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Windows 10のBluetoothテザリング革命!ワンタッチで接続切断可能な手段を手にしよう

      2016/12/03

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00000

外出中にWindows 10を使う場合に、インターネットへの接続のためにスマートフォンとテザリングをすることがあります。

テザリングは通常スマートフォンをWiFiの親機と化し、WiFi経由でスマートフォンとネットワーク接続します。

Bluetooth tethering between ios and windows 00018

テザリングにはWiFi利用のもの以外に、Bluetooth利用のものがあります。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00003

Bluetoothテザリングには、以下の二つのメリットがあります。

  • 省電力
  • 一度親機で待受状態にしておけば子機側の操作のみで接続可能

Windows 10でのBluetoothテザリングと設定方法については以下のページで解説しました。

解説ではiOSの設定手順のみ取り上げていますが、Android OSでも同様の手順でBluetoothテザリングが可能です(※1)。

※1: Android OSデバイスにはメーカーないし通信事業者の思惑でBluetoothテザリングが封じられたものも存在しますので、注意が必要です

不便なBluetoothテザリングの接続/切断手順

WiFiによるテザリングとはちょっと異なる利便性を持つBluetoothテザリング。

こんな魅力を持つ一方で、Windowsにおいては冷遇された存在でもあります。

Modern UIの範囲ではBluetoothテザリングはまるでなかったかのごとくの扱いで、設定や接続ができないというのがその証左。

Bluetoothテザリングは前出のページでも解説した通り、ペアリングを経て登録した親機のアイコンを右クリック。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00002

表示されたメニューの副階層で選択して初めて接続/切断できるようになっており、これを繰り返していると段々イライラしてきます。

折角子機側からの操作のみで接続/切断が可能という利便性の高い特徴を備えているのに、子機側での接続/切断の手順が煩雑では魅力半減です。

ワンボタンでBluetoothテザリングの接続/切断を可能にする

この不便を解消するために、AutoHotkeyというユーティリティ用のスクリプトを書いてみました。

このスクリプトを導入すると、Bluetoothテザリングがキー押下ないしはキーボードショートカット一発で接続切断できるようになります。

Bluetoothテザリング未接続時に起動するとBluetoothテザリング開始。

Bluetoothテザリング接続時に起動するとBluetoothテザリング終了といった具合で、つまりトグル動作です。

GPD WINという手の平に乗るキーボード付き超小型PCの入手がきっかけとなって作ることを思い立ちました。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00003

GPD WINは立ったまま使え、日常のスキマ時間をモザイクのように埋める利用形態になるため、インターネット接続を素早く済ませることが重要だと考えたからです。

Gpd win sticky key 00008

カフェに篭って数時間ネットを接続したままといったPCの利用形態なら、あまり必要を感じないかもしれませんが。

インストール/設定方法

AutoHotkeyのダウンロード

以下に紹介するAutoHotkeyの公式サイトからAutoHotkeyをダウンロードします。

ページ右のカラムにある水色の「Download」ボタンをクリックすると、Installer形式か、もしくはその他の形式でのダウンロードが選べます。

ここではInstallerをダウンロードします。

AutoHotkeyのインストール

ダウンロードしたInstallerを起動します。

インストールタイプは「Custom Installation」を。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00004

インストールするバージョンが3種類から選べますが、32-bitのOSを使っているのでなければ、Unicode 64-bit版をインストールします。「GPD WIN」の場合もUnicode 64-bit版です。

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locationは特に変更の必要なし。「Next」ボタンでスキップ。

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optionsは、「Add ‘Run with UI Access’ to context menus」のチェックボックスをオン に。「Install」ボタンをクリック。

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インストールの処理が開始されるので、しばらく待ちます。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00008

「Exit」ボタンをクリックしてインストーラーを終了します。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00009

AutoHotkeyは、実行ファイルを起動してもヘルプファイルが起動するだけで、不思議に感じるかもしれません。

AutoHotkeyに関連づけられた拡張子.ahkのファイルの方から起動する作りになっているためです。

スクリプトのダウンロードとスタートアップアイテムへの登録

当該のスクリプトは以下です。

hitoriblog.ahk Ver.0.1 ダウンロード: hitoriblog-0.1.zip
  • バージョン履歴
    • 2016-12-02 Ver.0.1 初版

zipファイルをダウンロードし、展開した後、中にある hitoriblog.ahk をドキュメントの下の「AutoHotkey」フォルダ(なければ作成)にコピー。

C:\Users\ユーザー名\ドキュメント\AutoHotkey

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00010

試しに、hitoriblog.ahkをダブルクリックして実行してみてください。

実行されると、タスクバー上に緑のHのインジケーターが表示されます。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00011

