。
テーブルに短い脚を追加する改造を施すとそれが可能となり、大変便利。
テーブル改造の実際
まずはっきりすべきは、どのぐらいの長さの脚を取り付ければいいかということだが、筆者の測定では243mm程度と出た。
脚はベッドのフカフカしたところに着地するため、きっちりとした長さを出しにくい。もし傾いたら脚の先に何らか調節のための工夫をすることが前提と心に置いた上の長さだ。
ちょうど御誂え向きの折畳脚が売っている。長さは240mmとほぼほぼぴったりサイズ。
これを長い脚の両サイドに並行に取り付ければいいと思われる。
脚の先に付属のキャップをかぶせれば、ほぼ243mmになるのではないか。
3Dプリンターを使用した脚部パーツの作成
新たに取り付ける脚によって、従来のダイネットモードでの使用時に(人の)足が入るスペースが狭くなることになるので、折り畳んだときにできるだけ薄くなるようにしたいという思いから、筆者は折畳脚を自作した。
折畳の機構だけ売っているのでそれを買い、脚になる部分を3Dプリンターで作成した。
3Dプリンターで使えるSTLファイルを以下に掲載したので、プリントできる人は使ってみてほしい。
関節部に厚みがあり、3Dプリンターで作成した脚は強度を出すためある程度の厚みを要するため、当初の目論見は外れ、既製品より薄い仕上がりにはならなかったが、とりあえず問題なく使えてはいる。
長さは140mmで作り、先端に軟質な素材で3mm厚のキャップをかぶせるつもりだったが、そのまま使っていても傾きは感じない。
ベッドモードにした後、運転席側を背もたれとして起こした「座椅子モード」とこの改造テーブルの相性はすこぶるよく、大変寛げる。
改造テーブルと床下積載スペース
テーブルに改造を施した後はテーブルを使うために床板を外す必要がなくなるため、筆者の場合テーブル下の床板を外すことがほぼなくなっていった。
床板をはめたまま後ろ側の席は座敷のように使い、前側の席だけダイネットモードのように使うわけだ。
前傾姿勢になるパソコン作業をするような場合は別かもしれないが、ただ車内で食事をしたり、寛いだりするにとどまる場合はベッドモード+テーブルで「座敷モード」、ないしは運転席側を背もたれとして起こした「座椅子モード」にするだけで十分なように思う。
このようなスタイルが定着すると、テーブル下の床板の下を収納スペースとして使うことができるようになるという副次的なメリットも生じる。
ダイネットモード時に汚れる中央に位置するフロアマットはガソリンスタンドのマット洗い機では洗えない巨大なサイズということに気付くとできるだけ汚したくなくなり、乗車モード以外によく使うのは「お座敷モード」、「座椅子モード」に収斂する感がある。
もう二度とダイネットモードは使わないと見切りを付け、元々付いている脚自体を短く切断してしまったオーナーもいる。
とにもかくにも、テーブルに短い脚を取り付けるとシートアレンジが増え、大変便利になるのでおすすめだ。