ひとりぶろぐ

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Kindleにテキストを素早く送り込むためのKindlePaster

      2016/03/16

Kindle3は日本語フォントが搭載され、テキストファイルが読めるようになったり、ブラウザが強化されてUTF-8じゃないサイトでも見られるようになったりで、かなりいい感じですね。
しかも速い! 安い! そして黒い! Kindle2からの先住民としては複雑な気持ちです。

しかし、しかしですよ。日本語書籍の数が多くないので、まだまだ自炊するか、既存のPDFか、あるいはテキストファイルを読む局面が多くなることには変わりないのではないでしょうか。

「テキストファイルが読める」ここに着目して、Kindleに手軽にテキストを転送する手段を模索し作ったのがMac OS X用のKindlePasterです。(続きは[MORE]から)

解説

KindlePasterは、Kindleに楽にテキストを転送するためのアプリケーションです。
「テキストファイルを転送する」、でなくて「テキストを転送する」であるところがミソです。

クリップボード上のテキストをKindlePasterに登録

まず、Kindleに転送したいテキストを、クリップボードにコピーします。
今回は枕草子の一節をコピーしてみます。

 春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。
 夏は、夜。月の頃は、さらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光
りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。
 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、
飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風
の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
 冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。また、さらでもいと寒きに、火など
急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、温く緩びもていけば、火桶の火も、白き灰がちになり
て、わろし。

枕草子講座 – 浜口研究室

KindlePasterを起動すると、メニューバーにKindlePasterのアイコンが表示されます。

クリックすると、メニューが表示されます。Queueが0 itemであることに注目してください。

ここで、メニューから「Send Clipboard」を選択します。
またKindlePasterのメニューを表示してみると、Queueが1 itemになったことと思います。

ここでメニューの「Queue: 1 item」を選択すると、KindlePasterのメインウインドウが開きます。
さきほどクリップボードにコピーした枕草子の一節が、KindlePasterの一項目、Queueとして追加されています。
この操作で、クリップボード上のテキストがKindlePaster上に転送されたことになります。

なお、上記の手順ではテキストの冒頭がTitleとして設定されますが、メニューの「Send Clipboard As…」の方を選択すると、ダイアログでTitleの入力が促されます。ここで入力したものがTitleに設定されます。

任意のテキストをKindlePasterに登録

再度メニューから「Queue: x item」を選択し、KindlePasterのメインウインドウを開きます。

Command+N、もしくはウインドウ中ほど左の「+」ボタンを押します。すると、新しいQueueが追加され、Titleは「Untitled」になっているかと思います。

メールを書くように任意にテキスト編集をして、Command+Sで編集内容が保存されます。

Kindleを接続してテキストを転送

KindleをUSBケーブルでMacに接続します。
KindlePasterのメニューを開くと、「Status: Kindle Online」になっているはずです。
ここでメニューの「Flash Queue Now」を選択すると、QueueにためておいたテキストがKindleに一気に転送されます。

転送先は、「Documents/KindlePaster/*.txt」です。QueueのTitleに設定したものがファイル名になります。

KindleをMacから外せば、Kindleにて転送したテキストを読むことができるかと思います。

まとめ

Kindle用にテキストを用意するのは、いささか面倒なものです。

文字化け無しに読むためには、エンコーディングをUTF-8にしておくことが望ましいですが、普段なかなかUTF-8で保存することは無い、あるにしてもUTF-8で保存したかどうか確認する必要があるので、確認し、違っていたらKindle用にテキストを保存し直し、次回Kindleを接続した時のためにテキストを一カ所にまとめておいたりもしたのですが、面倒で音を上げました。

そういった実体験に基づき作ったのがKindlePasterです。

動作環境

Mac OS X 10.5以上

Kindle側の使用環境

Kindle3もしくは、Font Hackを導入したKindle/Kindle2が必要です。

え?アイコンですか?

アイコン募集中です。

インストール

以下のリンクよりダウンロード、解凍して/Applications/などにコピーしてください。
以上でインストールは終了です。

KindlePaster1.0.zip(53KB)

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