100万曲聴き放題のAmazon Prime Musicから素敵な曲を発掘しよう
2016/06/05
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2016/06/05
もくじ
Amazon.co.jpが、年会費3,900円の会員制プログラム Amazonプライム 向けの音楽聞き放題サービス Amazon Prime Music を、2015年11月18日の今日から開始しました。
100万曲以上の楽曲を聴き放題であるにもかかわらず追加料金は不要で、 Amazonプライム会員 でありさえすればすぐに利用可能という、聞くだに魅力的な内容となっています。
Amazon Prime Musicというと単独のサービスのように思えますが、実態としては既存の楽曲ダウンロード販売サービスであるAmazon Musicで配信中の楽曲のうち、一部のみAmazon Prime Music対応にしたものです。
Amazon Musicの配信曲は2500万曲以上ですから、全配信曲中のおよそ1/25がAmazon Prime Music対応ということになります。
例えば、ももいろクローバーZなら、「行くぜっ!怪盗少女」と「走れ!」だけがAmazon Prime Music対応となっています。
Amazon Prime Musicの中で検索を繰り返してみると、Amazon Prime Music対応曲には、あまりうれしくない第三者による配信のオルゴールバージョンやカラオケバージョン、カバーが目立ちます。以前楽天の電子書籍配信サービスKoboで話題になった青空文庫やWikipediaを使った水増しを彷彿とさせますね。
表現を変えると、プライム会員は、Amazon Musicで配信されている楽曲のうち、数少ない対応楽曲だけを今日から追加料金なしで聴けるようになったということです。
2015年9月24日から先んじてサービス開始された Amazonプライム・ビデオ とAmazonビデオとの関係と同様ですね。
(続きは[Read More]から)
Amazon Prime MusicはAmazon Musicに内包されているプライム会員向け特典サービスなので、各種OS用に用意された、Amazon Musicアプリを通して利用可能です。
Amazon Prime Musicのサービスインに合わせて、Amazon MusicアプリがAmazon Prime Music対応となりました。
先日発売となった、Amazon Fire TV、Fire TV Stickでももちろん利用可能です。
再生環境が豊富にあるのが、Amazon Prime Musicのいいところでしょう。
Web版のAmazon Musicが一番手軽に利用できますね。
Mac用のAmazon Musicアプリでは、下掲の画像のような感じで利用可能です。Amazon Prime Music専用のホームが用意されているので、対応曲が探しやすくなっています。
また、Mac用のAmazon Musicアプリに限りませんが、Amazonのキュレーターが用意したAmazon Prime Music対応楽曲だけで構成されたプライムプレイリストも利用価値ありです。
DRMフリーのMP3ダウンロード販売であるAmazon Musicと異なり、Amazon Prime Musicは、サーバからのストリーミング再生が基本です。
ネットがつながっていないオフライン環境下で楽曲を再生するには、Fireタブレット用、iOS用、Android用のモバイルアプリが必要です。(下掲スクリーンショットはiOS版)
モバイルアプリでは、Amazon Prime Music対応曲であっても、追加料金なしでダウンロードが可能です。
僕が試したiOS用のAmazon Musicアプリは、バックグラウンド中や、ロック中も再生可能なので、標準のミュージックアプリの代わりに使うことにも無理がありません。
Amazon Music
カテゴリ: Music
販売元: AMZN Mobile LLC(サイズ: 38.4 MB)
全てのバージョンの評価: (435 件の評価)
iOS版でダウンロードした曲のキャッシュファイルを確認してみましたが、ファイル名は「B00835BNKA-Music Kills.drm」といった感じになっており、DRMがかかったデータになっているようです。
Amazon Prime Music対応曲であっても、お金を払うなり、ギフト券で購入すればDRMのかかっていないMP3をダウンロードできるので、環境を問わずオフラインでの再生が可能なことは付け加えておきます。
僕の場合、もともとプライム会員なので何もせずとも追加料金なしで楽曲が聴けるようになったのは喜ばしいことなのですが、邦楽中心だと好きなアーティストの楽曲がほとんどAmazon Prime Music対応になっておらず、嬉しさ半減。
