ひとりぶろぐ

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超小型無線LAN内蔵カメラAi-BallでiPhoneから自宅を監視可能にする

      2016/03/24

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Ai-Ballのβファームウェア導入で監視カメラとしての利便性が高まる

ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。

何度かこのブログで紹介してきた親指サイズの無線LAN内蔵カメラTrek 2000 Ai-Ball。その小ささ、電池駆動が可能な特徴を活かして、チョロQに車載して遊んだりしました。男子大興奮の遊びといえましょう!

ひとりぶろぐ » 【衝撃映像・どうぶつの森が全滅】親指サイズの無線LANカメラAi-Ballが便利で楽しい

その後、トラブルからのリカバリの過程で、Linuxで動作していること、ハックの余地があることを紹介しました。

ひとりぶろぐ » 親指サイズの無線LAN内蔵カメラTrek 2000 Ai-Ballをハックする

こんなことを書いていたら、Trek Japanさんからβ版のファームウェアをご提供いただいてしまいました。自己責任での利用に承諾するのであれば、β版ファームウェアVersion 04.7gを利用・公開していいとお許しをいただいたので、後ほど掲載致します。

このβ版ファームウェアから、Ai-Ballのような自律型WebカメラのためのWebサービス、GotoCameraへの対応が成されています。

Web camera software | surveillance software | webcam software | monitoring software | home security systems | security cameras | GotoCamera

また、どうやらインフラストラクチャモード(無線LANルータにぶら下げて子機として動作させるモード)の動作が改善されているようです。現行のファームウェアでは自宅の無線LANアクセスポイントにつながらなくて難儀していましたが、このβ版ファームウェアにしたらサックリ接続されました。(続きは[Read More]から)

GotoCameraとは

Skitched 20121201 172939

GotoCameraはちょっと新しいタイプのWebサービス。

Ai-Ballのような自律型Webカメラの映像を、GotoCameraに向けて常時送信し続けるよう設定することを前提に利用するものです。

GotoCamera側では、Ai-Ballのような自律型Webカメラから送信され続けるストリーミング映像を受信し続けます。

Skitched 20121201 181218

ユーザーは、GotoCameraの自分のアカウントのページを通じてAi-Ballからのストリーミング映像をライブ映像として閲覧したり、定期的に静止画として保存されたものを確認したり、ライブ映像を動画として録画したりが可能です。

Skitched 20121201 175130

外から自宅にあるカメラにアクセスするのでなく、カメラ側から外のサイトに映像を送信、それを確認する作りであることから、自宅のネットワークに手を入れずに、自宅にあるカメラのとらえた映像を外から確認できるのがポイントです。

設定が非常にシンプルになるというメリットがあります。

GotoCamera無しで外からアクセスしようと思うと難しい

Ai-Ballをインフラストラクチャモードで動かせば、外から自宅にあるAi-Ballにアクセスすることも可能ですが、自宅の無線LANルータのポート開放、NAT/IPマスカレードの設定、さらには自宅の無線LANルータのWAN側アドレスにDynDNSサービスを利用してドメインを振る必要があり、ネットワークについてのある程度の知識が必要で、人によって使っているルータは千差万別であるという事情も手伝って、前向きな思いが無ければ設定を完遂することは難しいでしょう。

こういう面倒な設定一切無しで、外から自宅の様子を確認する目的を果たせるというのがGotoCameraの存在意義です。

Skitched 20121201 180647

β版ファームウェアVersion 04.7gダウンロード

免責: Trek Japanの許可の元に公開しておりますが、このβ版ファームウェアを利用することによって起きた損害について、私moyashiならびにTrek Japanは一切の責任を負えません。自己責任でご利用ください。

