Twitterが複数アカウントの使用を制限!規制垢はどうなる?
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2015年12月29日にTwitter社が定める利用規約「Twitterルール」が更新されています。
「Twitterルール」には行為が確認されるとアカウントロック、アカウントの永久凍結につながる恐れのある「攻撃的な行為」が定義されていますが、この中に、いわゆるヘイト行為や、複数アカウントの利用に関する項目が追加されています。
いわゆるヘイト行為についてはともかく、一般的なユーザも普通にやっているであろう複数アカウントの使用に関する項目は非常に気になるところです。
当該の記述は以下の通り。
複数アカウントの不正利用: 同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること、または1つのアカウントが一時的または永久凍結された場合に備えて別のアカウントを作成することを禁じます。
前提として「攻撃的な行為」という大項目の下に分類されているものということはありますが、「同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること」だけを取り出してみると、特にヘビーなTwitterユーザーにとっては日常的な行為といって過言でないでしょう。
「同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること」が日常的でしょうか?
Twitter上でユーザが実行できる操作には時間当たりの利用可能回数が設定されており、規定の利用可能回数に達すると、時間経過による回復をするまで、以降その操作ができなくなります。
こうした制約のことを「API制限」と言います。
ヘビーなTwitterユーザーは、「API制限」を超えてツイート、リツイート、いいねなどを大量に行います。そして、「API制限」がかかったところで、あらかじめ確保してあった別のアカウントに移り、そちらで活動をするという利用形態を取ります。
退避先のアカウントをAPI規制(API制限)時に退避するアカウント、いわゆる「規制垢」と言いますが、これは解釈によっては「同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること」に該当する行為でしょう。
しかし、Twitter検索で「規制垢」をキーワードに検索してみると分かる通り、非常に一般的な行為。
2012年にTwitter社の取ったサードパーティサービス冷遇政策により、サードパーティ製Twitterクライアントでは、この「API規制」は苛烈で、人によっては「規制垢」は必須のもの。
こうした行為が今回の「Twitterルール」の更新で禁止されると、2012年の怨恨も折り重なって非常に影響は大きいと思うのですが、果たしてTwitter社はどう判断を下すのでしょうか。
「攻撃的な行為」の下に分類されていることもあり、「Twitterルール」で禁止されている「攻撃的な行為」を意図して活動するアカウントが、永久凍結に備えて複数アカウントに対して同時に同じ内容のツイートをすることを想定した項目だという解釈の方が妥当だとは思いますが、それも解釈次第です。
大切な「本垢」(メインのアカウント)を守るために、「同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること」は避けるというのが、安定的な選択となるのかもしれません。
2015年12月30日17:00追加:
ITmediaがTwitter社に問い合わせたところ、以下のような回答を得たとのこと。
通常の利用であれば複数アカウントはこれまでと同じにご利用いただけます。こちらのルールは、「攻撃的」であるためにアカウントを止められた方が別のアカウントを作られることを禁じるというものです。
出典: http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1512/30/news017.html
「同一ユーザーが重複使用を目的として複数のアカウントを作成すること」への懸念に対するアンサーには微妙になっていませんが、「攻撃的な行為」に該当することをやっていなければ、心配の必要はなさそうですね。
2015年12月に登場したばかりのOS X用のTwitterクライアント「Tweetman」は、APIキー挿げ替え機能を搭載。
公式TwitterクライアントのAPIキーを利用すれば、公式Twitterクライアントと同等のAPI制限レベルとなります。
Twitterクライアントとしては、複数アカウントや複数リストを1つのTLとして表示する結合タイムライン機能を特徴とし、今後に期待が寄せられています。
Tweetman for Twitter
カテゴリ: Social Networking
販売元: Kosuge Kazuya(サイズ: 46.1 MB)
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