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あれから5年、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のBlu-ray版がついに発売

      2016/05/24

謎の発売中止から5年、ついに『ビューティフル・ドリーマー』のBlu-rayが発売へ

さきほど @integra さんに教えてもらいましたが、どういう経緯があってか『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のBlu-rayが発売になるようで、予約を受け付けていました。発売予定日は2015年1月21日になっています。

こんな変な表現をするのには理由があります。『ビューティフル・ドリーマー』のBlu-rayは一度製品化が進行し、2009年3月20日に発売予定だったのですが、発売も間近となった2009年1月ごろ、発売元の東宝から突然の発売中止が告知されたという経緯があるからです。

ブルーレイ「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(TBR19048D)発売中止のお知らせ

理由は「諸般の事情」で、それ以上の説明の機会は持たれませんでした。当時、方々で話題になったのを覚えている人もいるんじゃないでしょうか。

Blu-ray 版「うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー」発売中止 | スラッシュドット・ジャパン

押井守監督のこの作品、アニメ版の『うる星やつら』の中でも特に異質なもので、今風に言えば原作レイプ。原作者の高橋留美子は腹を立てたといいます。

初号の後の会議で、「これは、私の作品ではありません」といって、席を立った

作品の高い完成度、壮絶な『うる星』ブームの中で熱に浮かされたようになっていた『うる星』ファンの心情を代弁するかのようなメタなストーリーが相まって、ファンに大きな衝撃を与えました。後世、ネットという論壇を得てのシーン、セリフ中に隠された意味の解き明かしによって、作品世界は無限に膨張しています。

ループもののアニメのはしりで、その影響は現代のアニメにも垣間見ることができます。

らき☆すた最終回とループ構造(ふりがな:ビューティフルドリーマー) – FINE DAYS REPUBLIC – It’s about life –

涼宮ハルヒシリーズ、『魔法少女まどかマギカ』を語るときは、必ず『ビューティフル・ドリーマー』との対比の話が出てきます。

ループかつ平行世界の『四畳半神話大系』の筆者、森見登美彦も、『ビューティフル・ドリーマー』の影響を語ったことがあるそうです。

原作者である高橋留美子と押井守監督との関係性ゆえか、『ビューティフル・ドリーマー』はパッケージソフト化の捗りがいつも悪いのですが、どうにかこうにか出ることになったBlu-ray版、楽しみたいと思います。

発売中止じゃない、発売日の前日を永遠に繰り返すだけだよ。

ついに、発売日の前日のループから抜け出す日が来たんですね。

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