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EpicGear「SonorouZ X」USB接続・高音質なゲーミングヘッドセットの実力

      2016/07/15

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今回は、ゲーミングヘッドセットEpicGear「SonorouZ X」(EGASZ1-7UWB-AMSG)をレビューします。(サンプル提供: EpicGear)

「EpicGear」とは、PC向けATX電源、メモリモジュールなどで定評のあるGeILが展開するゲーマー向けPC周辺機器のブランド。

「SonorouZ X」(ソノラス エックス)は、USB接続のマイク付きヘッドホン。USB-DACとヘッドホンアンプが内蔵された製品です。

EPICGEAR SonorouZ X ゲーミングヘッドセット EGASZ1-7UWB-AMSG

「SonorouZ X」は2015年5月発売のゲーミングヘッドセット「SonorouZ SE」の後継モデルに当たります。外見は前モデルと非常に似ていますが、LEDによるバックライト機能の搭載のほか、ドライバーの50mmへの大口径化など、音質に影響のあるグレードアップなどが図られています。

  • 前モデル「SonorouZ SE」からの改良点
    • バックライトとしてのLEDの搭載
    • ヘッドバンドやイヤークッションに、より質感の高いレザーレット素材を採用
    • 新型ノイズキャンセリングマイク採用
    • インラインコントローラーの多機能化
    • 2モードイコライザー搭載
    • ドライバーを直径50mmのものへ大型化
    • 改良されたバーチャル7.1chサラウンドエンジンを搭載

「SonorouZ X」は2016年7月5日発売で、実売価格は2016年7月現在13,800円。

前モデルとの比較表を作成しました。

SonorouZ X SonorouZ SE
型番 EGASZ1-7UWB-AMSG EGASSE-7UWB-AMSG
製品コード 4713269980032 4713269980018
周波数特性 20Hz〜20kHz
ドライバーサイズ 50mm 不明
バーチャル7.1ch
サラウンド
サウンド機能
○(改良型)
形式 密閉型
マイク周波数特性 100Hz〜10kHz
マイク指向性
マイクのデジタル
ノイズキャンセリング機能
インラインコントローラー 4ボタン、2スイッチ、1ボリューム 3ボタン
2モードイコライザー
(ミュージックモード/ゲームモード)
×
バックライト
(ヘッドホン・マイク)
×
折りたたみ機能
接続方式 USB
ケーブル長 3m(強化4mmケーブル、ストレインリリーフ、
ケーブルハーネスによるケーブル保護)
ケーブル込み重量 416g 410g
対応OS Windows XP 32bit Windows XP 32bit
Windows Vista 32bit/64bit Windows Vista 32bit/64bit
Windows 7 32bit/64bit Windows 7 32bit/64bit
Windows 8 32bit/64bit Windows 8 32bit/64bit
Windows 8.1 32bit/64bit
Windows 10 32bit/64bit
発売日 2016年7月5日 2015年5月29日
価格(税別) 12,778円 11,980円

パッケージと同梱品

ゲーミング関連のPC周辺機器として一般的な、アクの強いデザインで統一されています。

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本体から外れる付属品は一切存在しません。

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付属するのは、ペラ1枚の説明書のみ。

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構造と仕様

カラーリングは黒と蛍光オレンジのツートーン。

ケーブルの接合部には、不用意な引っ張りによるケーブルの断線から守るストレインリリーフとハーネスを装備。知っていないと、運搬時の一時的な保護材だと思って外してしまいそうですが、これも構造の一部です。

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ヘッドバンドはマットな質感の新しいレザーレット素材でカバーされています。トップには「EPICGEAR」のロゴのエンボス加工。前モデルは、ロゴがテーマカラーのオレンジで彩色されていました。外観上の大きな相違点となっています。

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イヤークッションにも新しいレザーレット素材を採用。こちらはヘッドバンドのレザーレットと比較して皺のテクスチャが強く、平滑度の低いマットな素材となっています。

これによって、グロス感のあるレザーにありがちな、肌にペッタリと貼り付く不快感が軽減されています。

レザーレットには厚みがあり、たまにある経年劣化でボロボロになるレザー素材とは一線を画する一方で「ふわふわで気持ちいい」といった軸での気持ちよさはありません。

イヤーカップは密閉型。ドライバーにはダイナミック型・50mmのものが採用されています。前モデルのドライバーの口径が非公開であるため具体的な差は分かりませんが、大型化が図られています。

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ヘッドバンドとイヤーカップの接合部には2軸のスイング&スイーベルの折り畳み機構が存在し、携帯性に対する配慮がなされています。

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単一指向性かつ、ノイズキャンセリング機能を持つマイクは、左側のイヤーカップに取り付けられています。取り外しは不可能。

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マイクはイヤーカップの中心部が回転軸となって、前に振り出すように展開。

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マイクブームは形状記憶可能な柔軟な構造で、位置の微調整が簡単にできます。

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インターフェースはUSBのみと割り切った作り。3.5mmミニプラグはありません。ヘッドホンないしはインラインコントローラー内にUSB-DACならびにヘッドホンアンプが内蔵されています。

USB端子は金メッキされています。ケーブルは左側から出ます。長さ3mのケーブルは編み込みの被覆で覆われており、登山に使うザイルのようです。編み込みだからと言って柔軟性が低いということや、重量が嵩むということはなく、取り回しは至って普通にできます。

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公式にはWindowsのみの対応。Windows 7のPCに接続したところ、デバイスドライバーを別途用意することなくインストールは完了し、使用可能でした。

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試しに一部USB-DACが動作するApple iPad Camera Connection Kit+Lightning – 30ピンアダプタを経由してiPhone 5sに接続してみました。これでも使えました。

