最も薄く軽いKindleのフラグシップ機「Kindle Oasis」登場!バッテリー内蔵カバー併用で2カ月の電池持ち
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電子書籍端末Kindleの新型「Kindle Oasis」が発売されました。刷新度の高いデザイン、ユニークな機構を採用した、魅力あふれる機種です。
2016年4月27日発売で、予約受付が開始されています。
⇒Kindle Oasis Wi-Fi + 3G バッテリー内蔵レザーカバー付属
価格的に、これまでのハイエンド機種「Kindle Voyage」をさらに上回るフラグシップ機という位置付けになります。
Kindle Oasisに搭載されたディスプレイは、6インチ、300dpiのCarta電子ペーパーでKindle Voyageから変更はありませんが、フロントライトが6灯から10灯に増えたことで明るさの均一性が向上しています。
Kindle Oasisでは、アシンメトリー(左右非対称)なデザインが採用されました。
これまでの6インチのKindleでは、ページめくりボタンは本体の両側に付いているか、あるいは両方に付いておらず画面のタッチ頼りかのいずれかでしたが、Kindle Oasisでは、ページめくりボタンはハンドグリップとなる本体右側にのみ付くようになりました。
ページめくりボタンには、2011年発売の第4世代Kindle以来、久々にハードウェアボタンが採用されています。Kindle Voyageのページめくりボタンは感圧式が採用され、手を離さずに使えて便利なものでしたが、Kindle Oasisの物理ボタンの方が単純に使いやすそうです。
左手で持ちたい場合は、画面を回転させて使うことになります。本体に内蔵されたセンサーで本体の回転を検知し、自動的に画面の上下を反転させることができます。
本体の厚みはボタンのあるハンドグリップ側が厚く、ない方は薄く作られ、最も薄い部分は厚さ3.4mmと歴代のKindleで最も薄くなっています。重量は131g〜133gで、歴代のKindleで最軽量。これまでの最軽量Kindle Voyageは180g〜188gだったので、およそ30%ほど軽くなっています。
通勤電車で片手で持つシチュエーションが多い日本では、この軽さは結構効いてきそうですね。
付属のバッテリー内蔵レザーカバーは段差のあるKindle Oasis本体と噛み合う形状になっており、組み合わせて使うことで2カ月もの電池持ちを実現できます。バッテリー内蔵レザーカバーの重量は107g。本体との合計の重量は238g〜240gになります。
Amazon.co.jpにはバッテリー内蔵レザーカバー併用時のバッテリーの持ちは数カ月としか書いておらず、Kindle Oasisを単体で動作させたときのバッテリー持続時間については記載がなくはっきりしません。
Amazon.comには、バッテリー内蔵レザーカバー併用時のバッテリーの持ちについて「A single charge with cover lasts up to eight weeks」、8週間と書いてありました。
各メディアの記事を参照すると、単体動作時の電池持ちは約2週間のようです。
Kindle Voyageの技術仕様には「1回の充電で最長6週間利用可能」という記述がありますから、Kindle Oasisは、単体ではその1/3のバッテリーの持ちということになるでしょうか。
バッテリー持続時間 | ||
---|---|---|
Kindle Voyage | Kindle Oasis (バッテリー内蔵レザーカバー併用) |
Kindle Oasis単体 |
最長6週間 | 8週間以上 | 2週間 |
Kindle Oasis単体では大分バッテリーの持ちは悪くなったものの、通常Kindleのバッテリーを使い切ることはありません。その分軽く使うことができ、カバーの付け外しでバッテリーの持ちを選択できるのはいいことではないでしょうか。
バッテリー内蔵レザーカバーは3色展開。iPadのスマートカバーのようにマグネットが内蔵されており、カバーの開閉と本体のスリープが連動するようになっています。
バッテリー内蔵レザーカバーはKindle Oasisに必ず付属するもので、カバーなしの本体だけという形では販売されていません。
Kindle Oasisは、これまでのKindle同様無線通信機能の差と、キャンペーン情報(広告)表示の有無でモデルが構成され、これにカバーの色が掛け合わさって全体を成します。
カバーが標準で付属する(外して買えない)のは初めてのことで、注文時にカバーの色指定をするのを忘れる人がいるので注意をしてください。
キャンペーン情報、つまり広告表示はない方がいいものですが、それが価格に与える影響は¥2,000。広告表示を受け入れれば¥2,000安くなりますが、影響は永続的であることを考えると、ここは「キャンペーン情報なし」を選びたいところ。
無線通信機能においては、無料3Gの有無の違いによる価格差は¥5,210。
3Gでダウンロードできるのはリフロー型で容量の小さい小説ぐらいなものですし、スマートフォンがあればテザリングで補えます。
Webブラウザを搭載していますが、これも3G経由だと見られるサイトが限られてしまいます。
個人的には、Wi-Fiのみで十分ですね。
Kindle Oasisのセールスポイントをまとめると以下の4点に集約されますが、カバー付きとはいえ、下位のKindle Voyageとの価格差が¥12,000にもなるのをどう評価するかは難しいところです。
噂では防水、ソーラーチャージャー内蔵のカバー搭載なんて話があって、それが実現していたらこの価格にも説得力があったのですが。
この価格設定は、しばらく物議を醸しそうです。
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