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自転車用の安価でいい感じなBluetoothスピーカーMA-861

      2016/01/20

自転車に乗りながらヘッドフォンが使えなくなったので

昨今は、自転車を運転しながらのヘッドフォン、ハンズフリー装置の利用が取り締まりの対象になったり、反社会的な行為として白い目で見られるようになっています。

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自転車用のBluetoothスピーカーを買ってみた

そこで、ヘッドフォンの使用を諦め、Bluetoothスピーカーを買ってみました。

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MA-861という型番のBluetoothスピーカー。これなら、Bluetoothスピーカーから出る音が他人の迷惑にならないシチュエーションでの使用は大前提として、条例を怖がることなく自転車を運転しながら音楽を楽しむことができます。

Bluetoothスピーカーは外に音が丸聞こえするわけですから、ヘッドフォンの利用とは別ベクトルで迷惑になる可能性があります。

それは承知していますが、僕が想定している使用シチュエーションは、郊外の田舎道、土手の上のサイクリングロード。

一方で、今回のエントリに登場する写真は近所の住宅街です。土手上のサイクリングロードで撮影をしようと思っていましたが、それが当分できない個人的な事情により断念しました。

仕様
サイズ 15 × 9 × 6.5cm
重量 約180g
クランプ径 2.5cm
耐水性能 IPX4(防沫形)
Bluetoothバージョン 3.0 + EDR
対応プロファイル A2DP / AVRCP
電源 内蔵400mAh(3.7V)リチウムイオンバッテリ
周波数特性 80Hz〜20kHz
S/N 84db
入力感度 3,000MV
入力電圧 DC 5V
入力インピーダンス
定格出力 3W × 1
スピーカーユニット 40mm / 4Ω / 3W
充電/給電用端子 MicroUSB
充電時間 2〜3時間
動作時間 4〜6時間
待ち受け時間 25〜30時間
電波到達範囲 見晴らしのいい場所で10m
周波数 2,402MHz〜2,480MHz ISMバンド

(続きは[Read More]から)

内容物

内容物は、MA-861本体、MicroUSBケーブル、Users Manual。

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参考までに、Users Manualをここに置いておきます。


サイズと重量

マウントまで入れてもそう大きくありません。自転車に取り付けても、あまり大げさにならずに済みます。重さは約180g。

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ボタンと操作

写真では分かりにくいですが、本体上部に各種ボタンとハンズフリーマイクが付いています。

外装のシリコンゴムの下にタクトスイッチが埋め込まれていて、それをシリコンゴム越しに押す感じ。操作には多少力が必要です。

Ma 861

  • ボタン1: 電源オン&オフ(長押し) / ペアリング(電源オン時にLED点滅まで長押し) / 再生&一時停止 / 電話応答(コール中) / フック(電話切)
  • ボタン2: 前の曲 / ボリュームダウン(長押し)
  • ボタン3: 次の曲 / ボリュームアップ(長押し)
  • 5: ハンズフリーマイク

ハンズフリーマイクの辺りには、LEDが埋め込まれています。

IPX4(防沫形)

外箱に、防水性能はIPX4相当であると記述があります。

IPX4は、飛沫に対する保護を規定しています。各散水口あたり0.07L/minの水量で、あらゆる角度からの散水を行い、浸水がないことを確認します。

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雨の中の利用は問題ないはずです。

リチウムイオンバッテリ内蔵

MA-861は3.7V / 400mAhのリチウムイオンバッテリ内蔵で、単独で動作。

満充電にした後の動作時間は、3〜6時間。待ち受け時間は25〜30時間。充電にかかる時間は4〜6時間。(いずれもUsers Manualの記述による)

充電のためのMicroUSB端子は、本体底の方に付いています。端子は、外装のシリコンゴムで栓がされた状態。

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これを指でめくると出てきます。

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本体の向きを調整するプラスチックパーツの向きによっては、MicroUSB端子への挿入が妨害されます。

