自転車散歩、ポタリングがテーマのコミック「ぶらりポタりずむ」(イセケヌ)発売
2016/06/30
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2016/06/30
自転車ブームの昨今、自転車関係のコンテンツがそこそこあるけれど、自転車ブームそのものも、コンテンツの方も、ロードバイクを中心としたスポーツに軸足を置いたもので成り立っている感があるよね。
自転車と坂、ロングライドは切っても切れない関係にあるけれど、「自転車=ロードバイク=ヒルクライム×ロングライド」みたいな図式のコンテンツには食傷気味。
もっと緩い感じのがないものかなーと思っていたところに刊行の知らせを聞いたのが「ぶらりポタりずむ」(イセケヌ)。
ツーリングガイドに掲載されていた、イセケヌ先生の自転車アンソロジーを収録したコミックス『ぶらりポタりずむ』も本日6月27日発売です。電子書籍…KindleとBOOK☆WALKERでは、既に配信開始しておりますので、早く読みたい方は電子書籍をチェックしてくださいね♪
— ろんぐらいだぁすとーりーず!@月刊ブシロードにて連載開始! (@longriderscomic) June 26, 2016
2016年6月27日発売。
書誌情報には「あちこちを気楽にぶらぶら=ポタリング! 自転車愛溢れる短編集!!」とあったので、Kindle版を予約購入してみた。発売日の0時を過ぎたら、もう配信先に指定したKindle Voyageに配信されてたよ!
「ぶらりポタりずむ」はコミックなので、画像型書籍。下記の方法で解像度を調べたところ、2048ピクセル × 1441ピクセルと高解像なデータだった。Kindle Paperwhite、Kindle Voyageなどの300ppiデバイスで読んでも綺麗。
ポタリングとは、自転車散歩のこと。
筆者曰く「自転車遊びの楽しさ、(自転車に乗っている時の)気分を描くことに注力した」とのこと。
自転車のゆっくりとしたスピードだからこそできる路傍での発見。
自分の体を使っているからこそ強く受容できる世界の現実感。
偶発的な選択をしたことで発生する、思ってもみなかったもの、こととの出会い。
そんな自転車の楽しさの根源にフォーカスした内容なので、既にあちこち自転車で出かけたことがあれば、自分の経験と自然とリンクしてくる。
趣味としての自転車の経験が浅ければ、そんな自転車の魅力に思いを馳せて、次の週末には自転車で出かけたくなる。
自転車で出かけるのが好き、自転車を緩く非効率に楽しんでみたい、そんな人だったら楽しめる内容ではないかな。
登場する自転車は車種がよく分からないし、特徴的なランドマークも登場しないから場所もよく分からない。
物語に出てきた場所を実際にたどってみたり、物語に出てきたモノに執着してみたりというコンテンツの「二次消費」が好きな僕としては物足りないところも正直あるけれど、ポタリング、自転車散歩にフォーカスした貴重なコンテンツなので、発展のためにも読む人が増えるとうれしいな。