BROMPTON純正フィンガークランプに片手で締められる工夫を施す
2016/05/24
価値ある情報をユーザー視点で発信するブログ
2016/05/24
もくじ
ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
BROMPTONの折りたたみ部分のヒンジに付いている凹の字の形をしたフィンガークランプ。
これは正直ちょっと使いづらい。
折りたたみの際は、ハンドルを回転させてネジを緩め、フィンガークランプを持ち上げながら畳むという2アクション必要になります。
組み立ての際は、共回りしてしまうフィンガークランプを所定の位置で固定するよう片手で押さえ、もう片手でハンドルを回転させて締めるといった操作になります。
それぞれ操作に両手が必要となるわけです。それを片手で済ませるようにするためのサードパーティーのパーツが販売されています。加茂屋のフィンガークランプです。
2個セットで3,800円とBROMPTONのパーツとしてはリーズナブルなのですが、純正のフィンガークランプの構造が素晴らしいという論評もありました。
ついては、純正+身の回りのもので何とかならないか工夫してみました(続きは[Read More]から)
フィンガークランプにスプリングを仕込んで、折りたたみ時の緩め操作を片手でできるようにする定番の改造があります。
線径0.8mm × 外径10mm × 長さ38mmのステンレス押しバネを用意。
※70mmのこれを半分に切ってもOK。
押しバネをこのようにセットして取り付けると、緩めるときはフィンガークランプが押しバネで浮き上がってくるので片手操作が可能となります。
ただし、フィンガークランプが共回りしてしまうので、締めるときは改造前同様、位置合わせのために両手が必要となります。
フィンガークランプが共回りしなければ、締めるときも片手操作でできるのに、と考え試してみたフィンガークランプ共回り防止シート。
イヤフォンのパッケージなどで使われている樹脂シートを以下の寸法に切り出してみました。
こんな感じのものです。
これを、次の順序で組み立てます。つまり、押しバネとフィンガークランプの間に入れるわけです。
こんな感じ。非対称になっていて、折りたたまれる側のベロが短くなっているのがミソ。これで加茂屋のフィンガークランプと同様の効果がもたらされるわけです。
これを実際にBROMPTONに組み付けるとこう。ベロが長い方が後ろに回るようにします。
ハンドルを回して緩め、折りたたみができるぐらいフィンガークランプが浮き上がった状態でも共回りが起きず、片手で締め、緩めの操作できるようになりました。これよりさらに緩めていくとフィンガークランプが共回りし始めますが、そこまで緩めずとも折りたたみはできるので問題にはなりません。
片手で緩め/締めができるようになると、二つあるフィンガークランプを両手で同時に操作して素早く折りたたみ、組み立てができるのがよいのです。
フレーム、ハンドルの接合部分に樹脂シートが挟まるので、安全性への影響が心配されます。
この樹脂シート自体の強度がどれほどなのかということもあります。
どちらも実用レベルだったとしても、乗り味への影響もありそうです。
とりあえず試してみた限りでは、この樹脂シートがスプリングワッシャーの働きをしているのか意外にハンドルがキツく締まり、緩めにくいということが起きているようです。
しばらく試してみましょうかね。
なお、試される場合は自己責任でお願い致します。