【ポケモン GO】老眼でも完遂できる「Pokémon GO Plus」自動化改造の全手順
2016/12/17
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2016/12/17
社会現象化した位置情報ゲーム「Pokémon GO(ポケモン GO)」。
サービスインから2カ月、2016年9月16日に発売された専用の周辺機器「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」は「Pokémon GO(ポケモン GO)」に隠されたフィーチャーを引き出す鍵にもなっており、トレーナーならぜひ欲しいアイテム。
現在売り切れ中で、次回出荷は2016年11月とのことです。初回を逃した方は、ぜひ11月の再入荷でゲットを目指してください。
もくじ
「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」は、スマートフォン、タブレットとBluetooth LEで通信。
「Pokémon GO(ポケモン GO)」は、「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」との通信中のみバックグラウンドでも動作するようになっています。
「ポケモンGO」側でポケストップへの接近やポケモンの出現を感知すると「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」にそれを知らせ、「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」側では内蔵されたバイブレーターとフルカラーLEDで装着者にそれを知らせます。
「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」の通知を受けた装着者ができることは、「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」にあるボタンを押すことだけ。
もちろん、通知を受けてスマートフォンで動作中の「ポケモンGO」を起動する選択肢もありますが、「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」での操作が前提なら、できるのはボタンを押すことだけです。
自動車を運転中、別の用事をしている間など、スマートフォンを手に取る選択肢が最初からないのなら、「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」で通知を受けたらできることはボタンを押すことだけなのだから、もう「通知→ボタンを押す」は一体の動作でいいのではないでしょうか。
そこで「通知→ボタンを押す」ここを自動化する改造を施してみました。
この記事は、だれもが思うに至る「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」自動化改造を、できるだけ再現性を高めるために手順を詳細に記述することを主旨としています。
改造手順自体は至極単純なものなのですが、「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」に内蔵された基板や使われている部品がとても小さく、多くの人が作業困難に感じるであろうレベルとなっています。特に、老眼が進み細かい作業を苦手としている人は、不可能だと思ってしまうかもしれません。
僕自身も視力が衰え、細かい作業が覚束なくなっていますが、似たような作業を完遂するために道具をそろえて克服してきました。
道具さえあれば何とかなります!
できるだけ個人の能力や知識に依存せず、道具で補完するという流れの作業手順になっていますので、ご参考いただければと思います。
「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」には現在希少価値があり、ヤフオクなどで転売すれば利益が出ます。
この改造はそんなお宝「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」をガラクタに変えてしまう危険性をはらんでいます。
できるだけそうならないように気を付けて書いていますが、もし不運な結果をもたらしても、私はそれに対して責任を負えません。
もちろん、製品保証を受けることもできなくなります。自己責任でお試しください。
また、この改造を施すことで、可能性は低いとは思いますがアカウントBANの要因の一つになる可能性もあります。可能性はゼロではないことをあらかじめご了承ください。
