自転車のペダルに足を固定するビンディング初体験!加速がすごい!登坂がすごい!
2016/01/12
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2016/01/12
もくじ
ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。
僕のロードバイク(自転車)は人から譲ってもらったもの。BROMPTONの他に所有しているのです。
ロードバイクには、SHIMANO PD-6620というSPD-SLのビンディングペダルが元から付いていました。
PD-6800が後継製品に当たるんでしょうか。
ビンディングは、英語のバインディング(Binding)から来ています。自転車においては、足の裏とペダルを固定すること。スキーブーツと板のビンディングと同じですね。
足の裏とペダルを固定すると、より効率的に自転車を漕ぐことができるということです。
SPD-SLとは、SHIMANOが出しているビンディングシステムの一つ。在来のSPDが足からペダルへ点で力を伝達するのに対し、SPD-SLは面で伝達するので、パワーロスが少ないそうです。
これまではSPD-SLビンディングペダルを普通の靴で漕いでたんですが、最近の自転車マイブームの流れでSPD-SL/SPDシューズを買ってみました。
買ったのは、SHIMANO SH-R077。この選択に、特に強い理由はありません。強いていえば無難なデザイン?(続きは[Read More]から)
SPD-SLペダルとの固定具に当たる、SPD-SL/SPDシューズの裏に付けるクリートは、ペダルと固定した状態でも少し遊びができ、膝にやさしい初心者向けというSM-SH11にしました。
これがあると、スキーブーツのようにパキン! と自転車のペダルに足を固定できます。
まずは、つま先の突起をペダルの前方にある輪っかの部分にひっかけます。
そして、ペダルをグイと踏むと、ペダル後方にある爪がパキンとはまり込んで固定されます。爪にはバネ様のものでテンションがかかっており、力を入れると後ろに倒れ、クリートがはまるのです。このテンションの強弱は調整が可能です。
シューズとクリートが別になっているので、いろいろな組み合わせができるようです。
SHIMANOのクリートにはSM-SH10という、より拘束力の強いものがありますが、こちらは漕ぐ力を自転車によりダイレクトに伝えることができ、パワーロスが少ないという話。
一方で、膝への負担もまた大きいということでSM-SH11にしました。
SM-SH10ほど思い切れずとも、効率も気になるという人のために、拘束力がSM-SH10とSM-SH11の間のSM-SH12というものもあります。
黄色がSM-SH11のトレードカラー。
SHIMANOのシューズは、デザインの評判があんまりよくありませんw
SPD-SL対応シューズの作りは一般に相当レーシーなものとなり、チョイ乗りのために使うようなものではありません。具体的には、靴底は完全にプラスチックでツルツルカチカチ。少しでも湿った土があったら滑って転びそう。
拇指球、小指球を横断するようにクリート固定に使うネジ穴が開いています。つま先の窪みは「穴」。通気性を確保するためだと思いますが、水たまりに入ったら、ここから水が入ってきてしまいます。
SPD-SL対応を示すタグ!
クリートを取り付けてみました。取り付けには、4mmの六角レンチが必要。グリースを塗れとのことですが、持ってない……。ネジの締め込みが弱いと、ペダルから足が外れないことになりかねないのでしっかり締めます。
取り付け方法はサイクルベースあさひのページが分かりやすいです。
SPD-SLクリートの取り付け 自転車 サイクルベースあさひ ネットワーキング店 通販
クリートを取り付けた状態で地面に立つと、クリートの後ろ側の小さな2点、そしてかかと部分だけ接地。つま先が上を向きます。歩行には全く向いていないばかりか、路面の状態によっては転倒さえすぐありえる感じです。
SPD-SLシューズを履いていると自転車から降りた後は丘に上がった河童のごとくなので、クリートのカバーを携行したいところです。
クリートのまま歩き回ると、すぐにクリートがダメになってしまいます。
ペダルを足に固定するなら、外し方が分からないと困ります。
足を横方向に捻るとペダル後方の爪が後ろに倒れ、外れます。クリートの取り付けが甘いと、足を横に捻ってもなかなか外れない! メチャ怖い!
ビンディング取り外しの動作を緊急時、咄嗟にできるようになるかどうか、それが非常に不安w
シューズにクリートを取り付け、早速試運転!
別に、ビンディングなぞしなくとも、普通に漕げるではないか、というのが従来の考えでした。しかし、実際に体験してみると全然違った。脚力が同じでも、倍漕げる感じです。
ビンディングなしでは、左右のペダルを交互に、時計の盤面で言うと1時から5時のところで漕いでいる感じですが、ビンディングありだと0時から12時まで、ずっと脚力をペダルに伝達し続けられるぐらいの違いがあります。特にグイと踏み込むようなシチュエーションで違いを感じます。片足で踏むと同時に片足で引き上げる。両方の足から同時にペダルに力を伝えることができるので、グイグイ漕いでいけます。
単3電池1本でモーターを回していたところ、単3電池を2本並列につないでモーターのトルクを増したような感じです。
結果として、加速がすごくよくなる。また、登坂時の抵抗感が少なくなります。ゼロスタートだと、ギアをガンガンシフトアップして、ビンディングなしの時よりトップスピードに乗せるまでが短時間で済みます。ほんとにグイグイと加速していけるんですよ。グイグイ坂をのぼれるし。
巡航スピードを上乗せできるかというと、僕のケースではそれはなさそうでした。僕の脚力ではビンディングありでもなしでも25km/h前後に落ち着くようです。一時的に30km/hに乗せるのはビンディングなしのときより楽にいきますが、体力をかなり消費するので、そのスピードの維持は難しいです。
倍のスピードで加速できる、登坂に耐えられるようになりますが、体力も倍のペースで消費するような感じですw 巡航スピードの上乗せは、やはり脚力と体力次第w
まあこれは調子に乗ってスピードを出そうとしたときの話で、マッタリと漕ぐ場合は、ビンディングなしのときより疲れにくくなるそうです。
自転車のように不安定な乗り物で、ペダルに足を固定するというのが想像するだに恐ろしく、これまで忌避していましたが、ビンディングの効能を知ると、何とか使いこなそうと思うようになりました。
坂の多い日本ではハイギアード気味なBROMPTONで長距離走るときも、ビンディングペダルを一度使ってみたいですねぇ。長所の折り畳み性能をスポイルすることになりますが、クランク一体型チェーンリングを50T→44Tにするより、多分走りやすくなるはず。ペダルレンチを携行して、輪行時はペダルを取り外すというのでやってみようかしら? BROMPTONは輪行で到着した駅からおおよそ20km範囲で走っては止まりを繰り返す観光支援型兵器だと思うので、ちょっと違う感じはしますけどね。