一方的にビデオ通話が開始できるAmazon Echo Showが実家ホットラインに最適
2020/05/10
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2020/05/10
新型コロナ禍で人の行き交いに制約が加わり、思ってもみなかった新しい日常が始まってしまいました。
高齢者ほどリスクが高い傾向のある新型コロナ。
病が始まる前に人に感染させてしまう厄介な性質から、事実上実家に帰れなくなってしまい、途方に暮れている人も少なくないのではないでしょうか。
我が家は昨年、実家とのホットライン設置を済ませ、それ以前より格段にコミュニケーションの機会が増えた後に今回の事態を迎えたため、会えないながらも幸いにして距離感があまり変わらずに済んでいます。
今回は、その「ホットライン」の魅力についてお伝えしましょう。
もくじ
Amazon Echo Showというスマートスピーカーをご存じでしょうか。
何を隠そう、これこそが筆者が「ホットライン」と呼んでいるものです。
スマートスピーカーなので、人の声で操作が可能です。
Amazon Echo Showはスマートスピーカーでありながら画面とカメラを持ち、もはやスピーカーとは呼べないのではないだろうか? という疑問を抱いてしまいますが、そこはとりあえず置きましょう。
このAmazon Echo Show、Amazon会員間(無料会員含む)でビデオ通話ができる特徴を持ちます。
インターネット回線さえあれば、通話料などはかかりません。無料です。
カメラと画面を持ち、ビデオ通話ができるというだけなら何もAmazon Echo Showを持ち出すまでもなく、スマートフォン、タブレット、PCなどでできることです。
Amazon Echo Showが一味違うのが……。
という特徴があることです。
Amazon Echo Showにはバッテリーは搭載されておらず、ACアダプタに接続しっぱなしで常時電源投入状態で使います。
Amazonのクラウド上にアップロードした家族写真をデジタルフォトフレームよろしく表示したり、時間、天気などの情報を表示させておくことができます。
平たい場所に上向き加減に設置できます。
専用スタンドを用意すれば、上下方向に角度調整可能となります。
我が家、我が実家では居間のテレビの横に置いています。
居間のテレビの横、というのが大変具合がよろしく、ご飯どきなど適切な時刻にビデオ通話を開始すればまず間違いなく連絡が取れるために、我が家、我が実家の居間がネットでつながったような感覚が持てています。
Amazon Echo Showにはいろいろな機能がありますが、実家との連絡用として専ら使っているため、Amazon Echo Showが目に入れば実家と連絡を取ることに思い至るというのも、据え置き型の効能といえます。
Amazon Echo Showはスマートスピーカーですので、声だけで操作ができます。
ビデオ通話も声だけで開始可能です。
常時電源が入った状態で居間に設置されているため、居間にいさえすれば何をしていてもいつでも使うことができます。
このことは、テクノロジーにうとい老親でも、そして幼児でも操作ができることを意味します。
居間に共有状態でAmazon Echo Showが置かれ、声で操作できるわけなので、幼児が自力で実家のジジババに連絡が取れるのです。
間に親が介在することなく、ジジババが孫に連絡を取るのも容易です。
開始フレーズを忘れてしまいがちですが、我が家ではAmazon Echo Show本体に子供が読めるひらがな・カタカナで印刷して貼り付けています。
筆者はあまり電話が好きでなく、実家へも用がないとかけることがないのですが、手を使わずビデオ通話が開始可能なので、食事しながらでも気軽にビデオ通話をやるようになりました。
ハンズフリー通話、つまり家族全員が見える・聞こえる状態なので、コミュニケーションに横入りができる。
すべてを自分が担う必要がなく、気負いが少なくて済むというのも塩梅がよく感じます。
ビデオ通話というのはプライバシーに大いにかかわることですので、普通は一方から他方にビデオ通話を始めようとすると他方が呼び出しされ、それに他方が応じて初めてビデオ通話が成立します。
Amazon Echo Showにはビデオ通話のスタイルに以下の2種類あります。
実家とのホットライン構築において便利に感じるのがこの「呼びかけ」で、こちら側から「アレクサ!○○〇〇に呼びかけて」と頼むだけでビデオ通話がサクっとつながります。
お互いにプライバシーを尊重したい者同士ではこのような不意のビデオ通話開始を歓迎できないかもしれませんが、実家との間の、公共性のある居間という空間で、互いに了承済みの状態ならアリではないでしょうか。
居間では仮想的な同居状態がありうるというコンセンサスを持っておくわけです。
留守中に呼びかけでビデオ通話を開始すると、だれもいない居間がAmazon Echo Showに映し出されます。
耳の遠いジジしかいない場合は、ジジが居間でテレビを見ていたり、ウロウロしている姿が映し出されます。
普通は先方がビデオ通話を受けてくれない限り全く様子が伺えずにヤキモキしますが、少なくとも居間の状態はいつでも確認できるため、今は留守なんだと分かればかけ直したりするのもあまり苦ではなくなります。
ビデオ通話は無料でできるので、一度留守の間にビデオ通話を開始したら、そのままつなぎっぱなしにして出先や別の部屋から居間に戻ってくるのを待つ使い方も、シチュエーション次第ではありといえます。
本体にカメラをオフにするスイッチが付いていて、今は音声通話だけ受けたいという場合は、スイッチ一つでビデオ通話を拒否できます。
もちろん、Alexアプリで「呼びかけを許可」をオフにすれば呼びかけに応じなくできます。
ビデオ通話ができるアプリはたくさんありますが、タブレットやスマートフォン、PCは主として個人に紐づくデバイスで、家族といえど他人に触らせるのに抵抗がある人は多かろうと思います。
居間常設の共有機器が醸す体験が広く知られるようになれば、固定回線の電話の代わりを務めるものとして、市民権を得る可能性もあるのではないかと筆者は考えます。
保育園まで休園になり、リモートワーク下での仕事が困難だと感じている人は多いのではないでしょうか。
Amazon Echo Showは子供同士でコミュニケーションを取るツールとしても優れていると思います。
まだ実現はしていませんが、親ぐるみで親しくしている家庭と示し合わせて導入し、保育園代わりとして機能させようという構想もあります。
子供同士で積極的にコミュニケーションを取るようになるかはやってみないと分かりませんが、子供同士で元気を相殺し合ってくれれば大人が助かるのですが。
ビデオ通話は、かける側がスマートフォン等で動作するAlexaアプリでもOKです。
筆者はiPhone 8 Plusを使っていますが、iOS用のAlexaアプリからビデオ通話を開始できます。
この場合も「呼びかける」を使えば、アプリ側から一方的にビデオ通話を開始できます。
いつでも、どこにいても、実家の居間の様子を見ることができるわけです。
こちらから勝手につなげられることには、やめられなくなる便利さがあります。