アウトドア用ガス缶に100円でガスを充填する機器を購入
2016/11/09
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2016/11/09
もくじ
キャンプに使う燃料用のガスボンベには、アウトドア用ガス缶(OD缶)とカセットボンベ(CB缶)があります。両方共、中のガスはブタンないしはイソブタン、プロパンそれを混合したもの。
僕の買ったP-153はアウトドア用ガス缶(OD缶)を使います。
アウトドア用のバーナーは、アウトドア用ガス缶(OD缶)を使うものが多いですね。ガス缶それ自体が台座になるため、装備の軽量化につながるからでしょう。
しかし、アウトドア用ガス缶(OD缶)は、カセットボンベ(CB缶)ほど入手性がよくなく、容量当たりでCB缶の約4〜5倍と高価です。
アウトドア用ガス缶(OD缶) | カセットボンベ(CB缶) |
---|---|
アウトドア用 | カセットコンロ用 |
専門店以外での入手性がよくない | コンビニ、100円ショップで入手可能 |
220gで400円前後 | 250gで100円 |
アウトドア用ガス缶(OD缶)を使う火器には名品が多いものの、ランニングコストはカセットボンベ(CB缶)の方が安いというジレンマ。アウトドア用ガス缶(OD缶)の方が使う人が少ないのですから当然です。
ちなみに、P-153の向こうを張るカセットボンベ(CB缶)使用バーナーとしては、イワタニのCB-JRB-3があります。重量274g。重量110gのP-153の2倍以上の重量になってしまいます。
CB缶の値段でOD缶を入手できたらいいのにな、と思っていたら、詰め替えのための機器が売っていたので買ってみました。
カセットボンベ(CB缶)の中身をアウトドア用ガス缶(OD缶)に移し替えることができるというものです。G-WORKS GAS SAVERとKOVEA Adapterのセット。
2016年6月27日追記: G-WORKS GAS SAVERはAmazon.co.jpで入手できなくなってしまったようです。代替品として「【ガス詰め替えアダプター】」がオススメです。G-WORKS GAS SAVERとKOVEA Adapterの組み合わせと異なり、CB缶からアウトドア用ボンベであるOD缶に直接接続できるため安価に済みます。代替品として、多くの方にこれが選ばれています。
つまり、1缶400円のアウトドア用ガス缶(OD缶)を使い切ったら、100円ショップでカセットボンベ(CB缶)を買ってきて、詰め替えるのです。
これは、メーカーからも、法律的にも認められたものではない、グレーなもの。可燃性ガスを扱うため、デリケートな扱いが求められます。
100円で買えるカセットボンベ(CB缶)の中身はブタン。気温が低いと使えないものですが、僕は厳冬期に行動したり、高山に登るつもりはないので、性能は求めていません。
装備の信頼性が命にかかわる冬山などでのキャンプには、こうした危なっかしいものは使わないのが賢明でしょう。
ちなみに、寒冷地での使用を考慮したイソブタン、プロパンを混合したパワーガスというものも販売されていて、これも、カセットボンベ(CB缶)のものはアウトドア用ガス缶(OD缶)より安価(1缶200円程度)です。
まずは、G-WORKS GAS SAVER本体の紹介から。
両側にアウトドア用ガス缶(OD缶)の口が付いていて、アウトドア用ガス缶(OD缶)同士を結合できるようになっています。サイドには、バルブが付いています。水道の蛇口をイメージしてください。閉めた状態では両方の口の間が不通となり、ガスの移動ができなくなります。ひねって開くと両方の口の間がつながり、ガスの移動ができるようになります。
ひっくり返したところ。アウトドア用ガス缶(OD缶)の口が二つ付いていることが分かるかと思います。収納時、バルブの取手はクルリと本体側に折り込んでコンパクトにすることができます。
アウトドア用ガス缶(OD缶)の口に取り付けたところ。ネジ切りされているので、くるくると締め込んで取り付けます。
同じアウトドア用ガス缶(OD缶)をもう片側の口に取り付けて、バルブを開くと上から下へとガスが流れ込んでいきます。ガスとはいっても、高圧で液化していますので、液体です。取り付け、取り外しの際にややガスが漏れますし、作業中のガス漏洩に備え、近くに人の居ない屋外で作業するべきでしょう。無論、火気厳禁です。
G-WORKS GAS SAVERの基本はこれだけ。
これだけだと、高額なアウトドア用ガス缶(OD缶)から高額なアウトドア用ガス缶(OD缶)へのガスの移動なので、経済的なうまみはありません。
続いて、セットに付属のKOVEA Adapterの紹介。
これは、カセットボンベ(CB缶)の口に取り付け、アウトドア用ガス缶(OD缶)の口の形に変換するアダプター。
表はアウトドア用ガス缶(OD缶)の口の形状。
裏側はカセットボンベ(CB缶)の口が入るようになっています。
出っ張りの部分をカセットボンベ(CB缶)の口周囲の土手の切れ込みに合わせはめます。切れ込みがないカセットボンベ(CB缶)もあるようですが、その場合は使えません。
はめ込んだ後、35度ほど回転させるとロックがかかります。
G-WORKS GAS SAVERとの併用専用というわけでなく、アウトドア用ガス缶(OD缶)用の機材をカセットボンベ(CB缶)で使うためにも役に立ちます。
KOVEA Adapterを使い、安価なカセットボンベ(CB缶)から高価なアウトドア用ガス缶(OD缶)への詰め替えをやってみます。
この詰め替えは、経済的なメリットが出てきます。
まずは、アウトドア用ガス缶(OD缶)へのG-WORKS GAS SAVERの取り付け。
G-WORKS GAS SAVERへのKOVEA Adapterの取り付け。先にカセットボンベ(CB缶)にKOVEA Adapterを取り付けたくなりますが、漏れが大きいのでそうはしません。
最後に、G-WORKS GAS SAVERとKOVEA Adapterを取り付けたアウトドア用ガス缶(OD缶)を上にして、カセットボンベ(CB缶)に接続。
KOVEA Adapterをひねってロックするのを忘れないように。
バルブをひねって開けると、ガスが下に向かって流れ込みます。
冒頭にも掲載しましたが、ここまでを動画にしました。
動画の最後でやっていますが、上下を逆さまにすれば、逆向きに、つまり常に上から下に向かってガスが流れ込みます。
詰め替えにかかる時間は250缶で約5〜10分(気温で変動)。
下になるガス缶を氷水などで冷やしながら、上になるガス缶を40度程度のお湯で暖めると充填が早く済むということです。
充填は、缶の容量の80%程度にとどめること。
新品のガス缶を振ってみてもシャラシャラと音がすることから、ピチピチの状態にまでガスを充填していないことが分かります。
充填しすぎると、液化したガスが出てきてしまい、大きな火柱が立つということです。
充填後、振ってシャカシャカ音がする程度に容量に余地を残していることを確認するか、より厳密には満タン時の重量を計っておき、それを超えないようにするといいでしょうね。
もし入れすぎた場合は、上下逆転させて逆向きの流し込みで調整をすればOKです。
安全のため、流し込むガス缶に目に見えるダメージがあるのは論外として、あまり古くならないうちに新しいガス缶をおろしていくように使うべきでしょうね。
2016年6月27日追記: G-WORKS GAS SAVERはAmazon.co.jpで入手できなくなってしまったようです。代替品として「【ガス詰め替えアダプター】」がオススメです。G-WORKS GAS SAVERとKOVEA Adapterの組み合わせと異なり、CB缶からアウトドア用ボンベであるOD缶に直接接続できるため安価に済みます。代替品として、多くの方にこれが選ばれています。