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公式にはサポートに関する情報のないMacBook Proに接続してみましたが、こちらも支障なく利用可能でした。

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インラインコントローラーは、前モデルより多機能化されました。

SonorouZ X SonorouZ SE
イコライザモード
切り替えスイッチ
(ゲームモード/ミュージックモード)
×
ボリューム+ボタン
ボリューム-ボタン
ミュートボタン ×
マイクミュートボタン
マイクボリューム ×

インラインコントローラーの前面には、写真左からボリューム+ボタン、ミュートボタン、ボリューム-ボタン、マイクミュートボタン、イコライザーモード切り替えのためのスライドスイッチが存在。

イコライザーモード切り替えスイッチ以外はタクトスイッチで、接続したホスト側(PC側)をコントロールする仕様です。キーボードのマルチメディアキーの働きをしているものと思われます。

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側面にはバックライトのオンオフを制御するスライドスイッチ。

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反対の側面にはマイクのアナログボリュームが存在します。

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バックライトを点灯させるとこのような感じとなります。

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装着感

ヘッドバンドはフリーアジャストではないため、都度伸縮させて調整する必要がありますが、2軸のスイング&スイーベル機構の存在から、イヤーカップが当たる位置を調整するのは簡単。

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イヤーカップは、すっぽり覆い直接耳に当たらないアラウンドイヤータイプ。側圧は弱からず、強からずですが、側圧が広い範囲に分散され長時間の使用でも耳が痛くなりません。

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イヤーカップに使われているレザーレットは固めの調整かつ、前述の通り凹凸の多い表面になっているため、肌への密着度が低く、暑い今の季節(2016年7月)での不快感が軽減されています。

音質評価

本機はUSB接続であり、USB-DACやヘッドホンアンプは本機内蔵のものを使用することになります。

音質を左右するものがすべて本機に内蔵されているため、これらの働きは重要です。

結論から言うと、内蔵のUSB-DACやヘッドホンアンプのクオリティは高い水準にあり、50mmのドライバーが奢られた本機の性能の足を引っ張るようなことはないものでした。

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密閉型、ちょっとゴテゴテとしたデザイン、しかも今回からピカピカ光るバックライトが搭載され、音質について真面目に語るのが憚られるような雰囲気も漂っていますが、密閉型にもかかわらず篭り感がなく、解像度が高く、清涼感さえ漂う端正な音質にはびっくりした、というのが正直なところです。

USB-DAC、ヘッドホンアンプ、そしてもちろんドライバーなどすべてを本機が負うという条件なのに、高い水準でまとまっているのには感心。ゲーミングヘッドセットの現代水準というのは、かくも高いものなのか、と、認識を新たにしました。

音質は、インラインコントローラーにあるイコライザーモード切り替えスイッチで2モードに切り替えできます。「M」がミュージックモード、「G」がゲームモード。

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ゲームモードにすると低音が持ち上がり、爆発音などに重さが追加されてきます。

ただ、イコライザー切り替えの効果はそれほど劇的なものではなく、低音が鳴っていないと切り替えの瞬間の差異を聞き逃すぐらいで、ゲームモードでの音楽鑑賞にも違和感がありません。

低音重視のクラブミュージックであれば、あえてゲームモードをチョイスするのもアリでしょう。

従って、音楽鑑賞にも十分以上の働きをします。

口径の大きな50mmのドライバーが使われていることもあり、低域の伸びは目を見張るものがあります。

遮音性について

側圧がそれほど強くなく、イヤークッションの前述の密着度の低い素材感からか、意外と外の音が聞こえます。

高域と解像感について

解像感が高く、シンセベル、ノコギリ波などの線の細い音もスピード感を持って鳴らし切ります。内蔵のUSB-DAC、ヘッドホンアンプのポテンシャルを感じます。

低域とスケール感について

50mmの大口径ドライバーの音像はスケール感が大きく、ゆったりとした印象を与えます。ゲーム用途での没入感につながるでしょう。前述の通り、低域の伸びにも余力を感じます。

マイクについて

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ノイズキャンセリングマイクは、前モデルから性能向上が図られているということですが、その差を評価する環境になく、言及できません。

このマイクで録音した音が取り立てて高音質というわけではありませんでした。

恐らく標準的な性能のユニットが使用されているものと思われます。

指向性があるマイクなので口元を中心に音を拾い、周辺の音はかなり小さくなります。

こんな人にオススメ

以上、EpicGear「SonorouZ X」について駆け足で見てきましたが、バックライト機能を搭載するなど、ゲーミング機器としてのコテコテな装飾がありますが、つぶさに見ていくと基本性能は十分以上で、マイクが取り外せないことを除けば、普段使いのヘッドホンとしても使っていけるものだと感じました。

はっきりとここで言う勇気はありませんが、今使っている某BD社のスタジオモニターをリプレイスしてもいいぐらいです。

USB接続なので、使用可能なシチュエーションは3.5mmミニプラグのものより限られますが、内蔵するUSB-DAC、ヘッドホンアンプのクオリティは高く、オンボードのヘッドホン端子の音質を上回るメリットが生じるケースが多々あると思います。

性能としていい意味で普通なので、逆に、ゲーミングヘッドセットに対して過剰に装飾された低音などの付加価値を求めている人には向かないかもしれません。

音楽を聴きながらPC作業をするが、時折Skypeなどの音声通話もこなし、その両方を一つのヘッドホンで済ませたい。でもヘッドセットだからといって音質には妥協できない、という人には向いています。

購入検討をしている人がいたら、そこを見極めて選択してみてください。

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