ひとりぶろぐ

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iPhoneでもコンパクトデジカメでも使える自分撮り用一脚「セルフショットスティック」で自分の生き様を撮影することにした

      2013/11/29

自分の写真がない

ひとりぶろぐのmoyashi (@hitoriblog) です。

カメラ好きって自分の写真をあんまり撮影しないですよね。

カメラ好きはバリアングル液晶搭載の軟派な機種は眼中になく、また、連れがいるとゆっくり撮影させてくれないので、撮影旅行は一人で行く人が多いんじゃないでしょうか。

そうしたことが影響して、自分の写真を撮らない人が少なくないんじゃないかと思います。僕もそうです。

自分の写真は数えるほどしかない。

しかし、一度きりの人生、その生き様を、写真という形で残すのも悪くないんじゃないかと最近思います。

自分撮り用一脚サンワダイレクト セルフショットスティック200-CAM023

三脚を使えば、自分の写真を撮ることはできるわけですが、三脚って今日びあんまり使わない。

最近のデジカメは高感度特性がよくなっていることから、手持ちで一日カバーできてしまいます。

それゆえに、三脚を使うことはすごく少なくなりました。最初から夜景目当てのときを除いて、ほぼ持ち歩くことはありません。

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しかし、自分撮りということなら別です。

最近、自分撮り用の一脚が売られていることに気付き、買ってみました。

「TRANSVIEW T-200LM with Mirror Hand Held Monopod」という名称でもあるようです。

内容物確認

  • セルフショットスティック本体
  • 液晶画面チェック用ミラー
  • スマートフォンアダプタ

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内容物は、セルフショット本体、セルフショットに取り付ける、液晶画面チェック用のミラー、そしてスマートフォンアダプタです。(続きは[Read More]から)

伸縮式で最短22cm〜最長95cm

セルフショットスティックは伸縮式。カタログスペックですが、縮めた状態で22cm。最大に伸ばした状態で95cm。

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丸いポール。ラジオのロッドアンテナと構造は同じで、節と節の間が回転することを止めるロック機構はありません。摺動の抵抗で支える作り。よって重いカメラだと支えきれず、回転してしまいます。

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雲台の作り

雲台はボールジョイントになっており、それを固定するネジは不在。ここも摺動の抵抗だけで支える作りです。

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雲台の裏側には、液晶画面チェック用ミラーを差し込む口が付いています。

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ボールジョイントによる自由雲台なので、自由に角度を付けることができます。

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液晶画面確認用ミラー

液晶画面確認用ミラーは、自由に曲がるアームの両端にミラーと、固定用金具が付いた作り。ミラーをグイと指で押すと像が少し歪むので、ガラス製ではなさそうです。

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固定用金具はフォークリフトのような形をしています。

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アームは自由に変形させられ、形状を記憶できます。

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セルフショットスティックの雲台にある差し込み口に固定してみました。

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樹脂なので繰り返し抜き差ししていれば緩くなってきそうですが、差し込むとかなり強固に固定され、なかなか抜けません。

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雲台に液晶画面確認用ミラーの差し込み口がある関係で、雲台の三脚ネジはセンターからずれています。

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RICOH GRをセッティングした例

手持ちのRICOH GRをセルフショットスティックにセッティングしてみました。

液晶画面確認用ミラーが雲台に刺さりきっていないような感じですが、ここで行き止まりです。これでも十分な強度が出ています。

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結構浮いたような感じになってはいます。

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液晶画面確認用ミラー固定部と、RICOH GRの液晶の位置とはズレがあるので、液晶画面確認用ミラーのアームをグニグニ曲げて液晶の位置に合わせる。

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また、カメラの上から確認する感じになるので、ミラーをうつむくような角度にも調整。

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完全なる水平垂直平行を出すのは難しいし、いずれにしてもパースは付いてしまうので、液晶画面確認用ミラー越しに確認できる像は、ちょっと傾いた感じになることが多い。

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実際使ってみてどう?

馬鹿馬鹿しいという印象を受けるかと思いますが、案外実用的。

馬鹿馬鹿しさと、それにそぐわぬ実用性が何だかおかしくて、ニヤニヤ顔の写真になってしまいます。

全部の写真にセルフショットスティックが写り込むのはちょっと……と思っていましたが、95cmまで伸ばし、焦点距離28mmの広角でも、上半身を切り取る形にでき、セルフショットスティックが写り込むことはありません。

セルフショットスティックを使って撮影した写真を、ここに掲載するべきなのですが、それはいろいろと差し支えがあるのでやめておきます。

撮れるのは少しニヤニヤしているだけの普通のポートレートですよ。

RICOH GRの重さは約245g。この重さなら、回転してしまうことはありません。

製品の現状によっては回ってしまう可能性もありますが、自分の手元のものは縦位置でも問題なし。

フレーミングも問題ありませんが、鏡像になっている関係で、うまくフレーミングするのには慣れを要します。

前述の通り、液晶画面確認用ミラーを真っすぐに調整するのは難しい。RICOH GRには電子水準器が付いているので本来垂直、水平を出せるのですが、僕の視力、そして日光で液晶が見づらいことによって、液晶画面上の水準器の表示を確認するのが難しい。よって、水平、垂直を出すのが難しい感じです。

そういう問題はあるものの、簡単に自分撮りができるので、自分の写真がバンバン増えていって楽しい。

歩きながら自分撮りをすることができる、というのがゴリラポッド等に対するアドバンテージ。自分撮りのシャッターチャンスが劇的に増えます。

カップルなら、無論二人が写った写真が量産できますよ! ええ! 理論上は!

