iOS対応テレビチューナーのピクセラPIX-DT350-PL1レビュー
2016/02/17
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2016/02/17
もくじ
家庭の団らんの場であるようにも感じるTwitterのタイムライン。
日本のTwitter界隈の恒例行事に、タイムラインを使ったテレビ実況があります。
ジブリ作品のテレビ放映があると、実況に大喜利まで加わって大変な騒ぎ。
ネットによって非同期コミュニケーションの恩恵に浴するようになると、今度は仮想のお茶の間でテレビを囲むかのようにリアルタイムでテレビを視聴してテレビ実況に興じ、同期的なコミュニケーションを楽しむようになるというのが面白いですね。
しかし、僕はその時間職場にいたりするわけで、テレビ実況TLから孤立して、寂しい思いをしていました。
そんな状況を打開すべく買ったのが「ピクセラ PIX-DT350-PL1」。
テレビチューナー PIX-DT350-PL1 – 特長 | 株式会社ピクセラ
PIX-DT350-PL1は、Lightningコネクタ付きのiOS機で使える、フルセグ/ワンセグ対応のテレビチューナーユニット。小さくて、持ち歩きに便利。あまり話を聞きませんが、結構よい製品だったので紹介します。(続きは[Read More]から)
iOS 6.1.3 / 6.1.4 および iOS 7.0 以降
App Storeからアプリをインストール。
モバイルTV(StationTV)
カテゴリ: Utilities
販売元: PIXELA Corporation(サイズ: 11.3 MB)
全てのバージョンの評価: (0 件の評価)
そして、iOS機のLightningコネクタにPIX-DT350-PL1を接続するだけで使えます。もっとも、PIX-DT350-PL1には事前に充電しておかなければなりませんが。
ボタンが一つ付いていて、iOS機のLightningコネクタに接続後、これを押すとアプリが起動して即使えるようになるということですが、僕の環境ではアプリがPIX-DT350-PL1を見つけてくれないこと多し。
アプリを起動し、しかる後にPIX-DT350-PL1を接続すると大丈夫なようです。
微妙に「つなぐだけで使える」ではなかったですか。
PIX-DT350-PL1はフルセグ対応。フルセグ受信時は、高画質であることは元より、きっちり秒間30フレームのなめらかな動きが楽しめます。音声もクリアで、非常に高音質。下掲のスクリーンショットは、オーバレイメニューを表示させた状態。もちろん、消すこともできます。
ワンセグにも対応。ワンセグ受信時はフルセグより画質は劣り、秒間15フレームのカクカクした動きになります。
フルセグは電波の入りがよくないと途中で止まってしまったり、受信不能の状態に陥ったりが低くない頻度で起こりますが、ワンセグはかなりタフで、多様な環境で安定した受信が可能。
PIX-DT350-PL1用のアプリ、モバイルTV(StationTV)は、フルセグとワンセグを、電波状況に応じて自動的に切り替える機能を持っています。
リアルタイムで見ることしかできず、録画機能はありません。
iPhoneを使っての外出先からの録画予約、リアルタイムの録画開始にはnasneを使っています。
PIX-DT350-PL1は持ち歩いて使うので、場所に応じてチャンネルの設定を変えないといけないわけですが、長い時間をかけてチャンネルスキャンをする必要はなく、地域ごとに用意された設定があるので、それ適用するだけで済みます。
プリセットをあえて使わず、マニュアルでチャンネルスキャンをかけることもできます。
字幕表示、文字スーパー表示にも対応。音声を出さずに視聴する必要がある場合でも大丈夫です。
視聴中の番組の、番組情報も閲覧できます。残念ながら、テキストのコピー不可ですが。
マルチ音声、音声多重放送での音声選択、マルチ映像放送での映像選択も可能。
マルチ音声放送、マルチ映像放送なんて、そんなにあるもんなんですか?
