新刊「上を目指すプログラマーのためのiPhoneアプリ開発テクニック iOS 7編」紹介
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お世話になっております。ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
iOS 7に対応したプログラミング解説書「上を目指すプログラマーのためのiPhoneアプリ開発テクニック iOS 7編」を献本いただいたので紹介いたします。
著者筆頭の加藤 寛人さんの著書を見ていただければ分かる通り、2011年刊行の「iOS4プログラミングブック」に端を発する、定評のあるシリーズの最新作といった位置づけになっています。
新しいOSの新しい技術についてフォーカスしてきたシリーズで、入門書ではありません。
既に開発経験のある方向けに書かれています。
iOSは年に1回メジャーアップデートし、新しいテクノロジーを投入してきます。iOSはAppleが運転する列車のようなもの。一度iOSアプリ開発の列車に飛び乗ったら、変化への追従を余儀なくされます。
【速報】Appleが、アプリ審査にiOS7対応を義務化。 予想どうり過去OSに拘泥するのは明確なリスクだったか。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) December 18, 2013
他プラットフォームと比較して制約が多いiOSですが、iOS 7になっての機能向上には面白みのあるものが多く、また、Storyboardに代表される開発環境の洗練を源とした開発効率の抜本的向上の恩恵を受けられることなどで、開発者にとってチャレンジのしがいがあるOSにもなっています。
iOS 7への取り組みは、開発者としてはいずれにしても看過できるものではないでしょう。
iOS開発に限らず、一次情報、つまりAppleのドキュメントを当たるのが開発の基本ですが、やはりこうして日本語の情報として、開発者視点でまとめられていると、一次情報を当たるときの心の準備になってありがたいですね。
また、執筆者諸氏が本稿を執筆するに当たっての調査検証の段階で、仕様通りでない部分、ドキュメントにない仕様を掘り起こし、指摘しているのも特筆すべき点でしょう。
iOS 7は大規模な改修が入ったこともあって、完成度が低い状態でリリースされた感があります。変だな、と思う部分が既知になることで、iOS 7向け開発の混乱を回避する効果というものも期待できるでしょう。