Firmware Version 04.7g

uImage.dat.zip

zip解凍後は6383872バイト、MD5は以下の通りです。

MD5 (uImage.dat) = 0bb8858b1bf50a37678dd3bd3b13e7c1

正式版のファームウェアは以下のページで公開されています。こちらの方のチェックもお忘れなく。

Trek – Infrastructure Mode

Ai-Ballへのβ版ファームウェアの導入

β版ファームウェアを導入したAi-BallでGotoCameraを通じて自宅の様子を確認するところまで設定するのは非常に簡単です。

まずはファームウェアのアップデートです。自己責任でお願いします。

  1. 上掲のuImage.dat.zipをダウンロードし、解凍。ファイルサイズと、できればMD5を見て、正常にダウンロードできていることを確認
  2. Ai-Ballにスタンドを装着、USBケーブルでPCなどから電源を供給
  3. PCの省電力設定を確認し、時間経過でサスペンドしてしまうことがないよう設定
  4. Ai-Ballの電源スイッチをOFFに
  5. Ai-Ballの電源スイッチをONを通り越してスパナの位置に
  6. しばらくするとAi-BallのSSIDが現れるので接続Skitched 20121201 184258
  7. Webブラウザで「http://192.168.2.1/」に接続
  8. 設定画面が出たら、「ファームウェアアップグレード」をクリックHttp hitoriblog com wp content uploads 2012 11 skitched 20121110 165631 jpg
  9. 右のペインにファームウェアアップグレードモードへ移行する「Switch」ボタンが出現するので、クリックSkitched 20121201 183728
  10. Webブラウザで開いているAi-Ballの設定画面をすべて閉じる
  11. Ai-Ballの電源スイッチをOFFに
  12. Ai-Ballの電源スイッチを再度ONに
  13. Ad-HocモードとなったAi-BallのSSID「Trek Ai-Ball Recovery」が出現するので接続Skitched 20121201 184718
  14. Webブラウザで「http://192.168.2.1/」に接続
  15. BASIC認証を求められますが、その際はユーザ名「user」、パスワード「pass」でログインします
  16. ファームウェアをアップロードするフォームが表示されるので、さきほどダウンロードしたuImage.datを指定してアップロード。ブラウザはSafari以外を推奨。僕はGoogle Chromeで試しました。かなり時間がかかるので、PCの省電力設定でPCがサスペンドしない設定にしていることを確認してください。ここで引き返したい場合は、「ノーマルモードに戻る」ボタンをクリックNewImage
  17. アップロード中は以下のようなインジケータが表示されますが、どうもSafariだと表示されないようです。それが元でしくじった痛い経験があります。Google Chromeでは表示されましたSkitched 20121201 185619
  18. この表示が出たらOKです。アップロードを始めてから、この表示が出る前にPCの電源が落ちる、Webブラウザを閉じてしまうなどのトラブルが発生すると大変です。もし何かが起きてしまったら、リトライが可能かもしれませんので手順14からやり直してみてください。Ai-Ball側の電源を落とすと即アウトですSkitched 20121201 190200

GotoCameraとの連携設定

では、今度はGotoCameraを通して、自宅の様子が監視できるように設定します。

GotoCameraのアカウント取得

何は無くとも、GotoCameraのアカウントが必要です。

  1. GotoCameraのトップページにあるSIGN UPボタンをクリック。Skitched 20121201 191816
  2. Email、Password、Country、Timezoneを埋め/選択Skitched 20121201 192036330x196
  3. ページ下にあるチェックボックスをオンにし、SubmitSkitched 20121201 192225
  4. 問題無ければこのようなページが表示されるので、NextボタンをクリックSkitched 20121201 192516
  5. Ai-Ballの設定がまだなので何も表示されませんが、このようなページが表示されるはずですSkitched 20121201 192744

