小型クラムシェル好き垂涎のWindows 10端末「GPD WIN」が出資者募集中
2016/04/07
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2016/04/07
タブレット、スマートフォンの普及で世の中からは不要なものと判断され、すっかり製品が途絶えてしまった小型クラムシェル端末。
Linux Zaurus、NetWalker、UMID mBook M1、OpenPandoraなど、思い返すだけで切なくなります。
そんな血脈の絶えた製品ジャンルに、新型投入のニュースです。
画像出典: A Laptop Fitting in Your Pocket | Indiegogo
ゲームエミュレーター向け端末を発売している香港・GPDが、クラウドファンディングサイトINDIEGOGO(インディーゴーゴー)で、5.5インチ液晶、Intel Atom x5-Z8550 Cherry Trailを搭載したWindows 10端末「GPD WIN」への出資を募っています。
貴重な小型クラムシェル、QWERTYキーボード搭載端末です。
目標金額は10万ドル。2016年3月1日時点で1万9千ドルを調達しています。1台の価格は、最終市販価格から200米ドル引きの299米ドル(約33,700円)。価格にはワールドワイドな送料が含まれています。
募集締め切りは2016年4月27日。
出荷開始は2016年10月、着荷は2016年11月を予定。
サイズは155mm x 97mm x 22mm。重量は300g。Gパンのポケットに入る大きさです。
液晶サイズはiPhone 6s Plusと同じ5.5インチなので、全体のサイズ感はiPhone 6s Plusを基準にすると想像しやすいかもしれません。
スペックを抜粋して掲載します。
比較的大容量のバッテリーを搭載し、YouTubeなどの動画なら8時間連続再生可能。バッテリーへはMicroUSB端子から5V/2Aで高速充電ができます。
ジョイスティックによるポインタ操作の操作性がいかほどかという懸念はありますが、魅力的な内容ですね。
香港のGPDというメーカーを知らない人がほとんどでしょう。
「出資」、「QWERTY」、「クラムシェル」と聞いて某頓挫したプロジェクトを思い出し、出資をためらう諸兄もいるかもしれませんが、香港・GPDは実績のあるメーカーで、これまでエミュレーター向けの端末をリリースしてきています。
GPDは別にクラウドファンディングに頼らずとも開発・製造できる体力はありそうですが、一度絶えたジャンルの製品だけに、市場調査の意図があるのかもしれません。
目標達成しなかった場合はその限りではありませんが、目標達成の暁には、製品を手にできる可能性は高いでしょう。
2015年9月にはAndroid OSを搭載したゲーミングタブレット「GPD XD」を発売。こちらも人気を得ています。