2016年に買って気に入ったもの10選を紹介(ややマニア向け)
2017/01/20
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2017/01/20
いつの間にか2016年も押し迫りまして、気分はもう年末(やや悠長な表現)。
そこで、年末のご挨拶代わりに今年買って「こりゃええわい!」と思ったものを10選んで紹介するというよくある企画をやろうかと思った次第。
本ブログの運営者は気分の乗る反るで衝動的に運営するのが精一杯で、節目節目に書くべきネタをそつなくこなしていくことが大の苦手。
こういう定番ネタを一切やってきませんでした。
ところが、あたかもこのようなネタを書いたかのようにふざけてTwitterに投稿したところ、結構読みたいという人が現れたので思い直して書いてみましたよ。
完全に僕個人の必要と興味で買ったものなので、あなたの参考になるかどうかということは度外視のセレクションとなっております点、ご容赦ください。
ビジュアルが足りなかったりと未完成感がありますが、帰省するのでとりあえずこれでアップします。
もくじ
今年は何といってもGPD WINでしょう。GPD WINは、Windows 10 Homeを搭載した小さなノートパソコン型のPC。
作ったのは、中国シンセンにあるGPD社。国内にPCを作るメーカーがほとんどない現在、このような製品はもう日本からは出ないんでしょう。日本人は作ってもらったものを売ってもらう立場なんですよね。寂しいなあ。
GPD WINはSurface 3と同等のCPUを搭載し、小さくてもきびきび動きます。
両手で持って、2本の親指で操作することを前提に作られています。ゲームパッドが一体化されており、コアゲームをこれ一台でプレイすることができます。
この手の機器としては電池が長持ちします。内蔵バッテリーは6,000mAhと巨大で、モバイルバッテリー並。本当にモバイルバッテリーにもなります。
昨日持っていったモバイルバッテリーが故障しててGPD WINでまじ助かった。昔のモバイルバッテリーみたいに500mAhしか取れないけどiPhoneに充電できる。6,000mAhだしちょっとしたモバイルバッテリーよね https://t.co/XCbciLhN2t pic.twitter.com/7KG6D8DBZN
— moyashi (@hitoriblog) December 3, 2016
Steamの積みゲー消化環境としては元より、ブログ更新支援のサブ機としては、これ以上の選択肢はありません。
問題も少なくないのですが、それを差し引いても完全に有用側に評価が傾く機種です。類似の機種のない孤高の存在ゆえに、一部の人の間で熱く盛り上がっています。
これを入手して以来、「ダルいから帰ってからやろ」という作業をその場で処理できるようになりました。
これまでは捨てていたすき間時間を有効に使えるようになったため、非常に価値のある一台です。
ついに買ったミラーレス一眼。
カメラは機動力が一番だというのが持論で、これまでRICOH GR、SIGMA DP2 Merrillなどの単焦点の高級コンデジを使ってきました。これらは小型で十分以上に高画質。不満はないのですが、子供が生まれて状況が変わりました。
それらでは火縄銃で猟をするようなもので全然子供の動きについていけない! 限界を感じ、フォーカス速度が「爆速」と評されるNikonやCanonのデジタル一眼レフを検討したのですが、デカすぎ、重すぎでそれを持って歩くイメージが全くできなかったため、購入を断念。
ミラーレス一眼の中から選ぶこととし、Olympus OM-D E-M1 Mark IIに行き着きました。
RICOH GRとSIGMA DP2 MerrillとOlympus OM-D E-M1 Mark IIとの比較。どうですかみなさん、このコンデジ感。でも中身は鬼性能。 https://t.co/KMKMlHvmdS pic.twitter.com/4Rwd8Zgrvq
— moyashi (@hitoriblog) December 27, 2016
本機の手振れ補正機能はM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROとの組み合わせ時、シャッタースピード6.5段分という最強の性能を発揮します。何と、その性能は露光時間10秒でも手振れの除去に成功することがあるという俄には信じがたいもの。
Olympus OM-D E-M1 Mark IIの深度合成のサンプル。5軸手振れ補正のおかげで日陰の手持ちでも十分いける https://t.co/YXbJRoNDro pic.twitter.com/9pgpg9Hq6l
— moyashi (@hitoriblog) December 28, 2016
