「RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)」超軽量8.2kgで68,720円!輪行楽々16インチ・7速の折りたたみ自転車がAmazonで予約受付中
2017/02/24
価値ある情報をユーザー視点で発信するブログ
2017/02/24
軽量、低価格な小径折りたたみ自転車の定番・AL-FDB140でおなじみ、ライセンス自転車の企画販売を展開するGIC(ジック)。
そのGICが、2017年4月15日発売の新製品RENAULT(ルノー) MAGNESIUM 8(MG-FDB167)の予約受け付けを開始していました。
RENAULTのブランドはGICがライセンスを受けて使用しているだけでRENAULTは直接製造に関与していませんが、GICの名前は自転車好きなら覚えのあるもの。
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)は、16インチ、7段変速のよくある折りたたみ自転車ですが、特異点は車重が8.2kgと驚異的に軽いこと。
また、車重が軽い自転車は一般に高額になる傾向がありますが、軽いにもかかわらず、68,720円と安価な点が衝撃的です。
先日当ブログでも取り上げた兄弟車、RENAULT MAGNESIUM 6(MG-FDB140)は14インチ、シングルスピード仕様で、車重はさらに軽く、何と6.7kg!
こちらも価格は59,800円と安く、どちらも魅力的な選択肢となっています。
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)、RENAULT MAGNESIUM 6(MG-FDB140)はいずれも、その軽量を活かした輪行を多くの人に開放するポテンシャルを秘めています。
輪行とは自転車を公共交通機関に持ち込んで移動すること。旅先での移動の自由度が大幅にアップするため、非常におすすめの自転車活用法です。
※筆者所有のBROMPTONによるイメージ写真であり、「RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)」とは直接関係ありません。
8.2kg、6.7kgという車重は、輪行を趣味としている人が乗っている自転車でもなかなかない軽さです。軽さは、輪行の快適さに直結します。
この2車種は輪行の入門には十分なばかりか、輪行の経験がある人も注目に値するものです。
もくじ
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)は、タイヤサイズ16インチ、7段変速を搭載した折りたたみ自転車。
タイヤサイズ14インチの兄弟車種、RENAULT MAGNESIUM 6(MG-FDB140)との比較表を作ってみました。
※表は左右にスクロールします
名称 | 価格 | 重量 | フレーム素材 フォーク素材 |
タイヤサイズ | コンポーネント | 寸法 | 折りたたみ寸法 | サドル高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MAGNESIUM 8 | 68,720円 | 8.2kg | マグネシウム | 16×1.75 | ギア数:前/47T 後/12-28T (7段変速) |
全長125cm ハンドル幅52cm ハンドル高81cm-93cm |
70×34×60cm (サドル高含む) |
79cm-93cm |
MAGNESIUM 6 | 59,800円 | 6.7kg | マグネシウム | 14×1.75 | ギア数:前/47T 後/10T(シングルスピード) |
全長116cm ハンドル幅52cm ハンドル高75cm-86cm |
66×30×57cm (サドル高含む) |
67cm-87cm |
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)はタイヤサイズが大きいため走破性が高く、変速機で坂道もこなすことができます。
その代償として、RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)はRENAULT MAGNESIUM 6(MG-FDB140)より車重が1.5kg重く、価格は8,920円高くなっています。
x
電車移動を挟んで短〜中距離を移動する場合はRENAULT MAGNESIUM 6(MG-FDB140)が。
電車移動を挟んで中〜長距離を移動する場合はRENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)が向いています。
16インチ、変速機付きの折りたたみ自転車は軒並み車重が10kgを超えるところ、RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)はマグネシウム合金製のフレームを採用し、次元の違う軽さ、8.2kgを実現。
ロードバイク(近年ブームとなっているスポーツタイプの自転車)並か、それよりも軽いことになります。
手頃な価格帯の折りたたみ自転車との比較をしたのが下表です。
※表は左右にスクロールします
