ハクバのレンズペン3でデジカメのレンズ掃除への苦手意識を克服!
2016/03/02
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2016/03/02
もくじ
カメラ、主にレンズのクリーニング用品というと、ブロアーとクリーニング液、拭き取り用の不繊布を使うのが普通です。
ブロアーでゴミを吹き飛ばし、油汚れ、指紋が付いていたらクリーニング液を付けた不繊布で汚れを拭い、乾いた不繊布で仕上げる。手順としてはこんな感じですね。
しかし、湿式のクリーニング方法だと拭いた跡が残りがち。
僕はこれが苦手なのです。拭く前より汚く見えてしまったり、それがなかなか取れない。
先日旅行に行った際に撮影した写真を整理していたところ、フレアが写り込んだ写真を発見。
それが汚れっぽかったので、レンズのクリーニング用品を買い直そうと思い立ったのでした。
Amazonでクリーニングのための道具を探していると、カメラ用品でおなじみハクバから発売されているレンズペン3なるものを発見。
2016年3月追記: 本記事に使われている写真はレンズペン2ですが、レンズペン2とレンズペン3との違いは、名称、型番、カラーバリエーション、識別用の帯色の変更、レンズペン3から増えたセット商品の設定のみで、機能性能は変わっていません。
レンズペン2 | レンズペン3 | |
---|---|---|
カラーバリエーション | シルバー、ブラック | ガンメタリック、ホワイト、ブラック |
レンズ用名称/型番/帯色 | レンズペン2 / KMC-LP6S/B / 緑 | レンズペン3【レンズ用】 / KMC-LP12B / 黒 |
液晶画面用名称/型番/帯色 | レンズペン2 デジクリア / KMC-LP7S/B / 水色 | レンズペン3【液晶画面用】 / KMC-LP13B / 青 |
レンズフィルター用名称/型番/帯色 | レンズペン2 フィルタークリア / KMC-LP10S/B / 黄 | レンズペン3【レンズフィルター用】 / KMC-LP14B / 灰 |
コンデジレンズ用名称/型番/帯色 | レンズペン2 ミニプロ / KMC-LP8S/B / ピンク | レンズペン3【コンパクト/レンズ用】 / KMC-LP15B / 緑 |
ビューファインダー用名称/型番/帯色 | レンズペン2 マイクロプロ / KMC-LP9S/B / 赤 | レンズペン3【ビューファインダー用】 / KMC-LP16B / 赤 |
レンズペン3は、ペン型のレンズクリーナー。(右下に写っているのはスペアのチップ兼カーボン粉末入りキャップ)
先端にはセーム革のチップが付いており、普段はキャップで保護されています。
お尻には、軸部分に付いたレバーの操作で収納できる上質羊毛ブラシが付いています。
セーム革のチップにはカーボン粉末がまぶされていて、これがクリーニング液の代わり。乾式クリーニングというわけですね。
カーボン粉末は使うと徐々に減りますが、キャップ内にカーボン粉末を含んだスポンジが仕込まれていて、キャップを閉めたときに補充される仕組み。通常1日5〜6回の使用で約半年間持つということです。
先述の通り、スペアのチップとカーボン粉末入りのキャップが一つ付いていますから、通常1日5〜6回使い続けても1年持つ計算です。
チップとカーボン粉末入りキャップのスペアはバラ売りしてもいます。
跡が残るという苦手ポイントは、カーボン粉末をまぶしたセーム革で拭う乾式クリーニングによって回避されているのです。
セーム革のチップには直接手で触れない。キャップで保護し、清潔さを保つ作りなのも好印象。
素晴らしい! 早速注文。
「ブロアー→レンズペン3の羊毛ブラシ→セーム革のチップ→レンズペン3の羊毛ブラシ→ブロアー」という手順でのクリーニングを想定し、ブロアーも探しました。
ブロアーとは、カメラ、レンズに直接触れず、空気の勢いでゴミ、ホコリを吹き飛ばすための道具です。
レンズペン3のチップで拭き掃除する前工程、羊毛ブラシで払う前にブロアーでゴミを吹き飛ばしておくと、よりレンズにやさしいでしょう。
研磨剤の役割を果たしてしまうゴミは、拭き掃除に入る前に飛ばしてしまうに限ります。
ブロアーで定番と思われるのは、レンズペン3と同じくハクバのシリコン ブロアー。
ゴム臭いのが嫌だったブロアーですが、今時のブロアーはポンプ部分がシリコンで出来ており、臭いがしないのですね。
シリコンだと紫外線での劣化や経年劣化が少なそうなのもよさそうです。
