Ubuntu Magazine Japan Vol.05のアニメ専用録画サーバ特集が神な件
2016/03/16
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2016/03/16
表紙に15歳以下の少女モデルしか使わない、ピーキーな特性の雑誌で有名なAMWのUbuntu Magazine Japan。
そのVol.05が発売したばかりですが、この号に8Pにわたって「アニメ専用録画サーバを立てる」と称した特集が掲載されていることを知り、速攻で買ってきました。
実質的に、Ubuntuへのアニメ自動録画システムfoltia、みんな大好きキャプチャカードPT2のインストールガイドになっていますが、これがお値打ち。神といって差し支えない!(続きは[MORE]から)
記事を担当されたのは、界隈では名の知れた「@ikunya」さん。かなり苦労されたとのこと。しかと、その努力の賜物、受け取りましたよ!
実際にfolitaをインストールしようと思ったことのある人なら分かるかと思いますが、公式がFedora/CentOSなどのRed Hat系ディストリビューションへのインストールを前提にした解説であること、また、依存するソフトウェアの数が多いことから、Ubuntuへのインストール解説記事は実質的に見当たらず、それなりに知識がないとUbuntuへのインストールが難しい状況です。
CentOSとUbuntuではパッケージ名が違うため、依存しているパッケージのCentOSとUbuntuとの対応が分かっていないとハマること請け合い。
二つのディストリビューションに精通していないと、何が何だか分からなくなって終わるはずです。
僕には、普通に無理でした。
CentOSへのインストールにも挑戦しましたが、なぜだったか忘れましたがカードリーダーが動かず、Ubuntu+epgrecというサクっとインストールが完了してすぐ使える環境に流れていたのでした。まあ、これも日経Linuxの記事通りに環境構築しただけですが(笑)。@epgrecさん感謝です。
そんな状況に風穴を開けてくれたのが、この特集です。
特集には、その大変なUbuntuへのfoltiaインストール全行程が詳しく書いてあります。必読といえましょう。
Linuxで立てる録画サーバに使われるのはMythTV、epgrecなどが多いと思いますが、foltiaは、録った後の下流まで考慮されていることが特徴。普通はDLNAサーバとの連携止まりですが、foltiaはfolcastと称する、録画済動画を配信するVideocastを生成できます。これがどういう意味を持つか。
つまり、こういうことができます。
(A)Ubuntuの録画サーバ
(B)Mac OS X / Windowsなどのクライアントデジタル放送→(A)[PT2+foltiaでMPEG2-TS録画→H.264エンコ→Videocast生成]→(B)[iTunesにVideocast登録→iPhone/iPadに同期]
録画サーバで録画した動画が、スルスルとクライアントマシンのiTunesに、そしてそのままスルスルとiPhone/iPadまで落ちてくるので、それを外出先で見ることもできるというわけです。
iPhone/iPadの価値を何倍にも、何十倍にも高める、素晴らしいソリューションだということが分かるかと思います。
参考: Apple TV / iPod / PSP対応! 全自動アニメ録画システム「foltia」
ちなみに、foltiaの特徴として、番組の時間変更に強い、ということが挙げられます。
アニメを録画するシステムという出自を持つだけに、ぬかりがない性能を持っています。
また、ここだけの話、radiko.jpの予約録音機能も統合されているので、ラジオも扱えます。それまでiTunesにPodcast登録した日には……。
以前PT2を特集した日経Linuxは品切れで、マーケットプレイスで3,500円ほどの値段が付いていたりします。今回のUbuntu Magazine Japan Vol.5についても、恐らくそんな状況になると予想されます。
ということで、Ubuntuにfoltiaを導入するまたとない機会でもありますし、いっちょfoltiaで録画サーバを立ち上げてみてはいかがですか?