名称 | 価格 | 重量 | フレーム素材 | タイヤサイズ | コンポーネント | 折りたたみ寸法 | サドル高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
MAGNESIUM 8 | 68,720円 | 8.2kg | マグネシウム | 16×1.75 | 前/47T 後/12-28T (7段変速) |
70×60×34cm (サドル高含む) |
79cm-93cm |
AL-FDB166 | 23,682円 | 11.8kg | アルミニウム | 16×1.20 | 6段変速 | 74x61x42cm | 65cm-92cm |
DAHON Curve D7 | 65,494円 | 11.6kg | アルミニウム | 16×1.50 | 前 後/11-28T (7段変速) |
73×60×34cm | 67cm-93cm |
DOPPELGANGER ROADFLY 111 | 27,480円 | 10.8kg | アルミニウム | 16×1.25 | 前/52T 後/14-28T (7段変速) |
79.5×53×36cm | 68cm-92cm |
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)の軽さが際立っています。
この軽さは、走るときはもちろんですが、電車などに持ち込む輪行時のメリットとして際立ちます。
自転車置場のない都会の集合住宅において、自室まで階段を持って上がるときにも魅力を実感するでしょう。
下表はRENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)のギア比などのシミュレーションです。中間の歯数はスペック表にありませんが、SHIMANOのラインナップを参照して当てはめました。
クランクアーム長(ペダルが付いている棒の長さ)はロードバイクなどと同じ170mmで、しっかり漕げる長さです。
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)はローギアード(低速寄り)で、1速のペダル1回転で2.01mというのは、かなりペダルが軽い部類になります。大概の坂は足付きなしで登れるでしょう。
一方で7速でもペダル1回転で進む距離は4.68mにとどまり、あまりスピードが出ません。
※表は左右にスクロールします
車種 | タイヤサイズ | タイヤ周長 (mm) | F歯数 (T) | R歯数 (T) | ギア比 | ペダル1回転 (m) | ケイデンス (rpm) | 時速 (km/h) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MG-FDB167 | 16×1.75 | 1195 | 47 | 28 | 1.68 | 2.01 | 60 | 7.2 |
47 | 24 | 1.96 | 2.34 | 60 | 8.4 | |||
47 | 21 | 2.24 | 2.68 | 60 | 9.6 | |||
47 | 18 | 2.61 | 3.12 | 60 | 11.2 | |||
47 | 16 | 2.94 | 3.51 | 60 | 12.6 | |||
47 | 14 | 3.36 | 4.02 | 60 | 14.5 | |||
47 | 12 | 3.92 | 4.68 | 60 | 16.8 |
RENAULT MAGNESIUM 6(MG-FDB140)はRENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)よりペダルが重くハイギアード(高速寄り)。RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)の7速より重くなっています。ただ車重が非常に軽いため、数値ほどの重さは感じないものと思われます。こちらもクランクアーム長は170mmで、しっかり漕げる長さです。
車種 | タイヤサイズ | タイヤ周長 (m) | F歯数 (T) | R歯数 (T) | ギア比 | ペダル1回転 (m) | ケイデンス (rpm) | 時速 (km/h) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MG-FDB140 | 14×1.75 | 1055 | 47 | 10 | 4.7 | 4.96 | 60 | 17.9 |
比較対象として、僕が乗っているBROMPTON M6Lのギア比を掲載します。かなりハイギアード(高速寄り)で、ペダルが重いのです。6速はいろは坂の下りでも漕ぐ余地があるぐらいで、僕の脚力では持て余します。
坂に弱いため、よく日本向けのギア比でないと言われます。
車種 | タイヤサイズ | タイヤ周長 (m) | F歯数 (T) | R歯数 (T) | 内装ギア比 | ギア比 | ペダル1回転 (m) | ケイデンス (rpm) | 時速 (km/h) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BROMPTON 6速モデル (M6Lなど) |
