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新刊「上を目指すプログラマーのためのiPhoneアプリ開発テクニック iOS 7編」紹介

   

強まるiOS 7対応義務化の機運

お世話になっております。ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。

iOS 7に対応したプログラミング解説書「上を目指すプログラマーのためのiPhoneアプリ開発テクニック iOS 7編」を献本いただいたので紹介いたします。

著者筆頭の加藤 寛人さんの著書を見ていただければ分かる通り、2011年刊行の「iOS4プログラミングブック」に端を発する、定評のあるシリーズの最新作といった位置づけになっています。

新しいOSの新しい技術についてフォーカスしてきたシリーズで、入門書ではありません。

既に開発経験のある方向けに書かれています。

上を目指すプログラマーのためのiPhoneアプリ開発テクニック iOS 7編
加藤 寛人 西方 夏子 藤川 宏之 鈴木 晃 高丘 知央
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iOSは年に1回メジャーアップデートし、新しいテクノロジーを投入してきます。iOSはAppleが運転する列車のようなもの。一度iOSアプリ開発の列車に飛び乗ったら、変化への追従を余儀なくされます。

他プラットフォームと比較して制約が多いiOSですが、iOS 7になっての機能向上には面白みのあるものが多く、また、Storyboardに代表される開発環境の洗練を源とした開発効率の抜本的向上の恩恵を受けられることなどで、開発者にとってチャレンジのしがいがあるOSにもなっています。

iOS 7への取り組みは、開発者としてはいずれにしても看過できるものではないでしょう。

全7章+1章をかいつまみ紹介

  • 1章: iOS 7の新機能
    • iOS 7の概要と新機能を紹介。iOS 7は、初めてUIの刷新を実施。デザインの方向性の転換に籠められた意図を開発者視点で解説。また後の章で詳解するキーテクノロジーを概説。Xcodeの新機能についてもここで解説
  • 2章: 画面遷移
    • 「画面遷移」では、UIViewControllerにある画面遷移の機能について解説。「カスタム画面遷移」では、あらかじめ用意されたものでないカスタムの画面遷移を実装する方法を。「インタラクティブ画面遷移」では、ジェスチャーに追従する画面遷移の実装方法について解説。面倒臭そうです(笑)。「Collection Viewのレイアウト変更」では、ナビゲーションコントローラーとColleciton Viewの連動などについて解説
  • 3章: UIKit Dynamics
    • UIKit Dynamicsは、Viewのアニメーションに、衝突運動、落下運動などの物理演算を取り入れるためのもの。この章では、UIKit Dynamicsを使ったアニメーションの実装について解説
  • 4章: Text Kit
    • テキストのレンダリングを司る高機能だが使いこなすのが難しいCore Textと、簡単だが制約が大きいWebViewの間を埋めるために登場したText Kit。本章ではText Kitの利用について解説
  • 5章: マルチタスキング・通信
    • この章には、Background Fetch、NSURLSession、MultipeerConnectivity、サイレントプッシュが登場。iOS機の使用スタイルに変化をもたらすiOS 7の新機能群と感じ、個人的に強烈に興味を惹かれた章です
  • 6章: Sprite Kit
    • 2Dゲームを実装するために用意されたフレームワークSprite Kit。ゲームの実装で頻用される機能が網羅されているので、Sprite Kitを使えば比較的簡単にゲーム開発ができます。本章では、そのSprite Kitについて解説
  • 7章: 拡張機能
    • iCloud、Bluetooth Low Energy、iBeacon、地図表示、位置検出、加速度変化検出、M7 コプロセッサの利用、Bluetoothキーボード利用時のキーボードショートカットの追加などについて解説
  • Appendix
    • iOS 6からiOS 7への移行、64bit対応、Apple LLVMコンパイラ、ゲームコントローラになどについて解説

二次情報だからこその付帯情報が光る

iOS開発に限らず、一次情報、つまりAppleのドキュメントを当たるのが開発の基本ですが、やはりこうして日本語の情報として、開発者視点でまとめられていると、一次情報を当たるときの心の準備になってありがたいですね。

また、執筆者諸氏が本稿を執筆するに当たっての調査検証の段階で、仕様通りでない部分、ドキュメントにない仕様を掘り起こし、指摘しているのも特筆すべき点でしょう。

iOS 7は大規模な改修が入ったこともあって、完成度が低い状態でリリースされた感があります。変だな、と思う部分が既知になることで、iOS 7向け開発の混乱を回避する効果というものも期待できるでしょう。

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