Twitter API v1.1時代を生き抜くための「ねこつい。」での試行
2016/03/16
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2016/03/16
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ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
2013年3月5日、Twitter API 1.1への移行期限がついに来てしまいました。
APIの使用回数の制限は、アカウント全体でのカウントからアプリケーション毎、エンドポイント毎のカウントに変わりました。
サードパーティーのクライアントにとって、メインタイムライン、メンション、リスト、DMの読み出しが15分間に15回(検索は180回)までというのは、かなり不安になる数字です。
毎分つぶやいてしまうようなTwitter中毒患者にとっては、思いっきり踏み抜いてしまう薄氷のようなものでしょう。
API種別 | 15分当たりの使用許可回数 |
---|---|
メインTL読み出し | 15回 |
メンション読み出し | 15回 |
DM読み出し | 15回 |
リスト読み出し | 15回 |
検索 | 180回 |
一方でAPI 1.1になって以降も公式Twitterクライアントはメインタイムライン、検索180回、メンションとDMが60回、リスト15回と優遇されています。
API種別 | 15分当たりの使用許可回数 |
---|---|
メインTL読み出し | 180回 |
メンション読み出し | 60回 |
DM読み出し | 60回 |
リスト読み出し | 15回 |
検索 | 180回 |
今後Twitter中毒患者は公式クライアントを使うことを余儀なくされることになるといえそうですが、中毒患者になればなるほど、サードパーティーのTwitterクライアントの機能に依存する傾向があるといえ、そう簡単に割り切れる問題ではないでしょう。(続きは[Read More]から)
consumer key / consumer secretが設定できるiOS用Twitterクライアントに「ねこつい。」というものがあります。
ねこつい。
カテゴリ: Social Networking
販売元: Tetsuya Shinone(サイズ: 1.1 MB)
全てのバージョンの評価: (34 件の評価)
このクライアントである実験を試みたいと思います。
サードパーティー製クライアントがサードパーティー製クライアントたりうるのは、各クライアントにTwitter社から割り当てられるconsumer key / consumer secretあってのもの。
これが自由に設定できるということは、顔を差し替えられるクライアントであるということを意味しています。
Twitterクライアントのconsumer key / consumer secret。
これは門外不出の極秘事項かと思いきや、Twitterクライアントの中に内蔵しておかなければならないという性質から、調べようと思えばすぐに調べられるものです。
公式クライアントも例外でなく、既に調べ上げられています。
これを「ねこつい。」に適用して認証すれば、以降「ねこつい。」は公式クライアントとして扱われるはずです。
早速やってみましょう。
「ねこつい。」に公式クライアントTwitter for iPhoneのconsumer key / consumer secretを設定してみます。
「設定.app>ねこつい。>OAuth」から設定できます。
その後、「ねこつい。」のアカウント選択の「+」ボタンを押し、Customをオンにして完了ボタンを押す。
WebViewが立ち上がり、認証プロセスに入りますが、公式アプリTwitter for iPhoneとしての認証手続きが進んでいることが分かります。
試しにメインTLをリロードしてみると、180回の制約、即ち公式クライアントの特権的な制約が適用されていることが分かります。
なかなか興味深い結果にはなりました。
サードパーティーのクライアントに対して発行されるユーザートークンの数が10万で打ち止めになる問題もありますし、公式クライアントのconsumer key / consumer secretが隠せない以上、それを巡る話題は今後賑やかになってきそうではありますね。