小さいグレーカードを持ち歩いてSIGMA DP2 Merrill / DP2xでの室内撮影を克服する
2015/12/28
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2015/12/28
SIGMA DP2 Merrill大好きひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
SIGMA DPシリーズは人工光下での室内撮影が苦手です。
SIGMA DP2 Merrillを使い電灯色の蛍光灯の下で撮影をしたのが以下です。普通の白熱電球の下でもあまり変わりませんが。
ホワイトバランスの設定を次々と変えて撮影してみます。
もくじ
一つとして納得の行く色になりません。10年前のカメラでさえ、もっとマトモだったと思うのですが。
RAWで撮影して、後でSIGMA Photo ProでどうにかするというのがSIGMA DPユーザーの習わしですが、SIGMA DP2 MerrillはJPEGの画質が上がり、また電池が全然持たない問題も抱えているので、JPEG一発撮りで結果を出せるようにしておくことも重要かと思います。
そもそも、後工程での色合わせでは時間がかかってしょうがない。
DP2xでも大体こんなもんで、DP2 Merrillでちょっとは進化するかな? と思いきや全然変わらない。室内での撮影が苦痛でかないません。
他機種では、AWBを使った場合には、夕焼けの赤だろうが、早朝の青だろうが、親の敵とでも言わんばかりに色調をニュートラルにしてきますが、SIGMAさんはこの辺りのアルゴリズムをお持ちでないのでしょうかね。
白熱灯の雰囲気を残す程度なら歓迎なのですが、明らかに何とも違う色かぶりのレベルです。変な色に色かぶりするなら、まだ真っ白白なAWBの方がマシです。(続きは[Read More]から)
残された可能性はカスタムホワイトバランス。
▲カスタムホワイトバランスは、「Menuボタン>ホワイトバランス>カスタム>オプション」(DP2 Merrill)から設定できます。
▲カスタムホワイトバランスを設定するには、上記メニューをたどりカスタムホワイトバランスを取り込むモードにした後、カメラの前に何色にも偏りの無い紙辺などを置いて、シャッターを押します。こんな近くではピントが合いませんが、構いません。
しかし、「何色にも偏りの無い紙辺」などというものは、あえて用意でもしていない限りは持っていないものです。
そこで、グレーカードというものを常に携行することでこの問題を解決することにしました。
▲ホワイトバランスの調整というだけなら本当は色が付いてさえいなければ何でもいいし、ただの白い紙でもいいのですが、紙の白もいろいろですし、こういうカメラ用品にあこがれもあったのであえて買ってみました。銀一の「オリジナル シルクグレーカード」です。
▲中にはケント紙のような丈夫な紙に、反射率18%のグレー顔料がシルクスクリーン印刷されたA4判のグレーカードが2枚入っています。
▲ハサミ、カッターで簡単に切れる厚さです。
2015年12月追記: 首から提げる名刺入れを使う方法を紹介していましたが、下掲リンクで解説のある名刺ケースを使う方が確実で便利です。
これで、僕のSIGMA DP2 Merrillは、
メンドレスキャップ、
SIGMA DP2 Merrill用メンドレスキャップで機動力を爆発的に向上させる | ひとりぶろぐ |
水準器UN VHS レベラー UNX-5685、
【傾いた写真を撮らないために】僕とSIGMA DP2 MerrillとiPhoneの水準器物語 | ひとりぶろぐ |
そして今回の銀一の「オリジナル シルクグレーカード」という三種の神器で武装された状態となったわけです。
人から見たらチンドン屋かもしれませんが、SIGMA DP2xからの積年の思いを一気に晴らし、心は澄み切った青空のようです。
グレーカードの威力を見てみたいと思います。
AWB、白熱灯と、グレーカードを使ったカスタムホワイトバランスとの比較です。
光源はハロゲンランプです。
DP2 Merrill持病の周辺の緑かぶりが盛大に出るシチュエーションを引いてしまったようです。
これだと、色かぶりさせていた方がマシな気もします。
微妙にウンコ味のカレーとカレー味のウンコ的な話になった感もありますが、ともあれ、グレーカードを使えばニュートラルな色調が出ました。
上の方に掲載した写真(「100円ショップで買ってきた〜」から「グレー面は〜」まで)もまた、同様にカスタムホワイトバランスで合わせたものです。
これまで、あまりこういう話を聞いた気がしませんが、SIGMAユーザーの方は相当訓練されているんですかね?
DPユーザーの方は、グレーカード、1枚用意してみてはいかがですか?