グレーカードを持ち運ぶ最強の方法・デジカメのホワイトバランス・露出合わせに便利
2016/12/19
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2016/12/19
デジカメのホワイトバランス・露出合わせに使うグレーカードは本当に便利!
僕の使っているデジカメはDIGMA DP2 Merrillというもの。
人工光下でホワイトバランスが全然合わず、他社製品と比較するとまだまだ使いこなしが必要なレベルでしょう。
グレーカードは、上掲のエントリのように、ホワイトバランスを合わせるためにはグレーカードなしではどうにもならないシチュエーションとの遭遇をきっかけに使い始めました。しかし、本来グレーカードは露出を合わせるために使うものです。
後述しますが、ホワイトバランス合わせに加え、露出合わせにまで使ってみたところ、本当に素晴らしい効果を発揮してくれました。
そうした効果、効能を目の当たりにすると、ただの灰色の板きれであるグレーカードが愛しく思えてくるから不思議です。
デジカメを使う時には、グレーカードは必携! 今ではそう思うぐらいになりました。
そんな便利なグレーカードは、常に携行していたい。
銀一のシルクグレーカードは厚紙の表面にグレー顔料を塗布したもので、マットな仕上がりになっています。
光沢が全く無いので、光源の映り込みなどは気にしなくていい一方で、表面には保護のための加工は施されていないので、例えばグレー面を爪で擦るとすぐ跡が付くほどデリケートです。
前回のエントリでは名札ケースに入れていましたが、ホワイトバランスを合わせる用途なら問題無いものの、露出合わせに使うとなると名札ケースの反射が気になります。
明らかに露出を狂わせることになるでしょう。
グレーカードを保護しつつ、しかも表面を覆わないという二律背反をねじ伏せる運搬方法を考えてみました。
▲用意したのは、アルミ製の名刺ケース。そして、名刺サイズに切断したグレーカード。
▲それに、両面テープです。もう分かりましたね。
▲グレーカードの裏面に両面テープを貼る。
▲そして、名刺ケースの底にグレーカードを貼り付け。これで出来上がりです。
▲前回用意した名札ケース入りのグレーカードと、名刺ケースに貼り付けたグレーカード。
グレーカードを使ったホワイトバランスの合わせ方は前回のエントリで書きましたが、今度は露出合わせの方法です。
2016年11月追記: 最近やっているホワイトバランスの合わせ方を紹介します。
こうやって一つの環境につき1枚グレーカードを写し込んだテイクを撮影しておきます。
シャッターを切るごとに毎回グレーカードを写し込んで、どかしてとやるわけではありませんよ。例えば、ある部屋で撮影を始めたら、最初にグレーカードを使い、以降、その部屋で撮影を終えるまではグレーカードは使いません。
後で現像ソフト、画像処理ソフト上でグレーカード上をスポイトツールでクリックしてホワイトバランスを合わせ、その設定値を(コピー&ペースト、設定として保存して同条件で現像するなどで)他の画像にも適用する、という方法で合わせています。
DPシリーズの場合、このような処理が必須なので、結局RAW撮影が必須という感じになってしまいました。
まずは、グレーカードを被写体のある辺りに置くか、手に持った状態で、光源からの入射角が大体45度になるようにグレーカードを位置させます。
▲測光モードをスポット測光に設定。SIGMA DP2 Merrillでは、スポット測光モードはフォーカスフレーム内だけで測光し、露出をセットします。小さなグレーカードを使った露出合わせにはこれが好都合。カメラによってスポット測光の範囲は異なると思いますので、マニュアルを参照してください。
▲グレーカードがスポット測光の範囲を覆うようにフレーミング。SIGMA DP2 Merrillは28cm以内にはピントが合わないのでボケていますが、露出を合わせるだけなのでピントが合っていなくてもOK。
▲そして、自動露出ロックします。SIGMA DP2 Merrillの場合は「AEL」と書いてあるボタンを押すと自動露出ロックできます。液晶画面上方に「AEL」と表示されます。
後は、普通に撮影すれば最適な露出で撮影できるはずです。一度自動露出ロックしたら、以降同じ環境下での撮影をする間は、ずっとこの状態で大丈夫だと思います。
自動露出に任せると、白いものだと露出アンダー、黒いものだと露出オーバーになりますが、それをうまく補正できなかったこれまでが馬鹿らしくなるほど一発で露出が決まります。
グレーカードが一枚あると、ホワイトバランスが決まらない、露出がなかなか合わないといった問題を、非常にシンプルに解決できます。
もちろん、走り回る子供を撮影するのにグレーカードを使うというのは現実的ではありませんが、グレーカードを使えるシチュエーションというものも少なくないと思います。