バイクに固定・スマートフォン用ワンタッチ収納式タッチペンホルダーを自作
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漫然とバイクでスマートフォンを使っていましたが、バイクでSiri(音声アシスタント)を活用することに取り組んでからは、意識的に環境改善をしようと頑張っております。
Siriについてはやりたいと思っていたことがとりあえず一段落したので、停車中のスマートフォンの操作性を改善しようと思い立ちました。
バイクに乗っているときはグローブをしますが、タッチスクリーン対応のグローブを使っていてもだんだんダメになってきて反応しなくなるのを何度か体験したこと。
タッチスクリーン対応のグローブが完全に機能している間も細かい部分のタッチ(例えばGoogleマップにあるマイクボタン)が難しいのが気になっていて、どこかのサイトで耳に挟んだ、タッチペンを使うことに挑戦することにしました。
バイクでタッチペンを使う。
これはできるにはできるでしょうが、どこから出して、どこに仕舞うかが問題です。
家の鍵にKEY-BAKという巻取り式のホルダーを使っていることもあり、巻取り式の格納で攻めてみることにしました。
しかし、ただ巻き取るだけではブラブラと落ち着かないことになるのは明らかで、異音の元にもなるだろうということで、バイク向けの工夫をしてみました。
いろいろ思案を重ね作ってみたのが、このワンタッチ収納式タッチペンホルダー。
100円ショップのダイソーで購入した巻き取りリール付きの社員証ホルダー。
ここから取り外した巻取り式リールの周囲にペンの揺動を抑制する壁を立ち上げ、リールに巻き取られたら動かないようにすることを狙ったのです。
しかし、ほぼ垂直に取り付けるため、前後方向の揺動も抑制する必要があると気づき、上にかぶせる蓋を作成。
それをウルトラ多用途SUという接着剤で固定したところ、巻き取った状態では前後左右いずれにも動かなくなって期待した効果が得られました。
TPUという柔らかい樹脂を使ったため、大きな異音は出ません。
巻き取った状態でもグローブをした手で取りやすいようにホルダーの長さを短くとどめましたが、それが功を奏してグローブの手で扱いやすく仕上がったように思います。
この自作ホルダーは、振動で壊れ上部だけ残ったドリンクホルダーに取り付けられるよう現物合わせで設計したものです。
頭の中で思い描いたことが現実になるととても気持ちのいいものですね。
ここまでしてスマートフォンの操作の快適化をする必要性は薄いかもしれませんが、日々うっすらと溜まっていたフラストレーションを全解消できる状態に持っていけたのはよかったと思います。
このホルダーは、Anycubic MEGA-Sという3Dプリンター、Anycubic純正の柔軟な樹脂TPUのフィラメントを使用して制作しました。
柔軟な樹脂というのは使いどころがたくさんあって便利です。
データ作成にはFusion360という無料で使えるCADを使っています。素晴らしいソフトウェアです。