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USBケーブルを挿す前には、プラスチックパーツの向きを調整する必要があります。

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MicroUSB端子から給電中も使うことができるので、内蔵のリチウムイオンバッテリの持続時間を超えて使いたい場合は、外部から電源を供給すればOKそうです。

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外部電源供給時の消費電流

USB電流計を接続して、満充電状態のMA-861の動作時にどれぐらいの電流が流れるか調べてみました。

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普通程度の音量で40mA、小さな音量時で20mA。大きくして80mAだとして(深夜なので試せず)、テストに使ったAnker Astro Mini 3,000mAhの実容量が約2,400mAhなので、Anker Astro Mini 3,000mAhから電源供給すれば少なくとも30時間は動作することになります。

Anker Astro Miniのベンチマークを取ってみた

対応Bluetoothプロファイル/音質/音量

MA-861はA2DPに対応しているので、比較的高音質で音楽再生が可能。

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また、AVRCPにも対応しているので、本体のボタンで以下の操作が可能。

  • 音楽の再生/一時停止
  • 次の曲に送る
  • 前の曲に戻す
  • ボリュームを上げる
  • ボリュームを下げる

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40mmのフルレンジスピーカーからの音質は、低音域が出ない以外は至って普通。少なくとも、手持ちのRetina MacBook Pro 15のスピーカよりは全然いい感じです。

スピーカーに耳を近づけるとホワイトノイズは聞こえますが、通常の利用であれば気になることはありません。

出力は3Wなので、音量はiPhone 5s本体のスピーカーよりは大きな音が出ます。すぐに割れたり派手に歪んだりということもなさそうです。

通話にも使える

HFPに対応しているという記述は見当たりませんが、iPhoneでMA-861経由で音楽を聴いているときに電話がかかってくると、呼び出し音がMA-861から流れます。真ん中のボタンを押すと電話が取れます。

MA-861を使用中に電話をかけると、呼び出し音がMA-861から流れます。

ハンズフリーマイクが付いているのでMA-861を使って通話ができるはずですが、通話相手に恵まれず試せておりません。

クランプ径は25mm

ハンドルパイプなどを挟むクランプ部分。

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内径は25mm。この25mmというものが結構クセモノで、自転車によっては、ちゃんと固定できないかもしれません。

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僕のBROMPTONのMハンドルの径は22mm。M-861のクランプの内径より3mmも細い。

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よって、ハンドルに固定しようと思っても、緩くてブラブラしてしまう。

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とりあえず、段ボールを詰め物にして凌ぎました。1.5mm〜2mmのゴムシートを用意して、クランプの内側に貼りたいと思います。

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BROMPTONへの取り付け例

BROMPTONに取り付けてみました。スピーカーが運転者側を向くように、水平に取り付け。

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iPhoneは、いつものBM WORKS SLIM 3で固定。

実際に取り付けて使ってみましたが、なかなか新鮮な体験でした。

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住宅街ではそうそう試せないので、大きい道に出たときにちょっと試したぐらいですが。

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信号待ちではMA-861のボタンで一時停止をかけました。

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前述の通り、山の中、田んぼのあぜ道、川沿いのサイクリングロードを流すときなどに音楽を聴くつもりで買ったので、町中では出番はありません。

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立ち漕ぎをするときは、この取り付け方ではやや気になる感じでした。今度は、ハンドルの前側に飛び出すように取り付けるつもりです。

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iPhoneの電子コンパスへは、5cm程度まで近づけると少しスピーカーの磁気の影響が出ました。

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BROMPTONを畳むと、こんな感じになります。畳むこと自体には支障はありませんが、一度クランプを緩めて飛び出さない角度に直さないと輪行は辛いですね。

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なかなかナイスなアイテム!

クランプの内径の問題はありますが、MA-861は希少な自転車向きのBluetoothスピーカーということで、かなり気に入りました。

川沿いなどのサイクリングロードを流すときは、必ず持っていこうと思います。

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