予算100円、iPhone、iPad単体で3D動画を撮影・鑑賞するちょっと不思議な方法
価値ある情報をユーザー視点で発信するブログ
iPhone、iPad単体でも、3D動画を撮影して、単体で鑑賞できるんですよ。
特別なアプリを用意する必要も、お金もほとんど必要ありません。ちょっと試してみませんか?
3D動画といっても、電車、自動車などの車窓から、横に流れる風景を撮影するだけです。
使うカメラアプリは、iOS標準のもので構いません。
右の車窓、左の車窓のどっちから撮影するかによって、右スクロールする動画、左スクロールする動画のどちらかが撮影できますが、そのどちらでも、あるいは両方でも構いません。
実際に、僕が撮影した動画が以下のものです。右スクロール、左スクロールの両方向撮影してみました。
電車の窓にiPhoneを押しつけ、平行が保たれるように注意しながら撮影しました。(続きは[Read More]から)
用意した動画を3Dで見るためには、ちょっと特殊なメガネが必要です。
しかし、材料となるのはタダのサングラス。ダイソーで100円+税のサングラスを二つ用意しました。200円+税が払えない人は、一つでも構いません。
もう少し濃い方がよかったのですが、あったサングラスがこれだけだったので、これを選びました。Amazonだったらこの辺がいいかもしれません。
二つあるサングラスが互い違いになるよう、片側のレンズを外します。サングラスはあるが、レンズを外すわけにはいかないという場合は、サングラスを縦にして、視力検査よろしく片目に当てるというのでもOK。
僕は、外したレンズをもう一方のサングラスのレンズの上に重ねて、色がより濃くなるようにしました。固定はセロテープ。
撮影した3D動画(横に流れる風景)を、写真アプリなどで再生。できるだけ大きく再生できるように、横位置で再生するといいですね。
右から左に流れる動画の場合は、左目にサングラスに残したレンズが来るようにかけます。
左から右に流れる動画の場合は、右目にサングラスに残したレンズが来るようにします。
用意したサングラスが一つの場合は、上下逆さまにかけるのでも大概大丈夫でしょう。
こうすると、アラ不思議、ただ横に流れているだけの動画が3Dに見えるのです。
「3Dっぽい」、「3Dみたいな」という半端な3Dでなく、真の3Dです。きっとびっくりしますよ。
仕組みに興味がある人は「プルフリッヒの振り子」でググってみてね。
ここまで読めばお分かりかと思いますが、録画も、鑑賞も、別にiPhoneでなくともいいものです。大きな画面で再生すれば、より迫力のある3Dが楽しめますよ。
今回紹介した3D動画は、手持ちの機材で撮影でき、サングラスさえあれば鑑賞できるので驚きがあり、面白く、素晴らしいのですが、シチュエーションが限られます。
もし3D動画、3D写真が面白いと思ったら、以下の2製品がいいですよ。少し古い製品ですが、この2機種を最後に3Dデジカメは息絶えてしまったようです。
動画性能、そして静止画の画質重視ならPanasonicのDMC-3D1。
風景の立体感重視ならFUJIFILM FX-3D W3Sがいいです。二つあるレンズ間の距離(ステレオベース)が長い方が、遠景まで立体的に表現できるからです。
FUJIFILM FX-3D W3Sは3D液晶搭載なので単体でプレビューできますが、PanasonicのDMC-3D1は単体では3D写真をプレビューできないので、別途鑑賞手段(3DSなど)を用意する必要があります。
両機種とも最新デジカメのような画質は求むべくもありませんが、3D写真独特の情報量は、画質を超えて2D写真を圧倒します。