そのエイリアスを以下の場所に作成します。

C:\ユーザー\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00012

AppData以下は、エクスプローラーの「表示>隠しファイル」のチェックボックスをオンにしていないと表示されません。

エイリアスは hitoriblog.ahk を右クリックし、「ショートカットの作成」を実行すると作ることができます。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00013

これをCtrl+X、Ctrl+Vでカットアンドペーストするといいでしょう。

これで、ログイン時に自動的に実行されるようになります。

デフォルトで割り当てられているショートカットキーと設定

hitoriblog.ahk を起動すると、以下の三つの機能が割り当てられます。

ショートカット 割り当て機能
Win+Z Bluetoothテザリングの接続切断
Win+Y 本スクリプトのリロード
Win+T 本スクリプトの編集(メモ帳が起動)

Bluetoothテザリングの接続切断機能を動かすためには、設定が必要です。

上記のページで解説した設定方法にもとづき、デスクトップ上に作成したBluetoothテザリング用のショートカットの存在を前提にしています。

そのアイコン名をスクリプトの中に書き込む必要があります。

アイコン名は半角英数である必要もあります。なっていなければ、半角英数でリネームしてください。

アイコン名を、hitoriblog.ahk中の以下の部分に書き込みます。

Win+Tでメモ帳が起動するので、冒頭にある該当部分を探し、書き換えます。デフォルトでは「iphone」になっています。

global IconName := "iphone"

変更したら「ファイル>上書き保存」で保存し、「Win+Y」でリロードしてください。

実際の動作

うまく設定できれば、以下のようにワンアクションでBluetoothテザリングの接続切断が進行するはずです。

注意点と推奨環境

Windows 10にはタブレットモードとデスクトップモードがあります。

本スクリプトはデスクトップモードでの利用を推奨します。

デスクトップの存在が前提の本スクリプトは、デスクトップがないタブレットモードでは動かないのですが、実行時にタブレットモードだった場合は、直前にデスクトップモードに強制的に切り替えて動かしています。

ただ、この動作を挟むと動作の安定性が下がってしまいます。

なかなか無理な相談かもしれませんが、そういうものだと思ってください。

改善点があれば、修正したスクリプトをお見せください。

タブレット、タブレットに準ずるデバイスではログイン時のデフォルトモードがタブレットモードですが、それは以下からデフォルトのモードを変更できます。

Win+A>すべての設定>システム>タブレットモード>サインイン時の動作

タッチ液晶を全く触らない形態の利用が可能な「GPD WIN」では、デスクトップモードでの利用をおすすめします。

Bluetoothテザリング中のWindows UpdateとWindows Updateの無効化

便利なBluetoothテザリングですが、一つ注意すべきことがあります。

それは、Bluetoothテザリング中のWindows Update。

Bluetoothテザリング中にWindows Updateが始まってしまうと、有限で貴重な月間のデータ転送量をWindows Updateごときに浪費してしまうことになります。

WiFiの場合はこのようなケースが想定され、アクセスポイントのプロパティで従量制課金接続指定することができます。

Automation of bluetooth tethering on windows 10 00014

こうしておくとWindows Updateを抑止可能なのですが、Bluetoothテザリングの場合はこのような設定が確認できていません。(ひょっとして、方法がありますか?)

こうなれば、Windows Update自体を停止してしまいたい。

Windows 10ではローカルグループポリシーエディターで設定するのが標準的な方法です。

しかし、このローカルグループポリシーエディターはWindows 10 Proでないと利用ができません。

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「GPD WIN」などのライセンスがWindows 10 HomeのPCの場合はこの手が使えません。その場合は、次のように「サービス」から止めてしまいます。

ローカルグループポリシーエディターが使えない場合の「Windows Update」停止方法

Winキーを押してスタートメニューを表示し、「サービス」と打ち込む。

「最も一致する検索結果」に「サービス」を得て、Enterキーで起動。

サービスのリストを何でもいいのでクリックして選択したら、英数入力モードで「Windows Update」と間隔を置かずに続けてタイプ。

すると、「Windows Update」サービスにフォーカスが当たるはずです。(Type’n Go)

Enterキーでプロパティを表示。

「スタートアップの種類」を「無効」にし、さらにその下にある「停止」ボタンを押す。

「OK」ボタンを押してプロパティを閉じる。

これでWindows Updateが自動で降りてくることはなくなり、「Win+A>すべての設定>Windows Update」での手動の更新も失敗するようになるので、折を見て「無効→自動」に戻し、自宅などでアップデートをかけるようにしてください。

 - GPD WIN, Windows