この改造は「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」を開腹し、取り出した基板上に1本の配線を取り付けます。
たったそれだけのことです。何かを削ったりはしませんので、元の状態に戻すこともできます。
これで、これだけで「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」が通知を受信したときに自動的にボタンが押されるようになります。
改造に成功すると、このような動作になります。
ポケモンGO Plus 自動化(ポケストップ)https://t.co/q88kih1M9k
— hondamarlboro (@hondamarlboro) September 22, 2016
ポケモンGO Plus 自動化(ポケモン捕獲失敗)https://t.co/UzLlVxLtkY pic.twitter.com/MYGY9WniPn
今回の改造に必要な道具は以下の通りです。道具を不足なくそろえることが、改造成功の近道です。
「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」のボディーを開腹するのに必要なドライバー。
電池蓋を外すのに使うプラスのドライバーと、基板を取り外すのに使うY型ドライバーの2本が必要です。使用したY型ドライバーは2.6mm(サイズの計り方はこの製品の画像参照 http://amzn.to/2cUmbbu )ですが、恐らく2.0mmの方でも大丈夫なのではないかと思います。試された方がいらしたら、お知らせください。
と、相反するような情報を頂いております。どちらも選べる「ANEX 特殊精密差替ドライバーY型 No.3607」が無難かもしれません。
@hitoriblog ポケGO PlusのYネジこのドライバーの細い方でぴったりでした pic.twitter.com/N9E0u2LYEE
— さめ (@sameman_jb) December 5, 2016
No.3607の細い方でぴったりという情報いただきました。
こて先の細い、15W〜40Wクラスの電子工作用の半田ごてが必要です。
今回はUSB半田ごてを投入してみました。モバイルバッテリーを電源にできるため、どこでも作業ができるのが便利。USSLDILBはこて先が十分細く、今回の作業でも申し分ない使い勝手でした。
出始めは値段が2,000円を超えていたと記憶していますが、今は家庭用電源で使う半田ごてと値段が変わらなくなっているので、USB半田ごてをおすすめします。
ベアリングの玉ようなセンサーを触ると一定時間加熱する作りになっていて、15秒ほどで加熱が完了し、使用可能となります。
太いこて先の半田ごてを使うと、失敗の要因になりますので注意してください。
最近はサンコー以外からも、同型の製品が売られているようです。
半田ごては、こて先が細ければ細かい仕事がやりやすくなります。
半田もまた、極細のものがあると不用意な量の半田を基板に流してしまうリスクが小さくなり、作業がやりやすくなります。
意図しない場所ないしは意図しない量の半田が流れ、ひとたび半田ブリッジができると吸い取ることは困難です。
極細半田は、そのリスクを小さくします。
透明なポリウレタンの被覆付きの銅線、ポリウレタン線(UEW)。細線を
ただの銅線に見えますが、ポリウレタンでコートしてあり、表面は絶縁されています。
ポリウレタンは半田ゴテの熱で溶けるため、わざわざ被覆をワイヤーストリッパーで剥く必要がなく便利なのです。
作業が簡単になるため、成功率アップのために、ぜひ手に入れてください。
普通の人にとって電子工作の経験というと、モーターライズプラモデルに使う130モーターへの配線ぐらいしかないかと思います。ああいう工作で使うヨリ線を使うことは改造の失敗につながるので、避けてください。
僕は「ワイヤリングペン」という製品で配線ツールとセットで入手しましたが、今回の作業では短く切り出して使うため、ポリウレタン線(UEW)だけでOKです。
細かい配線を扱うので、指先だけで何とかしようとすると難度が高くなります。
ピンセットを使うと作業の難度が下がります。
今回扱うのはUEWの断片だけなため、スッ飛んでいってどこにいったか分からなくなっても損害は大きくありません。先の細い適当なピンセットが用意できれば支障ありませんが、いいピンセットはいい。
ぜひ素晴らしいホーザンのピンセットを体験してみてほしいところです。先がピタっと合って、小さな部品も逃しません。ひいては、このような細かい作業に取りかかるモチベーションにもつながるのです。
双眼のヘッドルーペ。これは本当に優れもので、両手を必要とする半田づけ作業にうってつけのツールです。