また、秒間18コマでAF/AE追随可能な最速の速射性能を持ち、動体の撮影に十分対応できます。ミラーレスの枠を超えて、一眼レフのプロ機と張り合えるほどとの評も。
OM-D E-M1 Mark IIのマシンガン速射くっそ速い。高橋名人を凌駕。フォーカスもSIGMA DP2 Merrillの5億倍早い(比較対象がおかしい) https://t.co/KMKMlHvmdS pic.twitter.com/2DUQ7ZMD4y
— moyashi (@hitoriblog) December 27, 2016
単純な速射性能では、Nikonのプロ機D5で秒間12コマ。Canonのプロ機EOS-1D X Mark IIで秒間14コマなので、秒間18コマの本機が明らかに上回っています。
Olympus OM-D E-M1 Mark IIの連写後バッファあふれしてからの書き込みスピード。夜なので連写スピードには制限があります。静音モードもあり、こちらは無音 https://t.co/YXbJRoNDro pic.twitter.com/Jen0W9NSOM
— moyashi (@hitoriblog) December 28, 2016
その速さは圧倒的で、不規則に動き回る子供に追従しながらシャッターを連射モードで「ばら撒く」と、十分な量のOKカットが撮影できてしまいます。あたかも地引網で一網打尽にするかのような力強い撮影が可能で、カメラや撮影という行為に対する認識が180度ひっくり返るほどの衝撃を受けました。
それでいてボディの重量は498gで、Canonの高級コンデジPowerShot G1 X Mark IIの516gとさして変わりません。
— moyashi (@hitoriblog) December 27, 2016
100gの電動式パンケーキズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZと組み合わせれば、コンデジと言い張ることもできるでしょう。
キレッキレで懐の深い写真が撮れるRICOH GR、SIGMA DP2 Merrillと比較すると画質面ではマイクロフォーサーズの限界を感じるのですが、RICOH GR、SIGMA DP2 Merrillがモタモタしている間に動き回る被写体に食いついて大量に撮影できるので、完全に価値の転換が起こっています。撮れない高画質に何の意味があるのか?と。
弊ブログは物を撮る機会が多いので、その性能も重視しました。Olympus OM-D E-M1 Mark IIには深度合成の機能があり、どうしてもどこかがボケてしまう近接撮影時の被写界深度の浅さの問題を緩和できます。
Olympus OM-D E-M1 Mark IIの深度合成のサンプル。付属のフラッシュ(FL-LM3)を天井バウンス https://t.co/YXbJRoNDro pic.twitter.com/TDYip1gFgA
— moyashi (@hitoriblog) December 27, 2016
カタログなどで使われる製品写真は製品の全部にピントが合っていますが、その再現に役立つ機能が搭載されているのです。
買ったばかりなので本格的な評価はこれからですが、ここでは書ききれないほどエッジの立った性能てんこ盛りで、デジカメの日進月歩の進歩に驚かされます。
シャッター一つで自分の周囲すべてを写し込むことができる全天球カメラRICOH THETA S。2013年発売の初代RICOH THETAを使っていましたが、ついに新調しました。
フレーミングも、ピント合わせも不要なその使用感は独特で、空間を「取り込む」かのような感覚があります。
スナップ撮影のスタイルにノーファインダー、つまりファインダーをあえて見ないものがありますが、本機にはファインダーそのものがありません。基本がノーファインダー撮影。全部が写るのですから、ファインダーを覗く必要がないのです。
RICOH THETA Sは初代のRICOH THETAより画質が格段に良くなり、動画も撮影できるようになりました。HDMI端子からリアルタイムで映像を出力できるので、配信用の機器としても使用可能。
APIが公開されていて、工夫を凝らした使い方もできます。
この3年間、普通のデジカメとRICOH THETAの2本立てで撮影するスタイルを続けてきて、この先もやめることはないと踏んでの新調です。
RICOH THETAを使うのは、何も特別なことではないのです。人が集まれば、公園に行けば、自転車でサイクリングをしては、イベント会場に赴けば、観光地を訪れればRICOH THETAで撮影。
自分以外の人が使っているのを見かけたことがありませんが、最近はAmazonのランキングで上位に位置しているのを見るので、大分定着してきたのかな?
