cheero Power Plus 4 13400mAをMacBook 12inch / MacBook Pro 15inchで使ってみた
2018/10/30
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2018/10/30
信頼のcheeroから、モバイルバッテリーの新型cheero Power Plus 4 13400mAが2018年10月23日に発売になりました。
cheeroのルーツにもつながる基幹製品の更新ということもあって、否応なく注目してしまいます。
今度のcheero Power Plus 4 13400mAは待望のUSB Type-C対応。
しかもPower Delivery 3.0(PD 3.0)にも対応ということで、USB Type-CかつPD対応スマートフォン、タブレットや、MacBookの電源として期待が高まります。
価格は3,480円(Amazon)と、在来の製品とさして変わらない価格帯です。
個人的には発売の報を聞いて以降、愛用するMacBook 12inchの外部電源として使うビジョンしか見えていません。
後ほど使ってみたいと思います。
もくじ
USB Type-C / Power Delivery 3.0対応したcheero Power Plus 4 13400mAですが、大きさ、重さなどはほとんど先代cheero Power Plus 3 13400mAと変わりません。
重さは250gで、先代のcheero Power Plus 3の245gから5g増ですが、誤差レベル。
これまでに登場したUSB PD対応のモバイルバッテリーは20,000mAhを超える大型のものが多かったということもあり、とてもコンパクトかつ軽く感じます。
先代のcheero Power Plus 3 13400mAには入力のMicro USB端子とUSB端子が二つ付いていますが、cheero Power Plus 4 13400mAにはUSB Type-C端子一つ、USB端子一つしかなく、端子数が一つ減っています。
USB Type-Cが入出力兼用なので実質は変わりませんが、そのようになっています。
2台同時にUSB Type-C以外の外部機器を充電したい場合は、直結ケーブルが売っています。
手持ちのケーブルを活かしたければアダプタを使う手もあります。
USB Type-C、USB PDは入出力両対応で、つまり、cheero Power Plus 4 13400mAにつないだMacBookなどの外部機器を充電するときも、cheero Power Plus 4 13400mA自身を充電するときもハイパワーで充電が可能です。
cheero Power Plus 4 13400mA本体を充電する際は、カタログスペックによれば4時間30分で充電完了ということです。
Micro USB端子で本体充電をする同容量の在来製品が実測で7時間16分(cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version)かかっていましたので、61%も高速化したことになります。
初代のcheero Power Plusが10,000mAhの本体充電するのにかかっていた時間を覚えていますか?
約11時間です。最新世代は約1/3の時間で1.3倍の容量を満タンにできてしまうのです。
cheero Power Plus 4 13400mAに本体充電する際は、入力電圧は9Vに設定されています。
RAVPOWERの30WタイプのUSB Type-C対応ACアダプタRP-PC018を使ってcheero Power Plus 4 13400mA本体に空の状態から満充電まで充電してみると、開始直後は9V/1.7A(15.3W)前後流れ、4時間4分(244分)とカタログスペック以上のスピードで充電されました。
RP-PC018は9V時2Aの出力が可能ということです。ACアダプタにそれぐらいのスペックがあれば、カタログスペック同等の充電スピードが発揮できるのでしょう。
ちなみに、USB Type-C to USB Type-CタイプのUSB PD 45W対応のケーブルは付属しますが、USB Type-C用のACアダプタは付属しません。
出力18W以上のACアダプタの利用が推奨されており、同社のCHE-324がその一つとして挙げられています。
cheero Power Plus 4 13400mAがUSB PD対応したと聞いて、MacBook 12inchでの利用を即座に思いついた人は多いのではないでしょうか。
cheero Power Plus 4 13400mAの2ポート合計最大出力は18W。
僕が持っているMacBook 12inchはA1534 1.4GHz/16GB/256GB。
消費電力は最大14.5V/2.0A。付属のACアダプタは29Wです。
MacBook 12inch(A1534)消費電力 | 14.5V/2.0A = 最大29W |
cheero Power Plus 4 13400mA出力 | 最大18W |
cheero Power Plus 4 13400mAの18Wだと11W足りないことになります。実際は果たして?