GotoCamera側の設定は以上です。

Ai-Ball側の設定

今度は、Ai-Ballをインフラストラクチャモードに設定しつつ、取得したGotoCameraのアカウントを設定します。

  1. Ai-Ballの電源スイッチをOFFに
  2. Ai-Ballの電源スイッチをONを通り越してスパナの位置に
  3. しばらくするとAi-BallのSSIDが現れるので接続Skitched 20121201 184258
  4. Webブラウザで「http://192.168.2.1/」に接続
  5. 設定ページが表示されたら以下のように設定。設定を終えたらSaveボタンをクリックSkitched 20121201 194610
    • (1)Wireless Modeは「Infrastructure」に
    • (2)SSIDは、自宅の無線LANルータのSSIDに
    • (3)Security Keyは、自宅の無線LANルータのパスワードに
    • (4)GotoCamera UserNameは、GotoCameraのアカウント取得時に使ったメールアドレスに。ただしメールアドレスに少なくとも「+」を含むことはできません
    • (5)GotoCamera PasswordはGotoCameraアカウント取得時に指定したパスワードに
    • (6)Your Device nameは適当な名前に
    • (7)Enable Motion Detectionは「Enable」に
    • (8)Motoion Detection Sensitivityは「Lowest」に
  6. トラブル調査のためにMACアドレスを控えておいた方がいいので、(1)の上にあるMAC Addressをどこかに控えておく
  7. Ai-Ballの電源スイッチをOFFに
  8. Ai-Ballの電源スイッチをONにしてしばらく待つ
  9. Webブラウザで「http://ai-ball」に接続、動作を確認
  10. しばらく待ってからWebブラウザで「https://www.gotocamera.com/myCameras/」に接続、必要があればログインして動作を確認Skitched 20121201 195815

非常に簡単に設定が完了

ファームウェアをアップデートした後は、GotoCameraでアカウントを取得し、Ai-Ballにそのアカウントを入力するだけで設定が完了しました。

では、今度はiPhone、iOS機からGotoCameraを利用するためにアプリを導入します。

iOS用のアプリを利用

GotoCameraのWebサイトは、動画の閲覧にAdobe Flashが必要な作りであるため、iOS機からは動画の閲覧ができません。iOS用のアプリが出ていますので、それを利用します。GotoCameraはiPhone 5の4インチスクリーンには対応していますが、iPadには対応していません。

GotoCamera 1.1(無料)

カテゴリ: ユーティリティ, ライフスタイル
現在の価格: 無料(サイズ: 0.6 MB)
販売元: Pechora Tech – Pechora Technologies Pte Ltd
リリース日: 2012/09/06

App

現在のバージョンの評価: 無し(0件の評価)
全てのバージョンの評価: 無し(0件の評価)

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▲起動するとログインフォームが表示されるので、GotoCameraのEMAILとPASSWORDを入力してGO!

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▲GotoCameraに接続中のAi-Ballがリストアップされています。タップして選択。

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▲Video、Multi-Snap、Snapの選択が出るので、Videoをタップ。

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▲少し待つと、自宅の様子が動画で見られました。

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▲隣のArchivesタブをタップすると、静止画で過去の様子が見られます。

やや不安定なところもあるアプリですが、自宅のモニタリング用途では機能が豊富でよいのではないかと思います。

GotoCameraは有料のサービス

GotoCameraは設定が簡単、便利でなかなかいいのですが、有料のサービスです。

サービス種別 期間 料金
$ 5.99 per month, auto-renewing. 1カ月(自動更新) $5.99
$ 5.99 for ONE month only. 1カ月(自動更新無し) $5.99
$59.99 for 1 year. 1年間(自動更新無し) $59.99

このほか、SMSにアラートを送るサービス、追加のアーカイブ容量などもメニューにあります。支払いにはPayPalなどが使えます。

2012.12.01の相場で1カ月493円ということでお値頃感はありますが、さてどうでしょうか。

Trek Ai-Ballはいろいろ使えて便利

今回はAi-Ballにβ版ファームウェアを導入して、GotoCameraを使った自宅監視用として使う手順をご紹介しました。

超小型、電池駆動というAi-Ballならではの使い方のほかにも、いっぱしのネットワークカメラ的な使い方もできるのですね。

もっと馬鹿げた使い方も考案したのですが、それはまた次の機会に。

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