少し探したところではOverrocketのアルバム、Music KillsがAmazon Prime Music対応でしたが、手持ちのアルバムでは、それぐらいしかありませんでした。
Overrocketは、Amazon Prime Musicにない過去作の方が好きなんですけどね……。
ちなみに、Amazon Prime Musicで聴けるおすすめアーティストは、以下から確認できます。
聴きたいアーティストの楽曲がAmazon Prime Music非対応ではしょうがないので、Amazon Prime Music対応楽曲の中からいいものを掘り起こす方向で活用してみることにしました。
とりあえず好きなアーティスト名をAmazon.co.jp上のAmazon Musicのキーワード検索に入力して、出てきたアルバムをクリック。このときは、別にAmazon Prime Music対応アルバム、楽曲でなくてもOK。
そして、踏んだアルバム、楽曲ページの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に出てくるAmazon Prime Music対応アルバムや楽曲をチェックするといった方法を採用してみました。
本来はAmazon Musicアプリのおすすめタブに再生履歴からレコメンドされた曲が出てくるはずなのですが、全然出てこないので次善の策です。
結果的に、これまで聴いたことのなかったアーティストからお気に入りを発掘することができたので、Amazon Prime Musicの楽しみ方の一つとしてオススメしたい次第。
ちなみに、近年の僕はピコピコしたポップミュージックや、ポスト渋谷系、そしてジャンル問わず、フレネシ、やくしまるえつこ系のウィスパーボイスが好きで、そういった感性の元に選んだAmazon Prime Music対応のアーティストないしは楽曲を紹介します。
Amazon Prime Music対応楽曲の多い南波 志帆。
透明感とキュートさの共存する声質が耳に心地よく、80’sのテクノ歌謡っぽい曲もあって非常に魅力的。テクノ歌謡そのものの「天国のキッス」もカバーしてますが。
やくしまるえつこばりのウィスパーボイスが耳にこそばゆい、カラスは真っ白。
さよならポニーテール、相対性理論辺りが好きな人にオススメできますね。
こちらもいいウィスパーボイス。Bjork的なディープな世界観がいい感じ。
さよならポニーテールのメグのソロユニット、メグとパトロンのデビューアルバム。
かなりピコピコしてます。
DE DE MOUSEの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に出てきたアーティスト。確かに世界観を設定した上で、それを音にしていくようなスタイルがDE DE MOUSEっぽい。
ジャンルとしてはエレクトロニカなれど、アコースティック楽器が多用され、かなり聴きやすい感じ。
僕の好きな映画「空気人形」のサントラを担当していたworld’s end girlfriend……って今知ったけど(笑)。
そのworld’s end girlfriendのアルバムがAmazon Prime Music対応になってます。カテゴリとしてはオルタナティヴ・ロックだそうだけれど、何とも表現しづらいよさがありますね。
一聴してCymbalsを連想したのですが、それもそのはず、元Cymbalsの沖井氏の新バンド。実質の新生Cymbalsとの評があり、その通りだと思いました。
土岐麻子はもちろん素晴らしいのですが、清浦夏実のボーカルもまた絶品ですね。
疾走感のあるジャズロックが格好いい!
Amazon Prime MusicをYMCKで検索して見つけたジブリジャズREMIX。
YMCK、RAM RIDER、SmileRなどのヴィレッジヴァンガード系アーティスト(笑)によるREMIXが楽しい。全然ジャズじゃない気もするけれど。
RAM RIDERのAUDIO GALAXY -RAM RIDER STRIKES BACK!!!-がAmazon Prime Music対応になってました。
ご存知I Am Robot And ProudがAmazon Prime Music対応に。
なぜか、ヤマノススメのOP、EDがAmazon Prime Music対応になってました。楽曲としても好きなものが多いので、何気にうれしいですね。
邦楽の品揃えがあまりよくない Amazon Prime Music ですが、あえて Amazon Prime Music 縛りで探してみると、普段聴いているのとは違うアーティストや楽曲を発掘できてなかなか楽しいものです。ぜひお試しあれ。