サイズ感が分からなかったので、大小二つとも注文してみました。
レンズペン3には、チップのサイズ、形状違いでいくつかラインナップがあります。
製品名 | 型番 | 軸の帯の色 | チップの使用対象 | チップ形状 | 外寸 |
---|---|---|---|---|---|
レンズペン3【レンズ用】 | KMC-LP12B | 黒 | レンズ面 | 3D形状丸形 | L112mm×φ17mm |
レンズペン3【液晶画面用】 | KMC-LP13B | 青 | 液晶画面用 | 三角形 | L112mm×φ17mm |
レンズペン3【レンズフィルター用】 | KMC-LP14B | 灰 | レンズフィルター面 | 平面丸形 | L112mm×φ17mm |
レンズペン3【コンパクト/レンズ用】 | KMC-LP15B | 緑 | コンデジレンズ面 | 3D形状丸形(小) | L95mm×φ15mm |
レンズペン3【ビューファインダー用】 | KMC-LP16B | 赤 | ビューファインダー面 | 平面丸形 | L95mm×φ15mm |
レンズペン3 プロキット【3本セット+収納ファイバークロス】 | KMC-LP17BKT | - | - | - | - |
レンズペン3といいながら、レンズを対象にしていないものもあります。
レンズ用はチップが丸形で、ややくぼんでいます(3D形状丸形)。
液晶画面用はチップが三角で平面。フィルタ用とビューファインダー用は丸形ですが、平面といった違いがあります。
色はガンメタリック、ブラック、ホワイトがあり、型番の末尾が変わります。ガンメタリック→G、シルバー→S、ブラック→B。
僕が買ったのは、レンズ用のKMC-LP12B(実際に買ったのはレンズペン2のKMC-LP6S)と、
ビューファインダー用のKMC-LP16B(実際に買ったのはレンズペン2のKMC-LP9B)。黒の方が格好いいですね。
ミラーレス一眼のズームレンズに使うチップが大きめなものと、コンパクトデジカメの小さいレンズに使うものが必要だったのです。
KMC-LP16Bよりチップのサイズが少し大きく、コンパクトカメラのレンズ用をうたうKMC-LP15Bというものがあり、本来僕が買うべきはこっちだったようです。ただのサイズ違いだけならまだしも、チップの形状に平面と3D形状丸形という違いがあり、そこが気になります。しくじったw
サイズ感がピンと来ず、二つ頼んだシリコン ブロアー。
KMC-42CP(大)とKMC-52(小)。
手元で比較してみると、かなりのサイズ差があることが分かります。
大きい方は風量が得られますが、持ち歩くのは躊躇する大きさ。
小さい方は、カメラ用品を入れておくインナーバッグに忍ばせておいてもいいぐらい。家置きと持ち歩き用とで使い分けようかと思います。メンテナンスは家でと決めているならば、無論風量の大きな大きいサイズの方がいいですね。
わざとレンズに指紋を付けて、今回そろえた道具を使いクリーニングをしてみました。
まずは、シリコン ブロアーでチリ、ホコリを吹き飛ばします。
まだゴミ、ホコリが残るようなら、レンズペン3の上質羊毛ブラシで掃き掃除。
ブラシの後で、再度ブロアーでゴミ、ホコリを吹き飛ばした方がいいかもしれません。
レンズペン3のキャップを外し、チップを露出させる。
中央から渦巻きを描くように外側に向かってチップで拭き掃除。終わったら、チップを不用意に汚さないようキャップを装着。
レンズの状態を見て、必要を感じたら再度ブラシ、ブロアーで掃き、吹き飛ばしを実施。
クリーニング液を使わずとも、乾式クリーニングで十分綺麗になりました。拭いた跡が残ることもありません。これなら、立ったままレンズをクリーニングすることもできますね。
僕はコンデジのレンズ用と間違えてビューファインダー用のKMC-LP16Bを買ってしまったわけですが、大きいサイズのレンズ用KMC-LP12BでDP2 Merrillのレンズをクリーニングできるか否か?
チップはレンズよりやや小さかったので、何とか使えました。
ビューファインダー用のKMC-LP16Bでも大丈夫でしたが、あえてKMC-LP16Bを選ぶ理由はありません。KMC-LP15Bを買うべきでしょう。
小さく、キャップで保護されたチップ、収納式のブラシで持ち運びに便利。
カーボン粉末を使った乾式クリーニングで拭いた跡が残らず、短時間でレンズのクリーニングを完遂できるレンズペン3は、僕のレンズクリーニングへの苦手意識を克服させてくれる、ナイスなアイテムでした。