4枚のレンズセットが付属し、最大の倍率は3.5。「Pokémon GO Plus(ポケモンGO Plus)」の基板の細部までよく見えるようになり、作業に挑む際の大きな自信につながります。
LEDライトが付属するので、部屋の照明の状態に依存せず作業が遂行できます。
相当なロングセラーのようで、僕が買ったのはゆうに10年以上前。今の製品と異なりライトが豆球なのがご確認いただけると思いますが、今はLED2灯ということで、より手元を明るくして作業ができるかと思います。
電源は単4電池2本です。
今回ここにリストアップしたツールの中でも、最重要に位置するものです。これがなければ、首尾よく作業は遂行できませんでした。
一家に一つ基板洗浄剤。理系男子は、繊維が残らないので便利なキムワイプとセットで持っている確率が高いという噂。
筆者は、手持ちの無水アルコールを使いました。こちらはプラスチックなどを冒すため、おすすめはできません。
道具がそろったところで、早速改造に入ります。
▼まずはプラスのドライバーで裏蓋を外します。
▼ボタン電池を外し、Y型ドライバーで3本あるビスを外します。
▼これでボディーの白いパーツと黒いパーツが分離するので、開腹します。
▼改造とは関係ありませんが、この分解の過程でシリコンゴムのパッキンの存在が確認できて興味深く感じる人は少なくないのではないでしょうか。
▼ボタン側にもパッキンがあります。ある程度の耐水性を持つことを考慮して作られています。バイブレーターは溝にはまっているだけで、取り外すことができます。取り外して、基板だけの状態にします。
▼改造前の基板は、このような様子です。AとB(赤字)を接続するように、UEWを半田づけします。
▼用意したUEWを適切な長さに切り出します。ヘッドルーペの出番です。3.5倍のレンズを使えば細部までよく見え、不安が消えていくことと思います。ただ、3.5倍のレンズを使うとピントの合う範囲が非常に限定されるため、棟方志功になったかのような気分が味わえます。紹介のヘッドルーペはレンズを前に倒せるので、倒したり戻したりを繰り返しながら作業します。UEWを基板に当てがい、AとBを接続するのに足りる長さを割り出します。長さを見繕ったところで、ニッパーなどでUEWを切断。
▼切り出したUEWを基板に乗せてみて、長さが適切かどうか確認。長ければ、切って調節します。
▼半田ごてを温め、切り出したUEWの両端約1mmに半田を乗せておきます。半田を宙に浮かせ、片手にはピンセットでつかんだUEW、もう片方に半田ごてを持ち、半田づけします。(写真撮影するために半田ごてを持てなかったため、写真には半田ごてが写っていません)
▼予備半田を済ませたUEWはこのようになります。半田はテンコ盛りにする必要はありません。
▼半田ごてを使っていると、こて先に半田が雫のように溜まってきたり、酸化した半田でボソボソになってくるので、作業に入る前にこまめにこて先を綺麗にします。こて先クリーナーがあればそれを使い、なければ濡らしたティッシュで綺麗にします。こて先に溜まった半田が基板にゾルッ!と流れると悲惨です。
▼半田の方にも先端に玉ができたりします。このままどうにかしようとせずに、ニッパーで都度切り落とすと失敗がありません。
▼さて、いよいよUEWの半田づけです。まずは基板を粘着テープで止め、机から簡単に動いていかないようにします。
▼赤い四角で示した部品の足に、半田を盛ります。部品の足を伝って裏側に半田が流れていってしまうので、極細半田にして1mmあるかどうかぐらいの量の半田でOKです。「なかなか盛られないなあ」とグイグイ半田を流していたら、基板の裏側にたっぷり溜まっていた、なんてことになりがちなので、注意してください。
▼ピンセットでUEWを持って、画像で示した部分に半田づけします。予備半田を済ませてあるので、もう極細半田の出番はありません。手に持つのは、UEWを挟んだピンセットと、半田ごてです。ご覧のように、半田の量はわずかでいいのです。これで十分な強度を得られます。写真はUEWが横にわたるように撮影していますが、自分のやりやすい角度に基板を都度貼り付け直して作業してください。
0.26mmのUEWなら、ボタンの動作の邪魔になることもありません。
半田づけが終わったら、組み立て直して動作確認をします。
改造後はボタンを押している間、バイブレーターが動作するようになります。
▼基板洗浄剤を用意していれば、基板を洗浄します(筆者は手持ちの無水エタノールで代用)。半田から出たヤニ(フラックス)が簡単に取れるのでおすすめです。
道具さえそろえてしまえば、今回の改造は恐るに足らぬ難度です。
自分の中にできない壁を作らず、挑戦してみていただきたいと思います。
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