「Anker PowerCore Speed 10000 QC」QC3.0に対応したクラス世界最小、最軽量のモバイルバッテリー
2016/12/17
価値ある情報をユーザー視点で発信するブログ
2016/12/17
Ankerが、Quick Charge 3.0に対応したモバイルバッテリーの新製品PowerCore Speed 10000 QCを2016年10月19日に発売しました。
2016年10月19日時点での直販価格は2,999円。Quick Charge 3.0対応のモバイルバッテリーとしては、非常にコストパフォーマンスが高くなっています。
もくじ
PowerCore Speed 10000 QCは、10,000mAhの大容量を持つモバイルバッテリー。
iPhone 7なら3回以上、Samsung Galaxy S6なら2回以上満充電可能な容量に相当します。
10,000mAhの大容量にもかかわらず片手で握り込めるぐらいには小型で、Quick Chargeを搭載した10,000mAhクラスのモバイルバッテリーでは世界最小(約100 × 63 × 22mm)、最軽量(198g)となっています。(※2016年9月末時点)。
小型・軽量のみならず高機能性も備え、前述の通りQuick Charge 3.0(最大出力24W)に対応。
旧モデルである「Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0」より多くの電流が流せるようになり、12V時は2倍に当たる2Aの供給が可能。高速性が増しました。
5V時 | 8V時 | 12V時 | |
---|---|---|---|
PowerCore Speed 10000 QC | 3A | 2.4A | 2A |
Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0 | 3A | 2A | 1A |
さらに、旧モデルである「Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0」では非対応だったAnker独自技術の充電電流自動調節機能であるPowerIQと充電電圧自動調節機能であるVoltageBoostにも対応し、あらゆる機器に最適な状態で効率的な充電が可能となりました。
同社同クラスには似通った在来機種がひしめいており、その差を把握する人は少ないはずです。比較表をご参照ください。(表は左右にスクロールします)
メーカー | 型番 | LEDライト | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | Quick Charge対応 | 出力調整機構 | 搭載セル容量 | 価格 | 1円当たり容量 | 重量 | 1g当たり容量 | 入力電流 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Anker | PowerCore Speed 10000 QC | × | 1 | 最大2.4A(※1) | 出力のみQC3.0対応 | PowerIQ VoltageBoost |
10,000mAh | 2,999円(直販) | 3.33mAh | 198g | 50.50mAh | 2A |
Anker | Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0 | × | 1 | 最大2.4A(※2) | 出力のみQC3.0対応 | × | 10,000mAh | 2,899円(直販) | 3.45mAh | 188g | 53.19mAh | 2A |
Anker | Anker PowerCore 10000 | × | 1 | 最大2.4A | × | PowerIQ VoltageBoost |
10,000mAh | 2,599円(直販) | 3.84mAh | 180g | 55.56mAh | 2A |
Anker | Anker PowerCore+ 10050 | × | 1 | 最大2.0A(※3) | 入出力ともQC2.0対応 | PowerIQ VoltageBoost |
10,050mAh | 3,299円(直販) | 3.05mAh | 241g | 41.70mAh | 2A(※4) |
Anker | Anker PowerCore 13000 | × | 2 | 最大3A 各ポート最大2.4A |
× | PowerIQ VoltageBoost |
13,000mAh | 3,199円(直販) | 4.06mAh | 241g | 53.94mAh | 2A |
※1: 通常は最大2.4A、QC時5〜8Vの場合3A、8〜10Vの場合2.4A、10〜12Vの場合2A
※2: 通常は最大2.4A、QC時5〜6Vの場合3A、6〜9Vの場合2A、9〜12Vの場合1A
※3: 通常は最大2.0A、QC時5〜6Vの場合3A、6〜9Vの場合2A、9〜12Vの場合1.5A
※4: 5〜7Vの場合2.1A、7〜9Vの場合1.6A、9-12Vの場合1.25A
Quick Charge非対応のベースモデル「Anker PowerCore 10000」。それと同一サイズで8g重量を増加させQuick Charge 3.0(出力のみ)に対応させたのが「Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0」。
機種 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
Anker PowerCore 10000 | 約92 × 60 × 22mm | 180g |
Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0 | 約92 × 60 × 22mm | 188g |
PowerCore Speed 10000 QC | 約100 × 63 × 22mm | 198g |
今回発売の「PowerCore Speed 10000 QC」は、ベースモデルから重量を18g増加、さらに長辺も8mm延長させ、QC3.0での電流を増やし、「Anker PowerCore 10000 Quick Charge 3.0」では非対応だったPowerIQ、VoltageBoostにも対応させ、穴を無くしたものです。
ただし、今回もQC3.0は出力のみの対応。
「Anker PowerCore 10000」は10,000mAhクラス最小、最軽量で話題になりましたが、今回の「PowerCore Speed 10000 QC」も比較すると少し重く、大きくはなったものの、「うわっ!小さい!」と思う程度には小型軽量で、それを期待する人が選んでも失望はないでしょう。
ライバルである「cheero Power Plus 3 10050mAh」と比較してみました。
長さは「cheero Power Plus 3 10050mAh」の方が短く、厚さは「Anker PowerCore Speed 10000 QC」の方が薄い。
機種 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
cheero Power Plus 3 10050mAh | 約92 × 62 × 23mm | 192g |
PowerCore Speed 10000 QC | 約100 × 63 × 22mm | 198g |
「PowerCore Speed 10000 QC」はQuick Charge 3.0、電流・電圧自動調節機能に対応しているが、「cheero Power Plus 3 10050mAh」は電流自動調整機能のみ。
メーカー | 型番 | LEDライト | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | Quick Charge対応 | 出力調整機構 | 搭載セル容量 | 価格 | 1円当たり容量 | 重量 | 1g当たり容量 | 入力電流 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Anker | PowerCore Speed 10000 QC | × | 1 | 最大2.4A | 出力のみQC3.0対応 | PowerIQ VoltageBoost |
10,000mAh | 2,999円(直販) | 3.33mAh | 198g | 50.50mAh | 2A |
cheero | cheero Power Plus 3 10050mAh | × | 2 | 各ポート2.4A、合計2.4A | × | AUTO-IC | 10,050mAh | 2,480円(直販) | 4.05mAh | 192g | 52.34mAh | 2A |
その代わり、「cheero Power Plus 3 10050mAh」は出力2ポート。
10,000mAhクラスで200gを切るコンパクトなモバイルバッテリーとして甲乙付け難いですが、2ポート必要か、Quick Charge 3.0かで選ぶことになるのではないでしょうか。
Apple方面のユーザーが全くメリットを享受できず、実質的にAndroidデバイスユーザーのための技術となっているQuick Charge 3.0の搭載がウリの機種であるため、Androidデバイスユーザーだけが購入を検討する価値のあるモバイルバッテリーといえます。
まだQuick Chargeの入力にも対応していたら「PowerCore Speed 10000 QC」の本体充電が早くなってよかったのですが、残念ながら出力のみの対応。
Quick Charge 3.0対応のモバイルバッテリーとしては最小・最軽量、なおかつ安価なので、対応デバイスを持っていれば魅力的な選択肢になるでしょうね。