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2016年2月都内全域がヤバイ!インフルエンザ「流行注意報」→「流行警報」へレベルアップ

      2016/02/16

都内ほぼ全域がインフルエンザ「流行警報」レベルへ

Influenza virus

2016年2月12日に福祉保健局が発表した資料「都内のインフルエンザ「流行警報」」によると、都内のインフルエンザ患者報告数が2月1日から2月7日までの間で急速に増加。

それを受けて、インフルエンザの「流行警報」が発令されています。

流行注意報発令の基準 都内のインフルエンザ定点医療機関からの患者報告において、定点医療機関あたり10人を超えた保健所の管轄人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合 2016年1月28日発令
流行警報発令の基準 都内のインフルエンザ定点医療機関からの患者報告において、定点医療機関あたり30人を超えた保健所の管轄人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合 2016年2月12日発令

1月28日に注意報レベル、2月12日に警報レベルになっており、2週間で患者数が3倍に増えたことになります。

Influenza epidemic situation of 2016 02 00001

図表出典: 都内のインフルエンザ「流行警報」 | 東京都

流行警報が発令されている保健所は都内31か所中24か所にもおよび、保健所管轄人口の合計は、東京都全体の約85%にもなっています。

上図で一目瞭然、人口の少ない奥多摩地区、大島でも警報発令を免れていません。

今年のインフルエンザは重症化しないから大流行

何でこのタイミングでのエントリかといえば、うちの家族も全員インフルエンザにやられ、この流行は本物だ、ということをまざまざと実感したからです。

保育園に通う子供から感染して、僕へ。

週末に入ってから体調不良を訴えていた妻が、今日の検査でA型の感染が確定。妻はA、B混合の予防接種を受けていましたが、それでもA型に感染してしまいました。

感染症発生動向調査における都内の型ごとの比率は、下表のようになっています。B型が多くを占めた昨シーズンとは打って変わって、A型が多くなっていますね。

AH1型 00.0%□□□□□□ Aソ連型
AH1pdm09型 55.7%■■■■■■ 2009年に「新型インフルエンザ」として流行した
AH3型 26.2%■■■□□□ A香港型
B型 18.0%■■□□□□
C型 00.0%□□□□□□

今年のインフルエンザは重症化せず、比較的早期に熱が引くので、インフルエンザのキャリアとなった人が出歩いてしまうのが今年の大流行の理由であると、かかった医者が言っていました。

今日妻が医者に行ったところ、隣で順番待ちをしていたのがB型感染者だったということで、こんなチャンポンの感染状況では、一度かかっても油断ができませんね。

インフルエンザの予防方法

辛くて苦しい、下手をすると命にかかわるインフルエンザにはかかりたくない! 当然だれしもそう思うでしょう。

インフルエンザの予防にはどんなことが有効なのか?

前掲の保健福祉局の資料によれば、以下の五つが有効とのことです。

  1. こまめな手洗い
  2. 休養・栄養・水分補給
  3. 咳エチケット
  4. 適度な室内加湿・換気
  5. 予防接種(かかりつけ医と相談)

インフルエンザウイルスの感染経路としては、

  • 飛沫感染
  • 接触感染
  • 空気感染

と三つ挙げられますが、今のところ、どの経路がどの割合を占めるのか、ということに関しては、はっきりとしたことが分かっていません。

インフルエンザ感染の大半は飛沫感染もしくは接触感染で起きており、空気感染はあるとしても重要な感染経路ではないと結論づける論文もある、といった程度です。

出典: 新型インフルエンザ対策に関するエビデンスのまとめ インフルエンザの伝播経路 | 東北大学大学院医学系研究科 微生物学分野

有効な予防方法五つをつぶさに見ていきます。

こまめな手洗い

N99 mask

インフルエンザは接触感染します。

咳などで汚染された物に触れることによって汚れた手を介する感染です。

空気が乾燥している12月〜3月は、環境に放出されたインフルエンザウイルスが長生きするので、感染が起きやすくなっているということです。

接触感染を回避するためには、こまめな手洗いが有効です。

我が家では、手洗いを習慣づけるためにも電動泡ディスペンサーを使っています。子供ウケするので積極的に手を洗ってくれて助かっています。

手を触れずに泡を供給できるので、手洗い過程でのウイルス汚染の可能性が低減されています。

休養・栄養・水分補給

N99 mask

インフルエンザウイルスは、弱った体につけ込んできます。

疲れた、あるいは栄養不良の体は格好の餌食。

休養は欠かさないようにしましょう。

水分補給も、インフルエンザ予防に大切。粘膜表面に生え、粘液の流れを作ることでウイルスに対抗する鼻や気道の「線毛」の働きには水分が不可欠。水分が減ると、この「線毛」の働きが悪くなり、ウイルスを排出できにくくなってしまうそう。

