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iPad Camera Connection Kitで画像以外のファイルをやりとりするのに使うMountVLM

      2016/03/16

iPad Camera Connection Kitでデジカメや、デジカメで撮影した画像入りのSD CardなどからiPadへ画像を取り込めて便利ですが、取り込みに際して特殊なプロトコルを使っているわけでなく、普通にストレージデバイスとしてマウントされていることが分かりました。

となれば、画像以外のファイルのやりとりもできそうです。

しかし、マウントされているのは画像の取り込み画面が表示されている間だけで、Home画面に戻るとアンマウントされてしまいます。

調べてみると、取り込み画面に頼らずマウント/アンマウントする方法は既に確立されている模様
具体的には、UNIX系のOSで普通にやるように、mount/umountコマンドを使うというものです。

ストレージデバイスをマウントすると、CydiaからインストールできるiFileや、ターミナルから使うファイル操作コマンド(cp mv rm等)等でファイル操作が可能です。

結果、iPad上の任意のファイルをSD Cardなどへコピー、またその逆も可能となります。

しかし、マウント/アンマウント操作は現状ターミナルをたたいてやるほかなく不便なので、SBSettings用のトグル「MountVLM」を作ってみました。ボリュームをマウント/アンマウントするので「MountVLM」です。(続きは[MORE]から)

やっているのは、ほぼマウント状況に応じてmount/umountコマンドを実行することだけです。
「/Volume/EXT」にマウントします。

写真は、iPad Camera Connection KitにEye-Fiを挿入、MountVLMでマウントし、iFileでファイルを閲覧した例。

使い方

マウント

  • マウントしようとするメディアのルートディレクトリにDCIMというフォルダを作成(ソース
  • SD Cardなどを挿入したiPad Camera Connection KitをiPadに接続
  • しばらくすると画像の取り込み画面が立ち上がるので終了
  • SBSettingsからMountVLMを起動
  • 再度SBSettingsを起動し、MountVLMのアイコンが緑色になっていることを確認、マウントされているはずです
  • CydiaからインストールできるiFile(シェアウェアですが、機能制限はあるものの無料で使うこともできます)を起動
  • iFileで/Volume/EXTへ移動、中身が見えていることを確認
  • 各種ファイル操作(iFileでファイルをコピーする操作: どっかのフォルダで「編集」ボタンを押下。ファイルの頭のチェックボタンを押して、画面右下の「矢印飛び出しボタン」→「コピー」。コピー先で「編集」→「矢印飛び出しボタン」→「ペースト」)

アンマウント

  • iFileでカレントディレクトリを/Volume/EXT以外の場所へ移動、シェルを起動している場合は、カレントディレクトリを/Volume/EXT以外へ
  • SBSettingsからMountVLMを起動
  • 画像取り込み画面が起動。これは、画像取り込み機能を司るMobileStorageMounterを再起動することによる副作用です
  • 再度SBSettingsを起動し、MountVLMのアイコンが赤色になっていることを確認、アンマウントが完了したはずです

MountVLMアイコン長押しによるMobileStorageMounterの再起動

MountVLMで、というかmountコマンドで勝手にSD Cardなどをマウントすると、画像取り込み機能を制御するdaemon、MobileStorageMounterがハングアップすることがあります。

MountVLMのアイコンを長押しするとMobileStorageMounterを強制的に再起動します。直後に画像取り込み画面が起動すると思います。

この操作で画像取り込み機能が復活するかもしれません。

同じことは、MountVLMでアンマウント操作をするときにも行なわれます。

注意

マウントしたままLock状態へ移行、または電源をオフ、再起動、それに類する処理中断状態などしないでください。自動ロックはオフの状態で使うことをおすすめします。

電源が入っている間に、マウント〜ファイル操作〜アンマウントまで終了するようにしてください。
さもないとおかしなことになるばかりか、ディスクが破壊される結果がもたらされると思います。
特に、ファイル操作中にLock状態へ移行、または電源をオフ、再起動、それに類する処理中断状態にすると、ディスクが破壊される確率は高くなると思います。

おかしくなった場合、MountVLMを操作しても無駄です。リブート(リスプリングではなく)すると直ると思いますが、ディスクは壊れたまま、ということはありえます。

動作環境

  • iPhone OS 3.2
  • iPhone OS 3.2.1

履歴

  • 0.1-3 2010.08.04 iPhone OS 3.2.1対応パッケージ修正
  • 0.1-2 2010.07.17 パッケージ修正

インストール

かように危険性をはらむものなので、注意してください。
無保証、無サポート、これっきりでアップデートが無いと思います。
適当に作りました。バラックです。はっきり言ってショボい。
あなたの大事なiPad、データが破壊されるかもしれない。
それでもよければ使ってみてください。

サポートしているOSは、iPhone OS 3.2、iPhone OS 3.2.1。iPadでしか動きません。

インストールはいつものNew野良リポジトリ
「MountVLM」という名前で登録してあります。検索を。

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