ひとりぶろぐ

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iPhoneを使ったアニメ聖地巡り支援の手法と「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」

      2016/05/24

秩父が舞台の「あの花」

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ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。

僕はアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(以下「あの花」)がとても好き。

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「あの花」の舞台は秩父。実在の場所が多数登場します。

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アニメの舞台になった場所を訪れることを聖地巡礼といい、それがファン活動の一環になっています。

聖地巡りは素敵!

僕は聖地巡礼にあまり興味がなかったのですが、「あの花」を見終わって高揚している時期に、たまたま聖地の一つ秩父吉田に行くことになり、意図せず聖地巡りをしてしまうことになりました。

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聖地の一つ、龍勢発射台の下に立った僕は、その瞬間、登場人物の存在が現実の世界に滲み出しているような錯覚に囚われ、聖地巡礼の意義、楽しさというものを体感したのでした。実写映画のように、その場所そのものが作品中に登場するのではないアニメの聖地であっても、十分に架空の世界とのつながりを感じることができる、というのが実際の体験からいえることです。

iPhoneを使って聖地巡り

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いつか「あの花」の聖地巡りに行ってみたいと思っているうちに時間が過ぎてしまいましたが、2013年8月31日に「あの花」の映画が公開されるということもあって、2013年6月のある日、聖地情報を詰め込み「あの花飛行石」と化したiPhoneを握り締め、泊まりがけで行ってきました。(続きは[Read More]から)

聖地の所在地に関する情報を集める

「あの花」には埼玉県の秩父、秩父吉田、飯能、所沢が登場します。作品中に登場する場所を訪問するには、無数にある舞台に関する情報を集めなければなりません。

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昨今は聖地情報に関する情報交換が活発になっており、情報発信する方がいらっしゃいます。そうした方の成果を利用させてもらうというのが、一般的なファンの行動様式となるのではないでしょうか。

うまく直リンが張れないのでページ内を「あの花」で検索: 舞台探訪まとめWiki – Seesaa Wiki(ウィキ)

聖地情報の核心は位置情報です。聖地に関する位置情報が欲しい。「あの花」聖地情報を公開してらっしゃる方は複数おり、それぞれGoogle Maps上のマイマップとして公開されています。

この情報にたどり着くに当たり、僕はGoogleで「あの花 聖地 Google Maps」というキーワードで検索しました。

それぞれ詳しいマップとなっており申し分ないので、「あの花」聖地巡りは、このマップをトレースすることにしました。

マイマップはGoogle Maps上で閲覧できるほか、KML形式のデータとして参照、書き出しができます。KMLは、Google Earthにルーツを持つ、位置情報を取り扱うデータ形式です。

Google Mapsのマイマップに自分だけの聖地マップを作る

検索して巡り合った三つのあの花聖地マップを参考に聖地巡りをすることにしましたが、三つのマップ、少しずつ差異があります。

人が作ったマイマップは、自分のアカウントのマイマップに取り込むことができますので、この三つのマップを一つの自分のマップに取り込んで結合してしまうことにしました。

先人が作ったマップのKMLを書き出し

自分のマップに取り込むため、先人が作ったマップのKMLを書き出しました。

三つありますが、そのうちの一つ「秩父聖地巡礼マップ ~あの花を探して~」のKML書き出しを例に取ります。

画面左の地図名、補足、属性情報が書いてある下に「KML」というリンクがあります。

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これを右クリック(OS XならControl+クリック)してコンテキストメニューを表示。「リンク先のファイルを別名でダウンロード…」などでファイル名を付けて保存。これを三つのマップで繰り返し、三つのKMLを得ました。最後のKMLは「http://chichibu.c-next.net/kml/anohana.kml」からダウンロードしました。

地図の作成とKMLの取り込み

自分用の地図を作り、そこにKMLを取り込みました。

Google Mapsの「マイプレイス」ボタンを押す。「地図を作成」ボタンを押して、地図の新規作成。

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「タイトル」は適当に分かりやすいものを。「プライバシー設定と共有設定」は限定公開に。そして、「インポート」をクリック。

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ダイアログが出ますので、「ファイルを選択」ボタンを押下。

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さっきダウンロードしたKMLを選択して「選択」ボタン。

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「KML をインポート」のダイアログに戻ってくるので、「ファイルからアップロード」ボタンを押す。

すると、一つ目のKMLの取り込みが終わり編集モードを抜けるので、また「編集」ボタンを押して「インポート」をクリック、次のKMLを取り込み、といった具合に繰り返しました。