寒くなると、あまり水分を取らなくなってしまう人は、意識して取るようにした方がいいですね。

最近では、免疫細胞の指揮官としての役割を果たすプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の働きを高める、プラズマ乳酸菌が配合された乳酸菌飲料が各社から発売されています。

こういうものを、水分補給がてら習慣的に飲むと、二重のブロックができそうです。

インフルエンザにかかると、発熱による大量の発汗、下痢、嘔吐によって体の水分が不足し、「冬脱水」になる可能性も。

点滴液をヒントに開発された経口補水液OS-1は、手軽に水分や電解質を補給できます。健常時にはポカリスエット、脱水状態時や脱水状態が懸念される時にはOS-1が向いているということですので、インフルエンザにかかってしまったら、経口補水液OS-1を飲むなどで、水分補給を意識的にするようにしましょう。

咳エチケット

N99 mask

主に感染者側のエチケットということになりますが、くしゃみや咳をするとき、人に飛沫をかけないよう、マスクを着用するか、人のいない方に顔を背け、手で鼻と口を覆うのが大事ですね。

  • くしゃみの際はティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ 1m以上離れる
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュをすぐに蓋付きの廃 棄物箱に捨てられる環境を整える
  • 咳をしている人にマスクの着用を促す

出典: 咳エチケット – 厚生労働省

防御する方の立場でも、マスクは有効な予防の手段。しかし、ウイルスの大きさは0.1ミクロンと、0.5ミクロンの細菌より格段に小さく、普通のマスクでは素通し状態なのは知っておきたいところ。

医療従事者用の高規格N95のマスクでも、0.5ミクロンの細菌レベルしかブロックできず、ウイルスには無力です。

0.1ミクロンのウイルスのブロック効果があるのは、最高規格N99のマスクだけです。

適度な室内加湿・換気

N99 mask

インフルエンザウイルスは、乾燥した環境を好むといいます。室内の加湿や換気が対ウイルスに有効です。

空気中の湿度が高いと、インフルエンザウイルスにも空気中の水分が取り付き、空気感染しにくくするといった話もあります。

空気が乾燥すると喉の防御機構である粘膜の働きが鈍り、インフルエンザにかかりやすくなるので、湿度を保つのは重要です。

空気感染を防ぐ湿度の目安は、50%〜60%。

我が家では、妻が花粉症患者であること、乳児がいることから、加湿器ではなくて、加湿機能付きの空気清浄機を使っています。

加湿機能付き空気清浄機では、最近ちまたを騒がすシャープ製が一歩抜きん出ています。

シャープ製の空気清浄機は、科学的に効果の疑わしいプラズマクラスターの搭載をして、まがい物扱いされることもありますが、加湿機能がオマケレベルにとどまってしまいがちな加湿機能付き空気清浄機の中で、加湿機能の本気度、実用度が高いという理由から、加湿機能を必要とするユーザーの支持を受けているのです。

  • シャープ製加湿機能付き空気清浄機のアドバンテージ
    • 加湿運転時の消費電力が低い
    • 水タンク容量が大きく、連続加湿時間が長く、メンテナンスコストが低い
    • 加湿量が大きく、十分な効果が期待できる

シャープの加湿機能付き空気清浄機には、温度に応じた湿度コントロールの機能が付いていることも特筆すべき点です。これはまさに、今回テーマにしているウイルス対策のための機能。

冬のウイルスが生存しやすい温度・湿度※をみはってお知らせ、「乾燥・低温みはり」
ウイルスが生存しやすい乾燥・低温の環境になると、光とブザー音でお知らせ、自動でプラズマクラスターと加湿を強化します。

出典: 特長 | KC-D50 | 加湿空気清浄機/空気清浄機:シャープ

我が家では、KC-B50を使っていますが、現在は新機種KC-E50が発売になっています。6畳以上の広さの部屋ではKC-E70の方が適しています。

予防接種

まさにパンデミックの最中に、インフルエンザの予防接種を受けるという選択肢はどうでしょう?

今、予防接種を受けると、効果を発揮するのはいつからでしょうか? → 答えは2週間後です。残念ながら、予防接種を受けても、すぐに効果を発揮するわけではありません。

効果はどれぐらい持続する? → 答えは5カ月間。1カ月後に抗体の効果が最高になり、3カ月後ぐらいから徐々に弱くなっていきます。

4月にはシーズンオフになることを考えると、今から予防接種を受けることは、無意味とまではいわないまでも、遅きに逸している感はありますね。

予防接種を受けるなら、所属している健康保険組合のインフルエンザ予防接種の補助金の支給を受けることができるはずですが、この時期だと受付を終了している可能性が高いでしょう。

インフルエンザの予防は当事者意識から

インフルエンザは、あなたが思う以上に流行しています。

自分だけは大丈夫、と油断することなく、当事者感覚を持ち、できる対策はしてくださいね。

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