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iPhoneユーザーが1枚のSIMでAndroid端末を併用するのに凄く具合のいい設定

      2014/01/31

SIMなしAndroid端末から、iPhoneの通信環境を手間ゼロで利用する

iPhoneメインだけどAndroid端末にも興味があって、OSを一つ飛びぐらい毎にNexus等の端末を買うけれども、SIMを用意するほどではない、という人はいるんじゃないでしょうか。

タブレットでは、はなから3G/LTEの利用は諦めて、安価なWiFi版のAndroid端末を買っている人もいるでしょう。

SIMを入れたiPhoneを経由して、Android端末でも外出中に通信できたらどうでしょう。

iPhoneのテザリング経由で使うというのが普通のやり方でしょうが、WiFi経由にしろBluetooth経由にしろ、結構接続/切断の手順が面倒くさい。これだったらiPhoneだけでいいやと次第に持ち歩かなくなりがち。

しかし、Bluetoothテザリングなら、全自動化する方法がありました。

全自動化するとどうなるのか? 動画を見ていただくのが分かりやすいかと。

  • Android端末のボタンを押してサスペンドから起こすと、iPhoneとの間でBluetoothテザリングが始まる
  • Android端末を使用中にボタンを押してサスペンドさせると、iPhoneとの間のBluetoothテザリングが終了する

BluetoothテザリングつなぎっぱなしだとiPhoneのステータスバーを触れなくなるし(Scroll to top)、ステータスバーの高さが2倍になって、表示に不具合が生じるアプリが多いので、Android端末を使い終わったときには切断したいのですよね。

設定を済ませると、iPhoneの通信環境を、Android端末からBluetoothテザリングを介してシームレスに利用できるようになります。

Android端末に、あたかもSIMを入れているかのような使用感です。無料で環境構築できるので、ぜひ試してみてください。(続きは[more]から)

必要なもの

使うアプリは、Llamaと、Bluetooth Auto Connectの二つ。

Llama – Location Profiles 1.2013.08.29.2128
カテゴリ: ツール
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Bluetooth Auto Connect 0.9
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両方とも無料でダウンロードできますので、インストールしておきます。


Bluetoothテザリングの設定を済ませる

iPhoneとAndroid端末をBluetoothでペアリングします。

何はともあれ、iPhone側で「設定.app>インターネット共有」をオンにするのを忘れないようにしてください。

iPhone側で「設定.app>Bluetooth」を起動。

IMG 0493

Android端末、ここではNexus7ですが、Android端末でも「設定>Bluetooth」を起動。

デバイスの検索でiPhone側にAndroid端末が表示されたら、タップしてBluetoothペアリングの要求。さらに「ペアリング」ボタンをタップ。

IMG 0495

Android端末側に「Bluetoothのペア設定リクエスト」が表示されるので、「ペア設定する」をタップ。

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ペアリングを完了させます。

Bluetooth Auto Connectの設定

Bluetooth Auto Connectを起動して、ペアリングを済ませたiPhoneの右端のチェックボックスをオンにして、Saveボタンをタップ。

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Llamaの設定

イベントタブをタップ。イベントタブの右下の「+」をタップして、新しいイベントを作成。既存の項目は、長押しで出るメニューから削除可能です。

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  • イベントの名称は「BT-ON」などに
  • 「有効」のチェックはオンに
  • 「条件追加」ボタンをタップし、「画面のオン/オフ」を選択。「画面のオン」か「画面のオフ」かを選ばされるので、ここでは「画面のオン」を選択

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「動作追加」ボタンをタップし、リストから「Localeプラグイン」を選択。

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インストールした「Bluetooth Auto Connect」が選べるので、選びます。

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ここでは「Connect」(1)、ペアリングしたiPhone(2)、 Saveボタンを押します(3)。ペアリングしているデバイスが複数ある場合でも、ここには一つしか出てこなくて困惑しますが、デバイス名をタップするとビロンと下にリストが出てきます。

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さらに、「動作追加」ボタンを押し、リストから「通知」を選ぶ。表示するメッセージ入力になるので、ここでは「Connect Bluetooth PAN」としました。通知を出すかどうかは好みで決めてください。

Skitched 20140129 025715

「画面のオフ」にも同様に、「Bluetooth Auto Connect」のDisconnectを割り当てます。

「画面のオン」の設定はこうなりました。

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「画面のオフ」の設定はこうなりました。こちらは通知を出しても見えないので、通知は設定していません。

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既存の設定は削除し、新規に2件のイベントを登録したので、イベントタブはこのような感じになりました。

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これで、冒頭の動画のような動作が再現できるはずです。

WiFiとの兼ね合い

WiFiが接続されると、Bluetooth Auto Connectが接続を諦めるようです。(検証不足)

トラブルシュート

設定中に、「切断中…」でBluetoothが固まったようになるかもしれません。

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こうなったら、OSを再起動すると復活するようです。AirPlane ModeのOn/Offではダメな模様。

Llamaの代わりにTaskerでも

有料アプリですが、TaskerでもBluetooth Auto Connectとの組み合わせで同様の設定が可能です。

Tasker
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ここでは説明しませんが、Bluetooth Auto Connectをインストールしておくと、「Action>Plugin」

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「Select Plugin Action」からBluetooth Auto Connectが利用可能です。

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iPhoneとMacとの組み合わせでBluetoothテザリング自動化

こういうエントリも書きました。

ひとりぶろぐ » MacBookに3G/LTE通信機能が搭載されたらいいのにな。そんな願いにアプローチするLidSyncPAN

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