早速つないでみました。
液晶の輝度80%程度。延々WiFi接続し、この記事をブログエディタで書いたり、ネットで検索したり、少し席を外したりといった、やや緩い使い方をしました。(自分の普段のスタイル)
ACアダプタ用の設定がたまたま適用されているということもあり、省エネルギー設定はディスプレイをオフにせず、また自動でスリープさせない設定となっていますので、不必要にバッテリーに厳しい設定になっています。
計器を見ると、電圧は12V、電流は300mA〜1.4Aぐらいの間で変動する感じです。
使いながらでもバッテリーゲージは黒くなるので、給電(※)にとどまらず、ちゃんとバッテリーに充電されています。
※動作に外部電源が使われるが、バッテリーには充電されない状態
MacBook 12inchにバッテリー残量45%付近で充電すると1.3Aぐらい流れます。
この場合は15.6Wで、18Wまではスペック上の許容範囲なので足りています。とりあえずバッテリー残量45%から充電を開始という条件下では、バッテリーを充電しつつ普通に使えます。
使いながら充電するという使い方で、どれぐらいのペースでMacBook 12inchのバッテリーが充電されていくか。
MacBook 12inch(A1534)バッテリー充電中消費電力 | 12V/1.3A = 15.6W |
cheero Power Plus 4 13400mA出力 | 最大18W |
MacBook 12inchのバッテリー残量を0にして、cheero Power Plus 4 13400mAを接続。
電源が入るとろこまでMacBook 12inchのバッテリーが充電されたらMacBook 12inchの電源をオン。
以降、スリープさせずに先述のダラダラとした使い方を続けたところ、2時間30分でバッテリーを55%まで充電したところでcheero Power Plus 4 13400mAのバッテリーが切れました。
MacBook 12inchのバッテリーを、大体26分〜30分で10%ずつ、MacBook 12inchを使いながら充電できるペースという感じになりました。
バッテリー残量が100%に達し、バッテリーへの充電が終わると途端に消費電力は減り、0.5A以下に。
この場合は6Wあれば足りますから、cheero Power Plus 4 13400mAの最大18Wは大分余裕のあるスペックになります。
MacBook 12inch(A1534)バッテリー満タン時消費電力 | 12V/0.5A = 6W |
cheero Power Plus 4 13400mA出力 | 最大18W |
MacBook 12inchのバッテリーが100%に達していても、例えば重い写真.appを起動すると1.4A程度まで消費電力が増加するので、動かすアプリケーション次第ということはあります。
比較的軽い使い方なら、cheero Power Plus 4 13400mAはMacBook 12inchの外部電源として十二分に機能してくれるといえそうです。
MacBook 12inchのバッテリー残量100%スタート、そして前述の使い方で、どれぐらいcheero Power Plus 4 13400mAからの電力でMacBook 12inchを動かすことができるでしょうか?
実際に試してみました。
重い写真.appは起動しないなど若干忖度したところもありますが、結果、5時間59分(359分)cheero Power Plus 4 13400mAからの電力は持続し、その後に果てました。
cheero Power Plus 4 13400mAが満タンの状態からMacBook 12inchに接続し、cheero Power Plus 4 13400mAの電源が落ちるまでに3,109mAh流れました。
これが12V出力時の実容量という感じでしょうか。
重量250gにして、かなり満足できる結果となりました。
もちろん26,800mAhクラスの製品だと、この2倍程度の時間動作させることができるわけですが、日常で12時間もの増槽が必要になることはあまりないのではないでしょうか。
cheero Power Plus 4 13400mAからの電力供給が途絶えても、MacBook 12inch本体のバッテリーが100%残っていることを忘れてはなりません。
18Wのcheero Power Plus 4 13400mAhにとっては
cheero Power Plus 4 13400mAの2ポート合計最大出力は18W。
僕が持っているのはMacBook Pro 15inch(A1707 3.1GHz/16GB/2TB/Intel HD Graphics 630)。
消費電力は最大20.2V/4.3A。付属のACアダプタは87Wです。
MacBook Pro 15inch(A1707)消費電力 | 20.2V/4.3A = 最大86.86W |
cheero Power Plus 4 13400mA出力 | 最大18W |
cheero Power Plus 4 13400mAの18Wだと68.86W足りないことになります。これは完全に勝負あったか?
気を取り直し、早速つないでみました。
計器を見ると、満充電の状態で、電圧は12V、電流は500mA〜1.4Aぐらいの間で変動する感じです。意外といけそうな感じ?
意外にも、使いながらでもバッテリーゲージは黒くなるので、給電にとどまらず、バッテリーに充電されていることを示していますが……。
完全なアイドル状態では500mAhほどしか流れないものの、テキストエディタを使ってテキスト入力という程度の軽微な作業をしたとたん、簡単に1Aを超える電流が流れる点がMacBook 12inchとの違いです。
MacBook Pro 15inchのバッテリーに充電中だと1.5A近くで張り付きになります。
そして、MacBook Pro 15inchのバッテリー残量はcheero Power Plus 4 13400mAhからの電力供給の甲斐なく減っていきます。
どうやら、cheero Power Plus 4の最大出力以上の要求があるようです。
MacBook Pro 15inch(A1707)バッテリー充電中消費電力 | 12V/1.5A = 18W |
cheero Power Plus 4 13400mA出力 | 最大18W |
試しに30Wの出力のあるUSB PD対応モバイルバッテリーRAVPower RP-PB058を接続してみると、こちらでも15V/2A = 30Wと最大出力で張り付く有様。cheero Power Plus 4 13400mAh同様、30W供給してもバッテリー残量は減っていってしまいます。
そもそも無謀な試みということはありますが、完全に力負けです。バッテリー動作時間の延命の役には立っているはずですが、敗北感に溢れる試行結果となりました。
MacBook Pro 15inchには大敗を喫したものの、MacBook 12inchとはなかなかいい組み合わせとなることが確認できました。使いながらMacBook 12inch本体のバッテリー充電までできるのは助かります。
cheero Power Plus 4 13400mAh本体の充電は空の状態から4時間で終わり、大変早くなっています。
端子がUSB Type-C一つとUSB Type-A一つの計2つとなるので使用機器の組み合わせにおいては注意を要しますが、13,000mAhクラスのUSB Type-C対応のモバイルバッテリーは少ないのでユニークな存在になっています。
ニーズが合えば唯一無二の選択肢になるかと思います。僕はMacBook 12inchと共に使っていこうと思っています。