「cheero Slim 5300mAh」老舗から登場・厚さ10mm、重ね持ち向きの超薄型モバイルバッテリー
2017/02/24
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2017/02/24

モバイルバッテリーでおなじみcheeroから、本日2017年2月21日よりモバイルバッテリーの新製品「cheero Slim 5300mAh」(CHE-075)が発売になりました。
Amazonでの直販価格は1,980円(税、送料込み)。

もくじ
「cheero Slim 5300mAh」の特徴は、リチウムポリマーバッテリー採用によって実現した薄型軽量の形状。
厚さはわずか10mmで、最近のスマートフォンよりも少し厚いぐらい。写真のiPhone 7 Plusだと厚さ7.3mmなので、その差は2.7mmにとどまります。

| 製品名 | cheero Slim 5300mAh | 
|---|---|
| 型番 | CHE-075 | 
| 入力 | DC 5V / 2.0A MAX MicroUSB | 
| 出力 | DC 5V / 2.4A MAX (AUTO-IC機能付き) | 
| 寸法 | 約 122 × 62 × 10mm | 
| 重量 | 約 140g | 
重さは140g。138gのiPhone 7よりは重いものの、188gのiPhone 7 Plusよりは軽くなっています。
「cheero Slim 5300mAh」(CHE-075)はアルミ製のボディを採用し、カラーはシルバーとローズゴールドの2色から選ぶことができます。
表面にはアルマイト処理(陽極酸化処理)が施され、少しザラザラ。

角は落とされて、周囲のものを傷つけづらくなっています。ここの部分はキラキラとしてデザイン上のアクセントに。
電源ボタンも恐らくアルミで、ボディと同一色に染められ、またボディ同様落とされた角の部分には光沢があります。

全体としては昔あったiPod miniをほうふつとさせるデザインです。
このボディサイズは、よく女性やポケモントレーナーがやっているのを見かけるスマートフォンとの重ね持ちを想定したものでしょう。

5.5インチのiPhone 7 Plusとの組み合わせでは「cheero Slim 5300mAh」の方がかなり小さくなりますが、4.7〜4.8インチクラスとの組み合わせではピッタリ。

ユーザー数は減っているかもしれませんが、4インチクラスのiPhone SEとの組み合わせならジャストフィットです。

持ち歩くバッグの種類や衣服のポケットの都合で、この使用方法をメインにするなら短いケーブルが欲しいところです。
「cheero Slim 5300mAh」の容量は5,300mAh。iPhone 7であれば2回満充電できる容量に相当します。泊りがけの旅行に行くでもない限り、まず日常ではこれ以上の容量を必要とするケースは少ないのではないでしょうか。

本体充電のための入力端子は、最大5V/2Aを受け付けます。バッテリーが空の状態からなら、3時間で満充電に。
実際に計測したところ、3時間3分で本体充電が完了しました。

出力は5V/2.4Aで、このサイズとしては取れる電流は頑張った方。流れる電流を測ってみたところ、上位のcheero Power Plusシリーズと変わりませんでした。

1.5Aほど流れる自転車用の超高輝度LEDライトの電源としても使ってみましたが、小〜中容量のモバイルバッテリーによくある自動シャットダウンも起きず、ちゃんと役目を果たしてくれました。小型ですがタフです。

バッテリー残量計は緑色のLED3つ。たまにこのクラスではLEDが1灯に省略されていることがありますが、やはりこの形式が安心できます。

そのほか、安全性を高める各種機能も搭載されています。
| AUTO-IC機能 | 接続されたデバイスを自動で認識 デバイスごとに最適な電流(最大2.4A)を流す | 
|---|---|
| 自動停止機能 | 
 | 
| デバイス充電完了時 自動停止機能 | ※未対応機種もあり | 
ベンチマークも取ってみました。容量実測値は3,640mAhで、効率は68.6%と非常に高い! 非常に優秀ですね。比較対象に同社のcheero Power Plus 3 mini 5200mAhを持ってきました。
cheero Power Plus 3 mini 5200mAhの方が安く軽いですが、それ以外の面ではすべてにわたってcheero Slim 5300mAhの方が上です。
| メーカー | 型番 | LEDライト | 出力ポート数 | 1ポート当たり最大電流 | 合計最大電流 | 出力電流調整機構 | 搭載セル容量 | 容量実測値 | 効率 | 重量 | 1g当たり容量(実測値ベース) | 入力電流 | 充電時最高電流実測値 | 充電時間(分)実測値 | 充電時間(時間)実測値 | 1分あたり充電容量(実測値ベース) | 放電時間(分)実測値 | 放電時間(時間)実測値 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| cheero | cheero Slim 5300mAh | × | 1 | 2.4A | 2.4A | AUTO-IC | 5300mAh | 3640mAh | 68.6% | 140.0g | 26.0mAh | 2A | – | 183分 | 3時間3分 | 19.9mAh | 143分 | 2時間23分 | 
| cheero | cheero Power Plus 3 mini 5200mAh | × | 1 | 2.1A | 2.1A | AUTO-IC | 5200mAh | 3440mAh | 66.2% | 128.0g | 26.9mAh | 2A | 1.82A | 236分 | 3時間56分 | 14.6mAh | 148分 | 2時間28分 | 
スマートフォンに自転車ナビゲーションをさせようと思うとバッテリーの持ちがネックになりますが、モバイルバッテリーで補おうとするとケーブルの取り回しが面倒。自転車を離れるときに、どこまで持っていこうか? と悩ましい。

そんなときは、5.5インチクラス用の自転車向けスマートフォンケースに4〜4.8インチクラスのスマートフォンと「cheero Slim 5300mAh」をいっしょに入れてしまうと、ハンドルバー上に両方マウントできてしまうため便利です。

4インチのiPhone SEクラスなら、ケースで保護した状態で両方入ってしまいました。

Arduinoなど、低消費電力の機器の電源としてモバイルバッテリーを使おうとすると、モバイルバッテリーに備わったオートパワーオフの機構が働いてしまい、勝手に電源が切れて使いものにならないことがあります。
「cheero Slim 5300mAh」の場合、一般的なモバイルバッテリーとはオートパワーオフが動作する電流のしきい値が違うようで、Arduino一つつないだだけの状態でもオートパワーオフが機能しませんでした。

この用途ではcheeroから専用品が出ていますが、より容量を必要とする場合に選択肢に入れてもいいかもしれません。
バッテリーをバカ食いするSIGMA DP1 Merrill、DP2 Merrill、DP3 Merrillは外部電源をつなぎたくなりますが、電源を入れたり切ったりするためにオートパワーオフが都合が悪いものとなります。「cheero Slim 5300mAh」は、このシチュエーションでも都合のいい動作をしました。
カメラ側の電源を切っても、「cheero Slim 5300mAh」側の電源は切れません。

付属品はMicroUSBケーブルのみなので、iPhoneで使う場合はLightningケーブルが別途必要です。

スマートフォンを使っていれば、10,000mAhクラスのモバイルバッテリーは恐らくお持ちでしょう。
しかし、普段はその容量の半分も使うことがないということなら、「今日は持っていく」、「今日は持っていかない」という判断が必要ない薄型軽量の「cheero Slim 5300mAh」は、普段からバッグにしのばせておくにはよい選択肢ではないでしょうか。