セルフタイマーの活用

セルフショットスティックで撮影する場合、撮影者はシャッターボタンを押せませんから、三脚を使うとき同様セルフタイマーを活用することになるでしょう。

RICOH GRの場合は、カスタムセルフタイマーという機能があり、タイマーの秒数、撮影する写真の枚数を設定できます。

シャッターボタンを押してから液晶画面確認用ミラーを見ながらフレーミングを開始するので、タイマー秒数は長めの8秒、シャッター回数は2回としました。

最初の1回で露出などが設定されるようで、2回目のシャッターの方が結果がいいことが多いようです。

無線、レリーズでシャッターが切れる機種なら、それを活用するのでもいいですね。

セッティングの切り替え

セルフショットスティックを使っての自分撮り。

RICOH GRでは、普段の撮影とは大分設定を変えています。

自分撮りの場合は、撮影モードはカスタムセルフタイマー。フォーカスはスナップにしています。

スナップモードだと、合焦距離をあらかじめ1m(※)に決めておくことができるので、失敗がないのです。

※: 設定から合焦距離を選択できる

セルフショットスティックを最大まで伸ばすと95cmなので、それでちょうどピッタリ。

RICOH GRには、セッティングを記憶して切り替える機能、マイセッティングというものがあり、本体上部の撮影モード切り替えダイヤルで簡単に呼び出せるので、自分撮りと普通の撮影とで切り替えています。

水準器で水平を出す

僕は水平が出ていないと気持ち悪い人間なので、自分撮りで水平を出す方法を考えてみました。

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本体底面に水準器を両面テープで貼り付けしてテスト。

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これでバッチリ明るいところでも、また僕の視力でも水平が出せました。

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ただ、後で剥がすときに、底に貼ってあったラベルもいっしょに剥がれてきてしまいました……。ホットシューに取り付ける水準器は液晶画面チェック用ミラーでの確認を邪魔してしまうし。水準器のセッティング方法は要検討ですね。

気泡入りの細いチューブを雲台の側面に貼り付けるのがベストなのですが、そんな都合のいいものがあるかな?

iPhone 5sをセッティングした例

セルフショットスティックをiPhone 5sにセッティングしてみました。

iPhone 5sなどのスマートフォンには、前面にカメラが付いていますが、前面カメラは背面カメラよりスペックが低いので画質が悪い。

セルフショットスティックを使うことで、画質のいい背面カメラで自分撮りができるようになります。

付属のスマートフォンアダプタ。スマートフォンを左右から挟み込む作りです。

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裏側には三脚穴が開いています。

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縮む方向にテンションがかかっており、手でグイと広げながらこのように挟み込む。

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セルフショットスティックには、このような感じで取り付け。

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iPhone 5sの液晶はRICOH GRの液晶より大きいので、もう少し液晶画面チェック用ミラーをiPhone 5sの液晶面から離さないと全体が入らず、フレーミングが確認しきれませんでした。

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下から見ると、このような感じ。

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RICOH GRでの例と同様、垂直水平、平行にセッティングするのが難しいので、水平を出すのが難しい。

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iPhone 5sでも特に問題はありませんが、RICOH GRでの例と同様、水準器を貼り付けての撮影をしたくなる人は少なくないと思います。

リモートシャッターはiOS 7でもBluetoothヘッドセットで切れるんでしょうか? セルフタイマーのついたカメラアプリの用意が必要そうです。

液晶画面チェック用ミラーだけを単独で使う発想

「一脚は不要、自分撮りで難しいのはフレーミングだから、液晶画面チェック用ミラーだけを使いたい」というニーズもありそうです。

液晶画面チェック用ミラーの固定金具はフォークリフト状。三脚穴への取り付けも可能です。

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広角レンズで腕の長さで十分なフレーミングができるなら、こういう使い方もありですね。

ただ、三脚ネジが緩んでの落下はありそうなので、ストラップに共結びするなどで落下防止策は打っておいた方がよさそうです。

RICOH THETAにも最適

セルフショットスティックは、RICOH THETAの相棒にもいいです。

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monopodとの比較

RICOH THETAユーザが最近周辺機器として購入しているmonopod(Z07-1)。

これも持っているので簡単に比較します。

monopod(写真上)は中国製で石油くさい。セルフショットスティック(写真下)は石油くさくない。

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長さはmonopod(写真上)の方が長い。カタログスペック上はmonopodは20cm〜97cm、セルフショットスティック(写真下)は22cm〜最長95cmということですが、それ以上の差がありますね。

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monopod(写真右)は雲台の角度を固定するネジが付いている。セルフショットスティック(写真左)はボールジョイントで固定の仕組みはなし。

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セルフショットスティック(写真右)は三脚ネジがポールの中心線からずれている。monopod(写真左)はポールの中心線に沿って三脚ネジがある。

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セルフショットスティック(写真左)には、液晶画面チェック用ミラーを取り付けする差し込み口がある。

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monopod(写真右)には、底面に三脚穴が開いていて、三脚に取り付けることができる。

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液晶画面チェック用ミラー以外、さして差はなく、自分撮りをしたい僕としては、あえてmonopodを選ぶシチュエーションはなさそうです。

monopodを先に買っていなければ、monopodを買うことはなかったでしょう。

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