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問題児dynabook AZがカスタムROMで神機!?に昇格

      2016/03/16

失意の8カ月

Android 2.1を搭載したノートPC型Android搭載機、dynabook AZ。

皆の期待を一身に浴びながら、蓋を開けてみれば、起き上がり問題に代表される問題が噴出。
ロクに使えたものじゃないことが判明し、ユーザーを失意のどん底に叩き込んだのでした。(続きは[MORE]から)

後にOSが2.2にアップデートされながらも、問題点はそのまま。

自分としては、この手のマシンに瞬時サスペンド、瞬時レジュームこそを期待していたので、言葉では言い表せないぐらいの失望を覚えました。
スマートブックが共通して備えているべきこの特徴無くして、何のスマートブックだというのでしょうか。

ChloroformWidgetという対策アプリを作ったものの、本質的な解決にはなっていないし、何より、OS丸ごとのアップデートの機会がありながら、この致命的な不具合を直せなかったサポート体制に、とてもガッカリしていました。

発売された2010年8月27日から今日まで、失意の8カ月が続きました。

救世主・ロシア製カスタムROMの登場

最近は起動することすらなかったのですが、ロシア製のカスタムROMが登場したという話を一昨日聞き付け、導入してみました。

するとどうでしょう、あの忌ま忌ましい起き上がり問題が解消したではありませんか!

とりあえず今日導入して様子を見てみました。
WordPress、TwitterクライアントのPlumeなどの通知機能をオンにしまくって、従来であれば確実に起き上がり問題が発生する条件でサスペンドしてみましたが、もはや起き上がることはありません。

従来の状態では、とても他人に奨められるものではなかったのですが、これなら十分です。

dynabook AZを買ったら最初にやるべきはROMのフラッシュ、というハードなことにはなりますが、クリアすれば、30,000円という現在の実勢価格分の価値はあるといえます。

新生dynabook AZの素晴らしさ

カスタムROMのおかげで、dynabook AZが本来の輝きを放ち始めました。

何が素晴らしいって、モノとしての飾らなさ。カバンにそのまんま放り込んでも全く構うことがありません。

瞬時サスペンド、瞬時レジューム、サスペンド状態の待機時間、駆動時間、いずれもストレスを感じない使い勝手で、スマートブックの面目躍如。ノートPCではこうはいきません。

そして、無音、無熱で動作することの素晴らしさ。
スペックには現れてこない部分ですが、スマートブックらしい使い勝手を体言しています。「ウワーン」というファンの音や手の平から伝わる熱から解放されることがこれほど使い勝手に影響を及ぼすものかと驚かされます。

ノートPCとは違うカテゴリの使い勝手を持ったマシンが、ここに再誕しました。

残る問題

dynabook AZは、トラックパッドをタップすると、そこでクリックされるようになっています。しかし、これが暴発することがままあります。
トラックパッドに指を近づけると、触れていなくてもクリックされてしまう高感度な状態が問題の原因となっており、今回登場したカスタムROMを導入してもそこは修正されません。
これまで抱えていた問題の大きさと比較すれば、とても小さなことですが、ここが修正されたらほぼ瑕疵の無い状態になることを考えると、直ることを願ってやみません。

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