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KMLがあればいいが……

無論、スポットの重複が出ますが、重複するがままにしておきました。三つのKMLを一つの地図にマージし、西武秩父〜秩父周辺をクローズアップすると、こんな感じでムッチリと三つ分のKMLに登録されたスポットが集積されています。

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インポート時にKMLのURLを指定する方法がありますが、Google Mapsのマイマップ間のインポートだと元マップへのリンクとして取り込まれて再編集に不都合が出るようですので、一度KMLをダウンロードしてから取り込む方法を採用しました。先人の成果を利用させてもらっている立場ですので、「限定公開 (URL で共有)」にしておきました。

聖地情報をKMLとして公開してくれることにつながりやすい新しい作品であればマップの作成は楽なのですが、尾道を舞台にした30年前の映画のロケ地巡りのときは、位置情報を集めるのに苦労しました。そのときは、スポット名、住所などから位置を特定し、1箇所1箇所手動で入力してマップを作りました。

iPhoneでマイマップを扱う

Google Mapsのマイマップに聖地巡り用のマップを作成。実際の聖地巡りをするに当たっては、iPhoneで現在地連動でスクロールさせながらマイマップを閲覧したいところです。

iPhoneでGoogle Mapsのマイマップを見るために、僕はMy Maps Editorを使いました。

My Maps EditorApp
カテゴリ: ナビゲーション
販売元: NextBusinessSystem Corporation(サイズ: 2.1 MB)
全てのバージョンの評価: (396 件の評価)
+ このAppはiPhone、iPadの両方に対応しています。

400エラーの回避

My Maps Editor、非常に素晴らしいアプリなのですが、現在デフォルトの状態だと「Failed to load maps. (エラーコード:400, Request Quota Exceeded)」という
エラーが出ます。

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それを回避する設定を最初にやっておく必要があります。「設定>マイマップ」を起動。

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「Google Fusion Tables」をオフ。これでエラーが出なくなります。

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ログイン

自分のアカウントで作ったGoogle Maps上のマイマップを読み込むためには、ログインが必要です。

画面上右端のアイコンをタップ。

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ログインをタップ。

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Googleにログインして、My Maps Editorにアクセス許可をしました。

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僕は2段階認証プロセスを有効にしているので、Google Authenticatorを使って認証コードを入力しました。

Google AuthenticatorApp
カテゴリ: ユーティリティ
販売元: Google, Inc.(サイズ: 1.6 MB)
全てのバージョンの評価: (73 件の評価)

地図のリロード、表示指定

ログインが終わったら、Google Maps上のマイマップのリストを得ます。

画面上、右から2番目のアイコンをタップ。

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画面右のリロードアイコンをタップ。

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さっき作った「あの花マップ」がリストアップされたので、頭のところのチェックボックスをオンにして「閉じる」ボタン。

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秩父の周辺にスポットが表示されました。

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地図をGoogle Mapsに切り替え

デフォルトではAppleの地図が表示されていますが、これでは聖地巡りに重大な支障があるので、Google Mapsに切り替えました。画面上、右から3番目のアイコンをタップ。

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「Googleマップ」をオンに。「閉じる」ボタンを押す。

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ヘッディングアップの指定

紙の地図を使う場合、地図をグルグル回してしまう方向音痴の僕は、ヘッディングアップ表示が不可欠。

画面上、右から4番目のアイコンを複数回タップするとオレンジ色になりますが、これがヘッディングアップの表示モード。iPhoneの向きに連動して地図が回転します。青はノースアップ状態の現在位置連動表示。地図は常に上が北です。

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My Maps Editorの活用と外部バッテリー

ここまでの流れで、Google Maps上に地図を作ってiPhoneで見ることまでできるようになりました。

これを使い、現地に行って登録されたスポットを巡ったというわけです。

My Maps Editorは、その名の通り地図の閲覧だけでなく、スポット情報の追加、編集、削除、ルートの描画といったことができ、それをGoogle Maps上に反映させることができます。現地で得た情報を反映させたりができるわけですね。

Google Mapsからマイマップを読み込むことはできても、iPhone側からGoogle Mapsのマイマップ側に変更を反映できないアプリが多い中、この双方向性がMy Maps Editorの素晴らしいところです。