個人的に購入の決定打になったのが、この「ながら見」機能。
設定で「ながら見」をオンにした上で縦画面にすると、画面の下2/3がWebブラウザになります。写真ではチューナーを下にして持ちましたが、画面を回転させて、上下逆に持つこともできます。
Lightningコネクタ付きのiPadを持っていないので試せていませんが、iPadだと事情が違うかもしれません。
また、テレビ画面をタップすると出てくるオーバーレイメニューに検索ボタンが出てきて、番組名でGoogle検索できます。
Webブラウザにはブックマーク機能があるので、Twitterをブックマークしてワンタッチで表示することも可能です。まさに僕がやりたかったのはコレ。
ツイート専用ウィジェットをブックマークしておけば、それなりに素早くテレビ実況ができます。自分でカスタマイズした実況用Webサービスを表示する手もありますね。
https://twitter.com/intent/tweet
見ているチャンネルのハッシュタグか、番組名をどうにか自動入力したいんですけどね。番組名は前述の検索ボタンでGoogleのクエリに入力されるものからコピーしてくる手がありますが、面倒くさい。残念ながらブックマークレットは動かず、URLではないと判定されると、それを検索キーワードに使ってGoogleで検索されてしまいます。
ツイートをキーボードから入力しようとするとWebブラウザがテレビ画面まで隠して全画面になってしまいます。画面右上の[↓]ボタンでいつでも元のサイズに戻すことはできますが、ちょっと残念な点ではあります。
よりTwitter実況に向いた仕様が盛り込まれれば、キラーアプリになるでしょうね(僕にとっての)。
本家Twitterのツイート画面には画像添付ボタンがありますが、これがちゃんと機能します。しかし、スクリーンショットを撮るとアプリがそれを感知して、動作を停止してしまうんですよねぇ。感知できるだけでスクリーンショットを撮ることを阻止されるわけではありませんが。
「音だけ聞きたい」というニーズから、ロックをかけた状態で使いたい人が一定数居ると思いますが、残念ながらロック中は動作を停止します。
バックグラウンドに回しても、動作停止します。
AirPlayにルーティングされていることが検知されると動作停止します。
PIX-DT350-PL1は、内蔵のリチウムイオン充電池で動作。MicroUSBコネクタが付いており、ここから内蔵のバッテリに充電します。フルセグ受信動作時は4時間動作、ワンセグだと6.5時間動作。
iPhone 5sでフルセグを受信したまま放置しましたが、液晶の明るさをスライダー中央に設定したiPhone 5sのバッテリは、100%から2時間ちょっとで尽きました。PIX-DT350-PL1より先に、iPhone 5sのバッテリが尽きます。
ワンセグでは、フルセグと同様の条件で約4時間30分動作。こちらもPIX-DT350-PL1より先に、iPhone 5sのバッテリが尽きる結果となりました。
– | 仕様 |
---|---|
電源 | 内蔵リチウムイオン電池 3.7V 300mAh |
フルセグ受信時動作時間 | 約4.0時間 |
ワンセグ受信時動作時間 | 約6.5時間 |
本体充電時間 | 約2時間 |
PIX-DT350-PL1にMicroUSBコネクタから充電している間も、PIX-DT350-PL1を使用することができます。USBバッテリで給電しながら使えば、バッテリ残量を気にする必要はなくなります。
PIX-DT350-PL1にあるLightning端子をiOS機に接続すると、iOS機のLightningコネクタが埋まります。
MicroUSB端子からPIX-DT350-PL1を通してiOS機に対して給電ができないと、iOS機自体のバッテリ容量が動作時間の限界になってしまいますが、MicroUSB端子からPIX-DT350-PL1を通してiOS機に対して給電ができるんでしょうか?
試したところ、PIX-DT350-PL1からiOS機に対しては給電ができませんでした。
PIX-DT350-PL1でテレビを見ている間は、iOS機内蔵のバッテリを消費。外部から給電ができないので、iOS機内蔵のバッテリが尽きたらそこでおしまいということになります。
単体でも電池持ちのいいiPadはともかくとして、フルセグでは2時間ちょっとで電池が尽きてしまうiPhoneの場合はそこがネックですね。ワンセグでは約4時間30分動作するので、ワンセグだったらiPhoneでもまず十分な動作時間でしょうか。
PIX-DT350-PL1にはロッドアンテナがついていて、それを伸ばして使います。
先の方が太い倒立型になっていて、伸ばしやすくなっています。
付属のケーブルをアンテナ入力に接続すると、F型コネクタ付きのアンテナケーブルを接続できます。
外部アンテナをつなぐと、安定した受信が実現します。
ただ、外部アンテナをつないで据え置きのテレビ的に使おうとするときに、前述の通りiOS機に外部から給電できないことがネックにはなります。
スカイツリーから20km圏内を生活圏にしています。
そんな環境でのテスト結果を以下に箇条書きします。電波は水物なので一概に言えないと思いますが、雰囲気は伝わるのではないかと思います。
言うまでもありませんが、地下ではワンセグもダメです。
ワンセグは大概アテになるが、フルセグは環境を選ぶ。そんな感じです。
しかし、フルセグが入ると全然視聴体験が違うので、フルセグが入る場所を探してしまう感じです。iPadなら余計そうでしょうね。
「SoftBank SELECTION ポケットフルセグ 録画対応テレビチューナー どこでもフルセグでテレビが観られる」の評判があまりにも悪いのでPIX-DT350-PL1にしたのですが、比較的電波状況に恵まれた生活圏下という前提はありますが、ワンセグまで含めると電波の入りには満足できています。
PIX-DT350-PL1は、iOS機のLightningコネクタのある面にベッタリ接する形で装着するので、Lightningコネクタのある面を覆うバンパーのようなケースに入れたまま使うことができません。
iOS機をケースで守りたい場合は、Lightningコネクタのある面が露出する構造のケースを選ぶほかありません。
ケース選びさえ間違えなければ、ケースに入れたままPIX-DT350-PL1を接続するのは問題ありません。
どうしてもバンパーを使いたい場合は、Lightning延長ケーブルを使う手があります。
SoftBankのチューナーを持っていないので惨状をよく知らないのですが、PIX-DT350-PL1を使う限りはまあまあ普通に使える印象を持ちました。
フルセグはどこでも安定して視聴できるわけじゃないですが、このロッドアンテナじゃあ無理だよな、という納得感が伴います。
PIX-DT350-PL1を装着しているとiOS機に給電する道が断たれ、兵糧攻めのような状態になってしまうことには全員不満を感じると思いますが、iPhoneでの持ち時間フルセグ時2時間、ワンセグ時4時間30分をどう考えるかで、この製品に対する評価が決まる気がします。
iPadで使うことが前提なら、iPhoneで使う場合より満足度はアップしそうです。
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