iPhoneアプリで稼ぐつもりならcocos2d本を買おう
2016/03/16
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2016/03/16
iPhoneゲーム開発に役立つフレームワークのデファクトスタンダード、cocos2dを解説した本の邦訳がついに発売になったので、速攻で買ってしまいました。
iPhoneでのゲーム開発において、OpenGL ESは避けて通れない道。
しかし、GLUTなどのハイレベルAPIがiPhoneではサポートされていないので、OpenGL ESと真っ向から向き合わなければなりませんでした。
そこへ登場したのがcocos2dです。(続きは[MORE]から)cocos2dはOpenGL ESの複雑さに直接向き合わずとも高度なグラフィック処理を可能にする、Objective-Cで書かれたOpenGL ESのラッパーでもあるフレームワークです。
OpenGL ESを直接使おうとするとC言語で書かなければならないところ、cocos2dを通せばObjective-Cで書けるのは、特にありがたいといえます。
今時のゲーム表現には欠かせない物理エンジン、Chipmunk、Box2Dも搭載。
しかし、cocos2dの機能は、OpenGL ES、物理エンジンのラッパーにとどまりません。
昔からプログラミングをしている人であればおなじみのスプライト機能、衝突判定をする機能、メニュー処理を司る機能、ゲームをシーン別に管理する機能なども提供してくれる、ゲーム制作を総合的に支援するフレームワークとなっています。
つまるところ、cocos2dを使うと、ゲームプログラミングが簡単になり、そして高度な視覚効果を実現できるようになります。
iPhoneアプリで一番の稼ぎ頭といえば、エンターテインメント分野。
その花形は、今更指摘するまでもなくゲームです。
そんなゲーム開発に欠かせないcocos2dを解説した本書は、即ちiPhoneアプリで稼ぐための本であるとも言えるかと思います。
既にcocos2dは、iPhoneでのゲーム開発においてデファクトスタンダードの地位を確立しています。
今現在1,800ものゲームがcocos2dで開発され、App Storeで販売されているようです。
cocos2dを使ったゲームとしては、ElectroMaster、iYamatoなどがよく例として挙げられますね。どちらも日本人作者によるものです。この2本を遊んで、cocos2dへの憧憬を深くしたのでした。
ElectroMaster
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥115
iYamato
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥115
ゲームのアイデアがある人は、今からでもcocos2dを触ってみるといいと思いますよ。
本書の監修は、cocos2dのエヴァンジェリスト、いつも起きてる人間機関車 @Seasons さん、MacVim-KaoriYaのメンテナでも有名なウィザード級ハッカー @splhack さん、Metronome PRO、MakiwariX、iMac伝説で有名な @hkato193 さん、Zero4Racer PROの @tomohisa さんと豪華なメンツで、お墨付き。 @Seasons さん @hkato193 さん @splhack さんのお三方はiOS4プログラミングブックも書いてらっしゃいますね。
本書の登場は、ゲーム開発に興味があり、ランキングの上位をゲームが賑わせるのを目の当たりにしながら、技術的な限界から固唾をのんで見守っていた僕のような人間にとっての福音となるでしょう。