地図のコピーを作っておき、踏破したらスポット削除、といった感じで聖地のToDo管理にも使えるかと思います。

iPhone本体のバッテリーだけでは道半ばでバッテリー切れになってしまうので、大容量の外付けバッテリーを使いました。

紙の聖地マップの入手

西武秩父の駅前にある秩父観光情報館。

ここに行けば、紙の聖地マップ「めんまのおねがいさがし舞台探訪 in ちちぶ」が入手できます。

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ここ以外でも、市内の「あの花コーナー」を擁する施設に行けばもらえたと思います。

  • ほっとすぽっと秩父館
  • 秩父ふるさと館
  • 秩父観光情報館
  • 道の駅ちちぶ
  • 龍勢会館(秩父吉田)

要所要所、この紙の地図を見たりもしました。

存在に気付かず、僕は使いませんでしたが、ネット上でより詳細な印刷用マップを配っている方もいらっしゃいます。

うまく直リンが張れないのでページ内を「「あの花」&「秩父」聖地巡礼まとめMAP(秩父市内編)」で検索: 舞台探訪まとめWiki – Seesaa Wiki(ウィキ)

iPhoneにマップを仕込みつつ、紙に印刷したマップを持てば万全かと思います。

聖地巡りの移動手段

「あの花」の聖地は、秩父市内でもそれなりの範囲に散らばっているので、徒歩はかなり不利です。

聖地巡りで最強の移動手段は、電動アシスト自転車です。

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丘になっている羊山公園、秩父ミューズパークと高所を2個所回ることになる上、聖地中の聖地、旧秩父橋/秩父橋は秩父駅からやや標高が低いところにあります。秘密基地(暫定)はかなり遠い。

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聖地巡りをするとなると、結構上り下りがあるのですね。

上り下りをこなすには、電動アシスト自転車のパワーは非常にありがたかった。

電動アシスト自転車は、先出の西武秩父駅前、秩父観光情報館で借りられます。

秩父観光情報館

電動アシスト自転車は取り合いで、先に借り出され、電動でない自転車が余る状態になるので、電動アシスト自転車を確実に借りるためには秩父観光情報館がオープンする9時前に入口前で待っているぐらいがいいでしょう。

秩父観光協会» ブログアーカイブ » 秩父観光情報館レンタサイクル利用料改定


秩父観光情報館以外では、以下のようなところで自転車を借りることができますが、電動アシストを借りられるかどうかは連絡してみないと分からなそうです。

秩父市の宿 巴川荘

電動アシストは要相談。駅から遠いが自転車を届けてもらえます。返却システムが乗り捨て+電話で柔軟。

しかし、柔軟すぎて何時から対応してくれるのか、何時までいいのかが電話してみないと分からないのが欠点。

巴川レンタサイクル

おもちゃ屋みふね

電動アシストはなさそう。10:00〜19:00と、秩父観光情報館より1時間遅く始まり、2時間遅く終わるので、午前中は徒歩圏内を巡り、その後自転車で遠くを回るというプランニングができるかも。

秩父のおもちゃ屋みふね レンタサイクル 貸し自転車レンタル あの花聖地巡礼

房野輪店

電動アシストなし。西武秩父駅からやや歩く。終わりが18:00で秩父観光情報館より1時間遅い。

https://plus.google.com/106083029916724965467/about?gl=jp&hl=ja


自動車は却って足手まといなので、それだったら歩きの方がマシです。

ぜひ聖地めぐりしてみて

本編と同じアングルのカットを撮影する方法、本編のスクリーンショットの整理とiPhoneへの転送など、まだ書き足りないこともあるんですが、長くなってしまったので、ここらで筆を置きたいと思います。

iPhoneに入れた動画を眺めながら聖地巡りする時間はないので、事前に本編からスクリーンショットを取得して、それを話数別、それとは別に、できる範囲で場所別にもアルバムで分類して、iPhotoから転送しておくと捗りますよ、ということは書いておこうかな。VLCはスクリーンショット撮影のホットキーを「X」などのワンキーに割り当てられるので、素早く作業ができます。Mac版は設定の反映のために一度アプリを終了させないといけないので気を付けて。

VideoLAN – Download official VLC media player for Mac OS X

ちなみに、今回紹介したKMLベースの聖地をコンプしようとすると、秩父吉田を除いても2日はかかると思います。

宿泊は、禁煙の部屋をと探したら西武秩父駅近くのホテルルートイン秩父がよさそうだったので、そこにしました。

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「あの花」聖地巡り。おおよそ地味な市街地、住宅街を散策する感じになりますが、秩父は町中「あの花」だらけなので、ファンなら楽しい時間が過ごせると思いますよ。ぜひお出かけを。

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