RICOH THETAで撮影した写真を後で見返すと、自分が見ていないものが写っているのでいろいろ発見があり、非常に楽しいのです。
RICOH THETAもまた、子供を撮影するのにうってつけのカメラです。Olympus OM-D E-M1 Mark IIをもってしても俯く子供の表情を捉えることはできませんが、RICOH THETAなら顔の前に突っ込んで撮影してしまえばいい。
子供を撮影するときに重要なフォーカス精度やスピードについては、パンフォーカス(近くのものから遠くのものまでピントが合っている)かつそもそもピント合わせの機構を持たないので全く問題になりません。
子供ができると写真が子供のものだけになってしまいがちですが、RICOH THETAは自分も写るのがいいところです。将来、子供が見返したときに家族皆が写っているのをうれしく思うはずです。
RICOH THETA Sに替えたことによる画質向上の意義は大きく、これまではやや薄らいでいた現地の雰囲気がより生々しいものになりました。
全く値崩れのない機種なので、結局買い換えるならもっと早く決断しておけばよかったと後悔しています。
ボタン電池で長期間動作し、粛々と温度センサーから読み取った温度情報をメモリに記録してくれる温度ロガーRC-4 / RC-5。
RC-4にはMini USB端子があり、USBケーブルを介してPCと接続する作り。付属の外部温度センサーを接続し、水温などをはかることも可能。
世田谷ボロ市覗いてきたけど極寒だった。ハクキンカイロ2発入れてて正解だった。温度センサーではかったら63度ぐらいだった https://t.co/VChZeLJlTs pic.twitter.com/wDUTo2bWhW
— moyashi (@hitoriblog) December 16, 2016
RC-5はUSBメモリのようにUSB端子に直接挿すことができる作り。外部温度センサーは接続不能。
読み取った最新の温度は液晶に表示できるので、温度計としても使うことができます。
2,000円程度と安価ながらUSBインターフェースを持ち、パソコンにデータを取り込むことができる点が重要な特徴。
elitechのUSB対応温度ロガー非常にいい。Pythonでログ吸えるし、山行ったりキャンプしたりアウトドアで活動する人は持ってていいガジェット。暑い寒いを定量的に振り返れる。RC-4はプローブ付きなので、何かのテストに https://t.co/opxjUJL5CY pic.twitter.com/2oT2x4iSBj
— moyashi (@hitoriblog) November 11, 2016
専用ソフトはWindows用なのですが、Python用のモジュールがあり、記録したログをPythonで読み出したり、本体の設定を変更したり、現在の温度をリアルタイムで読み出したりが可能。
ハクキンカイロ用のベンジンの銘柄ごとの違いをこれで見える化しようと思ったのですが、自宅にベンジンを大量に備蓄するのは間違いなく危ないのでいまだ実行に至っていません。
ログを取るという行為やGPS専用機がとても好きでいくつも持っているのですが、GPS専用機とはまた違った趣のある記録のための機械で気に入っています。山行や、キャンプの時にも持っていくつもりです。
冬季のキャンプでシュラフの等級と快適さ、それと気温との関係を客観的に評価できるのは意義が大きそうです。
子供が生まれて写真をプリントする機会が増えたので、写真プリンターを新調。
これまではメモリカードかUSB直結のみのCanon SELPHY ES1を使っていたのですが、iPhoneから印刷する機会が圧倒的に多いのでWiFi搭載のAirPrint対応機種Canon SELPHY CP1200にしました。
iOSやmacOS標準搭載の「写真」アプリから直接プリントできて圧倒的に便利!ランニングコストも1枚18円〜26円と抵抗のない程度。
本機を自宅のWiFiにクライアントとして接続。WiFiルータ経由でシームレスに使えて面倒がありません。
昇華型プリンターは何といってもヘッド詰まりがないメンテナンスフリー性が最大の長所。これまでに買ったインクジェットプリンターはすべてヘッド詰まりで使えなくなりましたが、これまでに買った3台の昇華型プリンターは長期間放置していても何事もなかったように働いてくれています。
昇華型特有の粒状感がないなめらかな画質は気持ちがいい。そしてアルバムに貼った状態で100年保存が可能という銀塩プリントに匹敵する保存性の高さも重要な特徴。
子供が保育園に通うようになった辺りから風邪をよくひくようになり、近所の医院にかかるようになって驚いたのが、最近の体温計の計測スピード。
脇に挿して20秒ほどで測定が完了するのでびっくり。自宅にある体温計は、ゆうに10年以上は前のもの。測定にたっぷり1分以上かかるので買い替えました。
子供がいると体温を測る機会が多いので大活躍!