16×1-3/8 | 1340 | 50 | 15 | 0.645 | 2.15 | 2.88 | 60 | 10.4 |
50 | 13 | 0.645 | 2.48 | 3.32 | 60 | 12 | |||
50 | 15 | 1 | 3.33 | 4.46 | 60 | 16.1 | |||
50 | 13 | 1 | 3.85 | 5.16 | 60 | 18.6 | |||
50 | 15 | 1.585 | 5.28 | 7.08 | 60 | 25.5 | |||
50 | 13 | 1.585 | 6.1 | 8.17 | 60 | 29.4 |
RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)のギア比はローギアードで、坂道をガンガンクリアできる一方、トップスピードが20km/h弱でのんびり走るポタリング(自転車散歩)向きになっています。
こうして「RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)」の紹介記事を書いているのは、輪行をおすすめしたいからです。
筆者は2013年から輪行を始めましたが、大げさに言えばこれで人生が変わりました。
サイクリングというと大抵の人にとって自宅の駐輪場から出発して、自宅の駐輪場に戻ることを意味しますが、輪行を駆使して出発地と目的地を自由に設定できると、サイクリングの楽しさは何十倍にもなるのです。
※筆者所有のBROMPTONによるイメージ写真であり、「RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)」とは直接関係ありません。
ネックは自転車の重さです。
ママチャリであれば20kg。そこらで売っている普通の折りたたみ自転車なら14kgぐらいありますが、こんなものを持って駅構内を移動するのは到底無理。
無理とは言わないまでも、一度やって懲りるでしょう。
しかし、今回紹介した超軽量な自転車は、輪行を日常的なものにするぐらいのインパクトがあります。
「RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)」が発売される4月15日はサイクリングにうってつけの季節。休日に自転車を携えて郊外へ、あるいは郊外から都心に出かけて自転車散歩する生活を手に入れてみませんか?
「RENAULT MAGNESIUM 8(MG-FDB167)」はローギアードで、トップスピードに物足りなさが出てくる可能性があります。
そんな場合に検討できる改造について自転車に詳しい @__mk 氏に聞いてみました。
付属するペダルは恐らく折りたたみ式ではないので、定番のMKS FD-7への換装が考えられます。
見た感じ58Tは入りそうなので、ギア比はそれを入れて完了、あとはタイヤとチューブの高圧化ですかね。車体が軽いので意外とローギアはなくても登れちゃうと思います。
— MK (@__mk) February 22, 2017
曰く、チェーンリング(クランクの根本のギア)を58Tに。つまり直径を大きくして、ハイギアード方向にギア比を変更。
チェーンの長さが足りなくなるので、新たに7速対応のチェーンを用意。
チェーンの取り外しと接続にチェーンカッターという工具が必要なので、それも用意。
これで、全体的にペダルが重くなる一方で、トップスピードを稼ぐことができます。
※表は左右にスクロールします
車種 | タイヤサイズ | タイヤ周長 (m) | F歯数 (T) | R歯数 (T) | ギア比 | ペダル1回転 (m) | ケイデンス (rpm) | 時速 (km/h) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MG-FDB167 | 16×1.75 | 1195 | 58 | 28 | 2.07 | 2.47 | 60 | 8.9 |
58 | 24 | 2.42 | 2.89 | 60 | 10.4 | |||
58 | 21 | 2.76 | 3.3 | 60 | 11.9 | |||
58 | 18 | 3.22 | 3.85 | 60 | 13.9 | |||
58 | 16 | 3.63 | 4.34 | 60 | 15.6 | |||
58 | 14 | 4.14 | 4.95 | 60 | 17.8 | |||
58 | 12 | 4.83 | 5.77 | 60 | 20.8 |
その代わり、坂を登るのが少し辛くなります。
16の車種は持ってないのでなんともですが、試すとしたらマラソンですかね。コジャックはETRTOが違いますもんね。
— MK (@__mk) February 22, 2017
また、タイヤを高圧対応のシュワルベのマラソンレーサー(16×1.50)に、チューブもPanaracerの軽量チューブに変更。マラソンレーサーは55-85psi(4.0-6.0気圧)対応なので、空気圧を85psi(6.0気圧)まで上げればタイヤが固くなり、転がり抵抗がかなり小さくなるはずです。
空気圧の管理、つまりギリギリまで空気圧を上げるために、エアゲージ付きのポンプが必要になります。
これで全体的に走りが軽くなります。