赤外線放射温度計買ったんだけど0.5秒で体温測れるからマジおすすめ。テルモのベストセラーの体温計(20秒)と脇の下測って比べてみたら、ほぼ同じ体温表示した。物の表面温度測るときはスイッチでモード変える。面白くていろいろ測っちゃう。 https://t.co/yZAzcWYNvD pic.twitter.com/TZmveEwKaZ
— moyashi (@hitoriblog) November 29, 2016
奥様からのリクエストで赤外線センサーを使用した非接触温度計もいっしょに買ってみました。こちらは、何と0.5秒で体温が測れます。測るたびに少し誤差が出るので、ログを32個記録できる特徴を活かし、トリガーをカチャカチャと複数回引いてなんとなく平均を出しています。子供は20秒でさえじっとしていてくれないので、最近はもっぱら非接触温度計の方を使っています。
MacBook Proをマルチモニター環境で使っているのですが、スタンドの類を持っていなかったので使いづらく、実質的に外部ディスプレイ一つで作業をしていました。
ある日、PCスタンドでモニターの高さ合わせをしたら使い勝手が向上するのでは? と気づいてPCスタンドを買ったらこれが非常に具合がいい。
いろいろある中で角度調整ができるものを探して見つけたのがこれ。
このスタンドMacBookのマルチモニタ的に良さが凄い。余計な高さがないのでモニターと横並びにできる。1mm単位でモニターを垂直に調整できる。アルミ製で80グラム。 "Sincerus 2016年秋の軽量版 PC スタンド" https://t.co/5CwMVH8GdS pic.twitter.com/3x3tzcEWg1
— moyashi (@hitoriblog) November 12, 2016
留め具の位置をずらすことで角度調整が自在なのがポイント。スタンドに置いたときに、ちょうど液晶モニターが垂直になるように調整しました。恐らく、どんなノートPCでも液晶を垂直に調整できるはずです。
スタンドに置くと机の専有面積が減るため、机を広く使えるのもうれしい点。
MacユーザーだとiMacの脚部を模倣したタイプに流れがちかもしれませんが、PCスタンドを買う機会があれば、このタイプを候補に入れてください。
従前のものはステンレス製でしたが、最新版のこれはアルミ製で軽量。持ち運びも十分に可能です。
メインマシンは少々重めの15インチMacBook Pro。ショルダーバッグが嫌いなので、ノートPCのためのコンパートメントのあるNixonのバックパックを愛用しています。
そろそろヘタってきたので買い替えたのがこれ。バックパックタイプだと15インチMacBook Proの重さも全然気にならないので助かっています。
NIXON LANDLOCK II NC1953はバックパックであるにもかかわらず、サイドジッパーからの出し入れが基本の作りなので開口部が広く、最初はとまどったのですが中身がよく見えるので便利に使えています。
ニッケル水素充電池の充電器といえば基本的に壁のコンセントに挿すタイプになりますが、USBで単3、単4型のニッケル水素充電池が充電できる充電器はないものかな? と探して買ったもの。
ニッケル水素充電池がUSBで充電できて何がうれしいの? と思われるかもしれませんが、充電器が隣のコンセントと干渉することがないですし、モバイルバッテリーからの充電も可能で、単3、単4を使う機器の運用の自由度が格段に高まります。
USB出力のソーラーパネルとの組み合わせでも可能性を感じます。
ニッケル水素充電池の充電が場所を選ばなくなるのは案外に便利で、一度使うと壁のコンセントを使うタイプが面倒に感じてきます。
本機に挿したニッケル水素充電池を電源に、モバイルバッテリーとしても使えるのが面白いところ。ただし、そちらの用途では期待値は低いと言わざるを得ません。
約56gと非常に軽く、旅行への持ち出しでも全く負担になりません。
Garmin eTrex 30J、Garmin Foretrex 401といったGPSロガーとの組み合わせを想定していたので2本タイプを買いましたが、4本タイプもあります。
たまにキャンプに行くのですが、そのときに使っているのがモンベルのクロノスドーム2型。ツーリング向けで不満はないのですが、テントの根本的な問題として撤収の面倒くささがあります。
夜の間の結露で雨が降らずとも底面が濡れるので撤収前に干すのですが、90度倒した状態でうまい具合に立てかけられる場所を探したりと何とも面倒。
撤収に時間がかかるということは、行動開始が遅れるということ。出立までに数時間を要したときに宿泊施設のありがたさを感じるのですが、ヘネシーハンモックは野営によるタイムロスを最小限にとどめることができます。
宙に浮くテントともいえるヘネシーハンモックは、ハンモックに蚊帳をかぶせ、その上にフライシートをかけたような構造をしています。
設営には2本の立木が必要と場所を選ぶのですが、設営、撤収が非常に簡単で、撤収時の天日干しも必要ない。そもそも地面に接しないので汚れもせず、自立のための骨組みが必要ないので1kgを切るウルトラライトなタイプもあって、非常にメリットが大きい野営のための装備です。
折りたたみ自転車、BROMPTONを使ったキャンプをやるクラスタで流行しているのに乗って買ってみました。もともとがハンモックなので快適性も高く、非常に素晴らしい!
決して主流にはならない製品だとは思いますが、ヘネシーハンモックで野営することを目的にしてもいいぐらいのものがあります。
さて、駆け足でお送りしてきた2016年に買ったもの10選ですが、俯瞰してみると、なかなか良いものとの出会いがあったといえそうです。
あんまりレビューしてなくてブログ運営者失格ですね(笑)。
いずれも用途さえ合えばおすすめできる製品群なので、気になったものがあったらチェックしてみてください。
それではまた来年!(いや、まだ今年何か記事書きますけどね)